【カイメイ】 Red + Blue × Autumn tale
投稿日:2012/09/03 02:19:37 | 文字数:1,712文字 | 閲覧数:2,317 | カテゴリ:小説
吸血鬼カイト × 妖狐メイコ
「Blue + Red × Halloween」の続編です。
この話の半分以上がネタとノリと勢いでできています。
すべてがデタラメワールドです。(この世界の通貨は1ニコか1栗どっちにしようかなぁ、とか考えていたりして・・・)
専門の知識をお持ちの方は、温かい目で見ていただけると幸いです。
実在の人物(?!)、実在の国、その他とは一切関係ありません。自己満足の産物以外の何物でもありません。
なんか続き物らしいっす・・・。
本気か?本気です。
あと虫が苦手な方注意。
<前のバージョンで続きます>
隣にいるのはいったい誰じゃ?
前にいるのはいったい誰じゃ?
気をつけなされ
気をつけなされ
膝の愛猫は 愛猫か?
足元の愛犬は 愛犬か?
目の前の童は いったい誰じゃ?
気をつけなされ
どこにいるともわからぬぞ
奴らはどこにいるのやら
奴らの声を聞いてはならぬ
奴らの姿を見てはならぬ
奴らと口をきいてはならぬ
夜道の灯りに魅かれてはならぬ
夜道に後ろを見てはならぬ
夜の囃子を聴いてはならぬ
気をつけなされ
気をつけなされ
百鬼夜行がやってくる
奴らがくるぞ
奴らがくるぞ
異形の者が
物の怪が
何者かもわからぬものが
やってくる
やってくる
やってくるぞ
「気をつけなされ」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
部屋に男の笑う声が響き渡った。
心底愉快そうに笑う男の目の前で、女は眉間に皴を寄せる。
「成程。それはそれは愉快な話・・・」
「そうでしょうか?」
まっすぐに見返す女の表情は不愉快であることを隠すことなく男を見返す。
「それで、女として、お主はどう思うわけじゃ?」
「何の話なのでしょうか?」
間髪いれず、否定したその声は心底冷えている。
「先ほどの話で、なぜそのような問いを受けることになるのか理解致しかねます」
「では、聞くが、そこにあったものはどうした?」
男が指差した先で、女は握りこぶしを作り、歯を食いしばった。
「それこそ、お主の本音であると、儂は思うがの?」
ゆったりと脇息にもたれ、キセルを口に銜えて紫煙を燻らせた男を正面から睨みつけ、女は苦々しく言葉を吐いた。
「誠に、不覚にございました」
「不覚?」
「一族の長ともあろう者が、[まやかし]にやられるとは・・・」
「・・・・・・ほう。つまりは、お主は何者かによる[まやかし]にまんまとやられたと?」
「お恥かしながら、認めざるを得ません」
まっすぐに女が視線を向ける。
スッと男の表情が硬質なものとなる。
「そうでなければ、説明ができません」
カンッと、男がキセルを灰壷に叩きつけた音が木霊した。
横に控えていた色を持たぬ童子が、新しい煙草を詰めたキセルを手早く男に差し出した。
先ほど持っていたものを灰壷に転がし、童子から新しいものを受け取った男は心底冷えた視線を女に突き刺した。
「説明のぅ・・・」
「故に、御頭様の思っていらっしゃる事など、断じて御座いません」
そう言うと女は立ち上がり、男の元に近づくと再び跪き、右手を上げた。
その先で男の持っていたキセルの先の煙草が赤く火が灯る。
ジリジリと音が漏れ、スッと女が手を下げると、そこから静かに煙の糸が立ち上った。
「それでは、失礼致します」
一度後退し丁寧に頭を下げると、女はまっすぐ立ち上がり男の目の前の障子から立ち去って行った。
静かにその障子が閉じるのを見つめていた男はゆっくりとキセルを銜えると、煙を吸い込んだ。
(相変わらず、あの女の炎は別格じゃの)
発火能力のある者、炎そのものである者、幾多もの炎を司る者のなかで、男はこの女の炎が一番気に入っていた。
女もその事を知っている。
いつの間にか、この行為は二人の間で忠誠の証を示すものとなっていた。
(旨い・・・・)
しかし―。
ゆっくりと煙を口から吐き出すと、男は勢い良くキセルを灰壷に叩きつけた。
(今日はつまらぬ味をしておるわ)
新しいキセルを差し出した童子を手で制し、男は立ち上がり今一度女が消えた障子に冷めた視線を投げつけた。
(つまらぬ・・・・・)
興ざめした表情をそのままに、男は上段の席からゆっくりと降りた。
木の格子の窓に近づき、そこから入り込む日の光を浴びる。
外では、人間たちがあくせくと動いているのが見える。
ここはヒトの世界の中にあって、人の世界とは異なる場所にある。
上から見下ろしているこの男の存在を人が気付くことはない。
外からの空気を吸い込み、男は目を細めた。
(収穫の季節か・・・・)
と、男は一人ごちると、冷めていた表情を静かに緩めた。
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玩具屋カイくんの販売日誌(186) ミニ・イベント in イベント?
「はいはい、並んでね。あ、通路にはみ出しちゃダメよ」
会場のブースには、男の子たちの長い列が出来ている。
雑誌をメガホンのように丸めて、それを仕切っているのは、霧雨さんだ。
雑貨とキャラクター雑貨のショー「雑貨&コミックフェア」の会場。
その一角で、時ならぬ“ミニミニ撮影会”が起こっていた。
玩具屋カイくんの販売日誌(186) ミニ・イベント in イベント?
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玩具屋カイくんの販売日誌(189) リンちゃん攻防戦、開始!
