他愛のない話がしたい
薄暗くてもカーテンは開けずに
ひとつでしょ
今は
忘れていた感覚も
取り戻せそうな気がしてる
大事なことでしょ
それは
秘密に似た味
晴天に焦がれるブーツとか
優しくはなれない猫の耳も
近づく夕暮れ
汗ばむ程の人の群れより
君の声ばかり溢れている
溶けだしそうな濃い空気が
何を奪おうと構わない
叶えてよ
それは
黒い雲の端
コンクリートに埋もれた名前とか
傷ついたはずの脆い肌も
遠ざかる今日の日
微笑みあうような傘の波より
君の声ばかり溢れている
長い間
ふたりは小さな魔法使いだった
言葉を交わして
初めて知る違和感
止まない音
秘密に似た味
晴天に焦がれるブーツとか
優しくはなれない猫の耳も
近づく夕暮れ
汗ばむ程の人の群れより
君の声ばかり溢れている
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