貴男見えますかあの桜の木
枝を折られ最後を見つつ花を散らせる晩春に

彼を切った夜は返し刀を受けた夜
後悔はしないけど傷は今日もうずきます

顔と心に傷を抱き
そこから枯れてゆく僕を
簪を捨て刀を持っても
それでも抱いてくれますか


君は見えますかあの梅の木を
枝を落としそこから強く実を実らせる初夏の昼

彼を切った夜は君が男になった夜
血を見るのはそれが最初でお仕舞

顔と心の傷を抱き
そこから大人になる君は
武士として立つその日まで
俺の中で時を待て


今腕の中見つめる花吹雪
春を送り次の季節を迎える為の幕が開く

彼を切った夜は同じ道を開く夜
貴方の為君の為二人で生きてゆくため

傷を証に代える時
俺の眼で咲き誇る
君散ることは実るため
次咲く日を望むため

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春桜梅~二輪雄花物語~

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投稿日:2010/11/28 20:20:00

文字数:337文字

カテゴリ:歌詞

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