“はっちゅーね”の人形を持った、リンちゃんに、どこかアヤシイおじさんは、話しかけつづけている。
「アナタもかわいいし、人形もカワイイねー。」
リンちゃんはちょっと困って、でも強気に応戦する。
「でも、おじさん。写真ばかり撮ってるけど、私が目的?人形が目的?」
おじさんは、ニコッと笑って答えた。
玩具屋カイくんの販売日誌(189) リンちゃん攻防戦、開始!
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玩具屋カイくんの販売日誌(194) 新商品で勝負だ!
ブースの前で、コヨミ君と、れおんさんは、にらみあって立っていた。
ザワザワ、と騒ぎ出した男の子たち。
それを見て、テトさんは思わず、コヨミ君に声をかけた。
「ねぇ、どうしたの? もめ事はよくないですよ」
フッと我に返ったように、コヨミ君は彼女の方を見た。
玩具屋カイくんの販売日誌(194) 新商品で勝負だ!
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【カイメイ】カイトさんのシャオメイコ【祝・DIVA!】
「め・ぇ・ちゃああああああああん!!!!!!!!!!」
突然飛び込んできた声に目を丸くして振り向くと同時、ソファの後ろから体当たりで抱きつかれ、メイコは飲んでいたしょうが湯を危うくこぼしかけた。
「こらぁカイト!」
ちょっと、なんか似たようなことがついこの間もなかった?何これデジャヴ?と思いながら、背後に首を曲げて怒鳴る。
「いきなりなんなの兄妹そろって同じことして!!」
【カイメイ】カイトさんのシャオメイコ【祝・DIVA!】
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玩具屋カイくんの販売日誌(180) はっちゅーねの謎を解け!(レイムさんのオカルト理論?・その2)
ヘルシー&美容雑貨のお店、「アディエマス」。
ふらりと遊びに来た2人組、ぱみゅちゃんとレイムさん。
お店に仕事で来ていたルカさんと、たこるかちゃんと、話に花が咲いている。
4人が今、見つめているのは、売り場の棚の上にマスコットとして置かれている、はっちゅーね人形だ。
人の問いかけに答えたり、なんだか不思議な反応をする人形だと、巷でちょっと話題になっている。
玩具屋カイくんの販売日誌(180) はっちゅーねの謎を解け!(レイムさんのオカルト理論?・その2)
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玩具屋カイくんの販売日誌(192) リンちゃん+“はっちゅーね”の行方は?
霧雨さんのブースに向かって、ルカさんがゆっくりと歩いてきた。
「ルカさん!」
「たこるかちゃん、おつかれサマ」
彼女は、たこるかちゃんに向かって微笑んだ。
「あら、れおんさん。どうしたの?」
玩具屋カイくんの販売日誌(192) リンちゃん+“はっちゅーね”の行方は?
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玩具屋カイくんの販売日誌(179) レイムさんのオカルト理論 (その1)
お店の売り場には、コスメや、美容関連のアイテムが、いろいろ並んでいる。
それを、レイムさんは目を丸くして眺めている。
「ワタシ、こういうの詳しくないんだわ~」
そうつぶやく彼女に、後ろを歩いているぱみゅちゃんは、諭す様に言った。
「そうそう。あんたはちょっと化粧っ気が無さすぎるからネ。少しは知っといたほうがイイわよ」
玩具屋カイくんの販売日誌(179) レイムさんのオカルト理論 (その1)
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玩具屋カイくんの販売日誌(187) 困ったヤツの目的は?
「はーい。コーヒー、入りましたよ」
ルコ坊がカップに入ったコーヒーを、レン君たちに運んできた。
ちょっと不思議な雰囲気の、りりィさんのお店「星を売る店・上海屋」
りりィさんを送ってきたレン君は、美味しそうにそれを飲んだ。
「いつも、美味しいね。ルコちゃんの淹れるのって」
玩具屋カイくんの販売日誌(187) 困ったヤツの目的は?
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玩具屋カイくんの販売日誌(182) コミックフェアで、ひと騒動
ゆくりさんのお店で、バイトのレン君が、青くなっていた、その頃。
東京・有明にある東京ビッグサイトで、人気のイベント「雑貨&コミック・フェア」が開かれていた。
企業のブースをはじめ、コミックやフィギュアを作る有志や同人の人たちが、それぞれにブースを出展している。
会場のホールの一角に、移動式自動車のカフェ「ドナドナ号」が乗り入れていた。
車内のキッチンでは、たこるかちゃんとツナちゃんが、メニューの料理を作り注文に対応して、切り盛りしている。
玩具屋カイくんの販売日誌(182) コミックフェアで、ひと騒動
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玩具屋カイくんの販売日誌(193) リンちゃんキャラの取りっ子に!?
霧雨さんのブースの前で、ルカさんとテトさんは久々に声を交わした。
「元気?ルカちゃんのとこの商品、相変わらず、いい調子ね」
「テトのとこの、テト・ドールも可愛いよね」
仲良く話す2人。
じっさいには、テトさんの方がかなり年配なのだが、タメ口を聞く間柄だ。
玩具屋カイくんの販売日誌(193) リンちゃんキャラの取りっ子に!?
日々、ボカロの隠れた名曲を探して奔走する、孤独を愛さない流浪の民。
ハマったきっかけはカイトとメイコのデュエット。
キャラクターを意識したのも、この二人が切欠でした。
某CDショップではありませんが、ノーミュー○ック、ノー○イフ状態。
いろんな曲に出会えますように。
孤独にわけの分からないことを呟いているツイッターあります。
ID:isogin926