アドレサンス<自己解釈> *2(レン視点)

投稿日:2010/01/19 21:34:36 | 文字数:839文字 | 閲覧数:6,751 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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僕は少し間を置いてから、リンに「隣いい?」と……なるべく震えそうになる声を抑えて、笑顔を作ってリンに聞いた。
リンは無言で僕が座れるスペースを作る。僕はそこに座った。
「…リン」
少しの気まずい沈黙の後、僕が口を開く。
リンは「…何?」とさっきと同じ返事を返してきた。
「髪……梳かそうか?」
僕は、リンのボサボサになった髪に視線を向けていった。リンは驚いたように鏡を見て、赤面する。
思わずプッと吹きだしてしまった。リンが赤い顔のまま頬を膨らませる。
「とうっ!」
リンはいきなり僕の顔に向かって枕を投げつけてきた。それは僕の顔に命中。
「…リン~?」
ひきつる僕の顔。リンは「べ~」と舌を出して、まるで鬼ごっこをするようにベットの上を逃げ回る。それを、僕は枕を手に追いかけた。
「あ…」
と、突然リンがシーツに引っかかってこけた。すぐ後ろに居た僕も将棋倒しの様にこける。
……理解に数秒かかった。
僕が、リンの上に覆いかぶさっている。
僕とリンの視線が合わさる。リンの顔がピンクに染まっていくのが分かった。近くで見ると余計、女の子らしい容姿になっているのが分かった。
でも……僕の中の「留め金」が、少し壊れかけている。
無意識に僕とリンの顔が近付く。
と。
トンッ、と軽く体が押された。
其処にはまだ赤味の残る顔で、僕から目をそらしていった。
「もー、何やってんのよ…」
何か、僕の心が軋んだ気がした。
僕達は見つめあう。お互いの間に少しの重苦しい沈黙が流れる。気まずくなった僕は、リンに背を向けて鏡台の前の椅子に手を掛けると、
「…座って」
とだけ言った。…僕は顔を見せるのが怖かっただけなのかもしれない。
少し間が空いて、「……うん」というリンの返事と、リンがベットから降りる微かな足音が聞こえた。リンの表情は生憎背を向けていては分からないけど、きっと悲しそうな顔をしているんだろう。
……そういえば、昔よく交代で髪をとかしてたなあ…
僕はそんな事をふと思い出していた。

まだまだ未熟な文才だけれど、頑張って小説書いてます。

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