語り部の或る詩謡い人形の記録『終焉の歌姫』

投稿日:2009/08/23 16:39:51 | 文字数:1,048文字 | 閲覧数:273 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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語り部シリーズ16作目です。

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語り部の或る詩謡い人形の記録『終焉の歌姫』
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは遠い昔に青い髪の男女の人形が謡っていた全5曲から成る一連の物語の5曲目のお話です。

その昔、魔物に脅え暮らしていた時代に、隻眼の魔女の元、
美しい娘が居たそうです。
彼女はかつて至上の歌姫と呼ばれていたのですが、その詩はいつしか呪われ、死を招くものと成り果てたため、今はもう謡いはしなかったそうです。
呪われた娘と知っても、傍に置く魔女のことを、娘はただ心から慕い、
自然と微笑んだそうです。

死を招く歌姫の噂を聞きつけた人々は魔女の下へ詰めかけ、
「魔物を殺す詩を謡え。」そう命じたそうです。
しかし魔女が認めず、
「この娘の代わりに私が魔物を殺しに行こう。手を汚すのは私だけでいい。」と言い放ったそうです。

そして魔女は止める声も聞かず、たった一人で魔物に立ち向かったそうです。もはや、家族も同然の娘を守りたいという想いに突き動かされて。

しかし魔女は力及ばず、瞬く間に追い詰められていったそうです。
娘はそんな魔女の姿に我慢ならず、大切な人を失わないため
呪いの詩を謡ったそうです。

「古城で眠っていた私を置いてくれた貴方がとても大切だと思うから。」
その声に気づいた魔女の目に飛び込んだものは、白いドレスを紅く染め、
地に真紅の道を散らし、魔女を助けるため謡う歌姫だったそうです。

それを認識した魔女は最期の力を振り絞って、魔物と共に崖から
身を投げてしまったそうです。それと同時に、
魔女と魔物が落ちた谷の岩は歌姫の力により鋭い針へと
形を変えてしまったそうです。

何故私は生きているの?

私は歌う貴方のために永遠に 私は流す大粒の涙を 
たとえこの世が滅ぼうとも知りはしない 
たとえ貴方が居なくとも声届くまで 
貴方はどこに行ってしまったの? 私は貴方を探してる
貴方が流した血跡は貴方の行き場所を示してる?

私は悲しい 私は苦しい 私は悔やむ 私は嘆く 終わればいい全て
私は終焉の歌姫 世界を嘆く歌姫

そして歌姫はその身が朽ちるまで世界を呪い、謡い続けたそうです。

いかがでしたか?私のお聞かせした物語は。遠い昔に青い髪の男女の人形が謡っていた物語はこれでお終いです。次に来られたときは、どんな物語をお聞かせしましょうか。今日のところはここでお開きにしましょう。帰り道にはどうぞお気をつけて。よければまた、私の物語を聞きにいらして下さい。それではさようなら。

語り部シリーズぜひぜひコメントを!



うろたんだーと幻想狂気曲をこよなく愛すことをここに誓う!

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作品へのコメント2

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    ご意見・感想

    初めましてー☆ayuuといいます
    語り部シリーズ全部読ませていただきました!!
    どれもとってもおもしろかったです
    次の作品が楽しみですっ!!

    2009/09/12 13:24:44 From  ayuu

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    ご意見・感想

    黒夢~
    修正完了!!
    はは、いつもに増して凄まじいミスだ・・・。
    んー、そう?  次のはちょっとだけなら下書きやってる。
    悲劇の物語。

    2009/08/23 16:43:01 From  文鳥

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