13943号室 4【自己解釈】
投稿日:2013/04/02 18:45:41 | 文字数:1,695文字 | 閲覧数:1,879 | カテゴリ:小説
だんだんコメディの方向へ…
「13943号室」本家様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17709319
*前回までのあらすじ*
悪魔は去った。
「で?どうすんの?」
深刻な顔でレンがカイトに言う。
っていうか、もう慣れそうだよ一文あらすじ。
今回のあらすじも適当だけど、間違ってはないし。
「うん、やっぱりここはこうしたほうが…」
「いや違うって。ここはこれとこれを取ったほうが、全部のカード取れるでしょ」
「……何やってんだよお前ら!」
「モンテカルロ。カイトはこれに最近ハマってるんだよね」
「何でこの状況でトランプができるんだよ!」
脱獄の話はどこへいった?
「いやいやぁ、こう見えて脱獄の計画立ててんだよ」
「で?結果は?」
「いやぁ、全然!難しいねー脱獄って」
結局何も考えてねえじゃねーか!
微塵も雰囲気が感じられないと思ってたらやっぱりか!
「っていうのは冗談で。計画1を発動する」
「立ててるじゃんか」
「てれれれってれ~」
スプーン。
カイトが取り出したのは、どう見てもスプーン。
「……で?床掘るのか?」
「お、じゃあこの試作品二十四号をスプーンにぶっかけてー…」
カイトは碧の小瓶(油性ペンで「24」と書いてある)を取り出し、蓋を開けるとスプーンにぱっぱと中身を振りかけた。
「で、これで掘れるかなー…」
カイトはスプーンを構え、床に突き立てた。
ガキン、という音がした。
「…スプーン折れちゃった」
「何がしたかったんだよお前は」
「間違えた、テヘ」
テヘじゃねえよ。
「まーいいや、この折れたスプーンを……ていっ」
カイトは折れたスプーンを鉄格子に投げつけた。
金属の折れる音が聞こえた。
スプーンが更に折れたわけじゃない。
鉄格子が軽く4、5本ヘシ折れただけである。
「そのスプーンは一体何製なんだよ」
「まあ、これで出れるよー」
「でもどうするの?あと数分ぐらいで代わりの看守来るでしょ」
カイトは折れた鉄格子の間をすり向けて、監獄から出た。
喋りながら俺達も続いて出る。
「じゃあこの折れた鉄格子に、試作品二十号をぶちまけて」
「お前いくつ試作品作ったんだよ」
カイトが薬を鉄格子にぶっかけると、鉄格子が復活した。
「いやいや待て待てなんでだよ!」
「魔法ですね~」
「じゃあカイト、<幻覚薬>ってある?」
「ある。これだろ?」
「うん。じゃあこれを牢屋の中にぶちまけて」
レンは蓋を開けて、小瓶ごと監獄に放り投げた。
ザシャ、という音がして、中身が監獄の中にぶちまけられた。
「お前らぶちまけるの好きだなー…」
「さて、これで『13943号室』は、外から見れば異常なし」
<幻覚薬>は、レンが適当に作っていたら完成した薬。
これをぶちまけると、ぶちまけた場所には幻覚を見せることができる。
今回は、俺達の幻覚を見せる。
「さぁ、しゅっぱーつ」
「軽いよな、ノリが」
「ついでにキヨテルをぶっ潰しに行こう」
あいつは時が経つにつれて、狂っていく。
*
「いたぞ、脱獄者だ」
「捕まえろ」
ちょっと歩いたところで、看守が三人ぐらい来た。
多分、俺達のことは知らない奴らだろう。
「邪魔だ」
刀剣を一振りして、三人を斬り捨てた。
「さすが神威…近接戦で一番強い」
「さすがに致命傷は与えないけどな」
殺したりしたら、組織のやつらと一緒になってしまう。
「っていうか、これキリがないよな?」
「しかもこの格好、目立つしね…」
っていうか看守サイドのやつら、俺らの服装で判断してないか?
「まさにその通りだと思うよ」
「心を読むな、エスパーかお前は」
「ハッハッハ☆」
なぁ、こいつら一回ぶっとばしてもいいかな。
本気で言ってたりするんだけど、どうかな。
「でも、この服で見つかりやすいってのはあると思うよ」
「まぁ確かにな」
「で、僕から提案なんだけど…これ使う?」
レンが笑顔でそう言う。
レンはいつの間にか、腕に何かを抱えていた。
そして、その何かというのは。
「……警察の、制服?」
作品へのコメント1
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ご意見・感想
キヨテル=悪魔www
ゆるりーよ、相変わらずあらすじ短いな←なぜに上から目線
そのスプーン本当に何製か気になる!
