妖精の毒#90
投稿日:2012/12/02 20:01:54 | 文字数:1,227文字 | 閲覧数:378 | カテゴリ:小説
前回、犯人を当てることが出来た方、おめでとうございますww
次回から、ハクさんが間違っている真実をカイト君が語ります
#90「本音」
先代とリンちゃんに恨みをもっていた人物
メイコさんに睡眠薬を飲ませることができる人物
あのルカさんを投げ飛ばすことが出来るのは訓練された人物
僕が人間だとあらかじめわかっていた人物
そう、初めからこの人しかありえなかった
「やはり……あなたでしたか…………ハクさん」
「お見事です。まさか、人間に正体をあばかれるなんて思ってもみませんでした。いつも私の声を聞いていたはずのそこの女でさえ、気づかなかったというのに」
ハクさんはメイコさんを見下すように言った
「…………本当にそう思いますか?」
僕は静かにそう言った
「メイコさん……フードの女性がハクさんだって、気づいてましたね?」
そして、メイコさんの方を見る
メイコさんは僕と目を合わせようとしない
「メイコさん、さっき僕に……「あなただけでも逃げて……あの子は私たちがくいとめるから……」といっていましたね。【あの子】って……気づいてたんじゃないですか?」
「……ええ、そうよ。……でも、信じたくなかったわ、ハク」
メイコさんはハクさんを信頼していた
ハクさんの過去はもちろん、自分が利用されていたなんて思ってもみなかったのだろう
妹のルカさんを傷つけられ、大事なリンちゃんも大変な目にあった
だからこそ、ハクさんじゃないと信じていたかった……ということなのだろう
「あなたは本当に馬鹿な女王でやりやすかったですよ。先代は厳しく私を監視していたので、色々と動けませんでしたから」
ハクさんの言葉には、怒りがこもっていた
「……お願い、ハク。リンやルカ、そしてカイトさんを見逃して……私がかわりになんでもするから…………お願い」
メイコさんは泣きながらそう言って、ハクさんにすがりついた
「あなたは、何もわかっていないようです。私はそこの小娘に孤独と絶望の果てにいなくなってもらうのが望みなのですよ?どうして、あなたのお願いを聞けますか?」
ハクさんは、そういうと自分の脚にしがみついているメイコさんを蹴飛ばした
メイコさんは吹き飛んで立ち上がれなかった
体に毒がまわっているに違いない
リンちゃんも両膝をついて座っている
「ハクさんの本音……ですか、それは」
僕はうつむきながら、小声でそういった
「はい、姫様には目の前で大切なものが消えて行くのを見てもらいます。孤独と絶望を教えて差し上げようと」
ハクさんは礼儀正しくお辞儀してみせた
「そのためにメイコさんを捕まえて、ルカさんを呼んだのか……」
僕の両拳がふるえている
「そうです。まぁ、あなたまで来るとは思ってみませんでしたけど」
「あなたは間違っている!」
僕が大きな声で言い放った言葉は家中に響いた
「あなたは大きな勘違いをしているんだ!」
そう……あなたは…………
作品へのコメント1
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妖精の毒#80
#80「急転」
「ル、ルカさん!?」
なんと、森の方から走って来た人物はルカさんだった
「ど、どうしてここに?」
「う、うるさい、わよ。はぁ…はぁ…、それより、リンは?リンはどこ!?」
妖精の毒#80
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妖精の毒#88
#88「昔話」
「あなたの話が無駄話となった時、あなたの命の終わりです」
フードの女性の言葉に偽りはないだろう
でも、僕はまだ終われない
「これはある一人の女の子のお話です」
妖精の毒#88
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妖精の毒#79
#79「勘違」
翌日、天気がいい
ただ、孤児院の中が心なしかどんよりとしている
義弟や義妹たちは、いつも通り、元気なのだが、ミクがややぼんやりとしている
完全に僕のせいなのだが……
妖精の毒#79
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妖精の毒#82
#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
妖精の毒#82
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妖精の毒#84
#84「戦闘」
「ええ。二階で生きてますよ。まぁ、今は……ですけど。ふふ……」
不敵に笑う手紙の差出人
「ふざけるな!いますぐ、2人を返してもらう!」
ルカさんが相手に向かって走っていく
妖精の毒#84
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妖精の毒#96
#96「名前」
僕とリンちゃんは、孤児院に帰って来た
僕らが玄関に入ると、雪崩のようにながれてくる義弟妹たち
「おいしゃのおにいちゃん!おかえり!」
「まいおねえちゃん、どこにいってたの?」
妖精の毒#96
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妖精の毒#85
#85「窮地」
黒いフードの女性の正体がわからない
ただ、メイコさんを宮中からさらえる人物がそうそういるはずもない
ということは宮中の人間があやしい……
「あの、メイコさん!ルカさんより強い人って、宮中にいますか?」
妖精の毒#85
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妖精の毒#77
#77「答え」
「ミク~!!」
僕は真っ暗な暗闇の中、傷つけてしまったミクを探していた
今となっては、自分でも、どうして気付けなかったのかと思う
僕はレンの言うとおり、馬鹿野郎だった
妖精の毒#77
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妖精の毒#78
#78「レン」
「ありがとう……カイト兄」
涙を拭きながらそういったミクのその言葉……僕に突き刺さる
「もう、大丈夫!私は、いままでどおり、みんなの義姉ちゃん(おねえちゃん)で、カイト兄の義妹!それでいいんだ!」
ミクが笑顔で僕にそういった
妖精の毒#78
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妖精の毒#92
#92「真相」
叫ぶハクさんを僕は無言で見ていた
嫌悪でも、軽蔑でも、同情でもない……自分でもよくわからない感情で……
「うるさい……うるさい……あの女が、そいつらが、私を……」
ハクさんの髪が乱れ、長い髪の間からあやしく目だけがのぞける
妖精の毒#92
プロフィールを確認してもらえると嬉しいですw ね?w (15年9月9日更新)
・私の作品はブックマークにまとめてありますので、是非ご利用くださいww
・私は主に物書きですww イラストやトークは飽きるの防止ですねww
・フォローしてくれたら、当然フォロー返しますw
・難しくない作品を目指してます!みんなに気軽に読んでもらえるようにがんばりますww
・かなりレヴェル低い内容で申し訳ないです…
・「お友達になってもいいよ」もしくは、「危なっかしいから、保護してやるよ」という方が、万が一でもいらっしゃったら、気軽に話しかけてくださいwww
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現在執筆中
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・新作 予定
コラボ【かなりあ荘】にて
・なし
以上
アイコンは私の嫁イズミさんに描いてもらいました♡
ついったー、はじめました(使いこなせてません
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【しるるの一言】
つかさくんが可愛くて仕方ない今日この頃
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イズミさんは私の嫁、可愛いんだよ
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二人が私の癒し(/・ω・)/