さらにそのスプーンを折った床が何製か気になる!!
私もぶちまけるの好きだよ!(何をだよ((荷物をだよ(((駄目だろ
ブクマもらってくZE☆にゃぁ
2013/03/07 17:09:02 From Tea Cat
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コメントのお返し
いやーなんか適当に((
だってどうまとめたらいいかわかんないんだもん★←
だよね!
本当にそうだよね!←
片付けるの大変だろ、それ。
私はねー、ぶちまけると片付けたくなるから好きじゃないよー((
さんくす☆2013/03/07 17:13:13
ゆるりー
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【がくルカ】Snowy night
冬の雪は、静かに街に降り注ぐ。
寒さに身を震わせる人々の気持ちなど、何も知らずにただ舞い落ちる。
子供達は、白く冷たい雪で、はしゃいでいる。
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【がくルカ】Snowy night
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私の恋人は、とってもダンディーで気が利くの……消火器だけどね!
【消火器がダンディーで気が利く場合】
消化器かカッパか、どちらがダンディーで気が利くかと聞かれれば【原曲者に謝れ】
「ただいま!」
バン! と元気よく家のドアを開けた。
【消火器がダンディーで気が利く場合】消化器かカッパか、どちらがダンディーで気が利くか聞かれれば【原曲者に謝れ】
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【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
……今宵の犠牲者は誰だろう?
わからない。それは富豪の誰かであるということ以外は。
さぁ、わけのわからない言葉を発する太った豚にナイフを突き立てて。
黒から、赤へ─────
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
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【ヴェノマニア公の狂気】僕の宿敵がこんなにカワイイはずがない【原曲者に謝れ】
こんにちはー、サテリアジス=ヴェノマニアでぇーす。
えっと今回は雪……なんだっけ? まぁいいや。
とにかくそいつに呼ばれたから、次元と時空の壁越えてわざわざやってきたんだが……お?
「サティ~!」
「グミナ!? なんでこんなところに!?」
【ヴェノマニア公の狂気】僕の宿敵がこんなにカワイイはずがない【原曲者に謝れ】
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【最後のリボルバー】あなたは最後に…【原曲者に謝れ】
─────冬のある日。
サンタさんがくれたプレゼントとメッセージカード。
それは実弾入りのリボルバーと、『彼を撃ちなさい』のという命令文。
私は命令されるままに、あなたにリボルバーを向けた。
私を見てきょとんとするあなた。
【最後のリボルバー】あなたは最後に…【原曲者に謝れ】
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【がくルカ】memory【6】
この気持ちの正体は?
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「ルッカーーー!」
メイコが私めがけて走ってくる。私は危険を察知し、陸上選手の日本記録ぐらいはあろうメイコの突進(体感)を回避するために、真横にずれる。
そしてスピードを落としたメイコの手が、空を切る瞬間。
【がくルカ】memory【6】
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【がくルカ】memory【11】
ここで何が起こる?
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「うおー、すげえ!」
クラスメイトである鏡音君――鏡音はこのクラスに二人いるので、レン君でいいだろう――が、窓を開けて叫んでいた。はっきり言うと、うるさい。でも、このバスの窓から見る景色は、本当に素晴らしいのだ。
山の新鮮な空気はとてもおいしい。景色については、下のほうに見える街がとても小さく見える。そして、山の緑色が深い。
【がくルカ】memory【11】
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【がくルカ】memory【7】
あなたにとって、彼女はどんな存在?
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「―――といって、ここは……」
二-Bの教室に響くのは、神威先生の声、チョーク、シャーペンを動かす音。いたって普通の光景だ。
私のノートは、言葉で埋め尽くされて真っ黒だ。他の教科とかもそうだけど、日本史とこの古文だけは、ノートを解読するのに時間がかかるほどに、真っ黒だった。
【がくルカ】memory【7】
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13943号室 3【自己解釈】
*前回までのあらすじ*
脱出とかおもしろそうだよね!
「脱獄する、だって?」
レンが少し驚いたように言う。
だがそれよりも、俺はさっきのあらすじについて文句を言いたい。
13943号室 3【自己解釈】
のほほんと生きる物書きです。
ギャグから真面目なものまでいろんなジャンルの小説を書いています。
…のはずが、最近はがくルカを書くことが多いです。
IN率低いです。
マイページ以外では「かなりあ荘」というコラボに出現します。
全体的にgdgdなものが多いです。
小説は、自己解釈もオリジナルもやってます。
だいたいはその場のノリで書いてます。