― 出会いそして・・ ―
投稿日:2008/12/19 09:34:54 | 文字数:1,367文字 | 閲覧数:692 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン
この小説は、nananana10さんのステキなイラストを元に書き上げました。
http://piapro.jp/content/wtzunenxo9lpx985
・・・小説を終わってよろしいでしょうか?続きませんよ!
時代的に変なところがあります・・が、気にしないでください。
読んでくださった方!本当にありがとうございます。
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見聞(けんぶん)→見たり聞いたりすること。
出車(いだし‐ぐるま)→盛儀の出行の際の装飾として、出衣(いだしぎぬ)を施した牛車(ぎっしゃ)。
出衣(いだしぎぬ)→牛車(ぎつしや)の下簾(したすだれ)や御簾(みす)の下から
女房装束の袖口や裳(も)の裾などを出すこと
申の刻から酉の刻→(夏至の時刻(東京))18時~20の間です。
(※春の時の時計がなかったので夏を代用いたしました。)
とある昔のお話
金色の狐と姫の物語
狐の名を子狐レン。
姫の名をメイコ姫。
狐が恋をしたのは、人間の姫でした。
そんな物語。
― 出会いそして・・ ―
ある昔のたいそう大きい屋敷暮らしの姫がいました。
姫は、屋敷の中だけではなく村や町へと行き見聞をしていました。
そんな時、見聞をした帰りに
出車に乗った姫は、草むらから黄色い尾が出ているのに気付き・・
(あれは・・・何?物の怪の類か?)
出車に降り、牛を待たせこう言いました。
「・・・あっ」
出衣を覗かせながら見ていたが、急に尾が消えてなくなり
声を出してしまった。
その声を聞いていたのか、わからないが尾を持っている主が出てきた。
ここら辺では、珍しい金色に輝く子狐だった。
耳や尾の先は白いがまだ幼い顔付き、恐らく遊んでいたが何かの気配で
慌てて化けたのだろう・・
耳と尾は、まだ隠せないほどだった。
パッと姫と狐の目が合う。
狐の瞳は、明るい緑色。
姫の瞳は、髪の毛と同じ茶色。
その瞬間、一人と一匹は時間が止まったような気がしました。
ただ、一言もしゃべらずただ時間だけが過ぎていきました。
もう申から酉になろうとしている刻でした。
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次の日から、毎日姫は不思議とある場所へ行きました。
そこは、先日子狐がいた場所でした。
一人と一匹は不思議と同じ時間帯に来るようでした。
どちらかが遅れるとどちらかが待っている、そんなこともありました。
喧嘩もせず仲良く話をしたり、子狐が野山で体験したことを話しをしたりと
その会話に姫も微笑みを見せながら、時には"危ない"と注意をしたり
あっと言う間に月日が過ぎていきました。
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年が明けてある日の事でした、
子狐は、姫を連れてある場所へ向かいました。
そこは、子狐の秘密の場所でした。
1本の大きな大樹があり、その樹は何百年生きたでしょうか、
太くそして大きい樹でした。
そこに桜の華が、満開に咲いています。
子狐は、こう言いました。
「つい先日、ここを見つけたんだ。
イチバンにメイコ姫をここへ連れてきたかったんだけど、まだ満開でなくて
今日、メイコ姫の下へ行く時に見たら満開だったので連れてきたんだ。」
姫は嬉しそうに微笑みながら
「こんなに素敵な物を見せてくれてありがとう。心から感謝します。」
その後
ただ、二人は満開の桜を見ていました
言葉もなく
ただ、手を握ったまま・・・
時間だけが刻々と過ぎていきました
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あくる日
姫が歌を謡っていると、あの時の子狐が訪ねてきました。
姫は、突然のことなので驚きましたがここが本家でないことを思い出すと
すぐさま、駆け寄り微笑みました。
姫の離れの家でした。
家と言っても、屋根は瓦。
壁はなく簾が下がっていたり、本家と繋ぐ道も砂利道のような感じでした。
そんな、微笑をみた子狐は頬を赤らめながら
後ろに隠していた手を前に差し出し、一輪の華を出しました。
そして、それを姫が1歩、歩み寄ると子狐は華を持った手を差し出しました。
姫は、近寄って子狐の頬へキスをし華を取りました。
子狐は、ただ驚いていましたがすぐに微笑み
一人と一匹は、永久に幸せにくらせました。
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Ace Kileer '69 ~ショート・ストーリー~
1969年。
「そう遠くない過去の話でしょ? でもそうね、あなたには歴史的に遠すぎる過去かもしれないわね」
母親の姉が乾いた笑みを浮かべながら言った。
学生運動が盛んだった1月、母親の姉が当時付き合っていた男が逮捕された。
「そんなに珍しいことじゃないわ。だってあの現場にいた殆どの学生は逮捕されたのよ。
Ace Kileer '69 ~ショート・ストーリー~
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Cafe・ロータス・イーター 1
開店時間のほんの少し前に森はコックコートに着替えて髪をひとつにまとめて、厨房に立っていた。
「おはようございます。」
先に作業をしていたスタッフの女の子のあいさつに、森もおはようございます。と声をかけながら、手を洗った。
先に作業していた女の子は最近入ったばかりの専門学生だった。短い前髪に小柄な姿が年齢よりも幼く見えるけれど、仕事を覚えるのも作業速度も速い。朝の作業があらかた終了している事を確認しつつ、森も前日焼いて休ませておいたケーキを型から出して切り分けたり、と開店の為に手を動かした。
程なくしてホールで開店準備をしていた鳥海から、もうすぐ開店です。と声がかかった。
Cafe・ロータス・イーター 1
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【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
この物語は、一人の少年と手違い(?)で届いたVOCALOIDの物語である。
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やっとだ。
息を大きく吸って、吐く。
そして、
【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
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Cafe・我侭姫と無愛想王子・1~WIM~
綺麗にカールした睫に縁取られた、アーモンド形の黒目がちの瞳。形の良いアーチ型の眉に筋の通った鼻。口角の上がった唇は果物のように甘くてつややか。手入れの行き届いた長い髪はトレードマーク。まだ幼さのある輪郭に、少女と大人の境目を行き来するうなじ。細い肩にすらりと伸びた華奢な手足。ちょっと胸元が貧弱なのはご愛嬌。
どんな女の子にも負けはしない。だって私は世界で一番のお姫様。
普段は二つに結い上げている髪を下ろして毛先をゆるく巻いてみた。靴はつま先にリボンのついた新しいヒール。モノトーンの甘めワンピースにお気に入りのカーディガンを羽織ってみる。寒いから首にはストールをぐるぐると、でも可愛らしく巻いて。
今日のコーディネートは最強。
そう意気揚々と私はアルバイト先のカフェへと向かった。古いビルの二階にカフェがあり、その3階は店長の住居スペースなのだが、一部分、お店のスタッフルームとして使用させてもらっている。
Cafe・我侭姫と無愛想王子・1~WIM~
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メイコの日【カイメイ】
「メイコさんっ」
五月五日の昼食後。居間で食事を終え、部屋に戻ろうと廊下を歩いていたところ、唐突に背後から呼び止められた。
「カイト?」
駆け寄ってくる足音に振り返る。声で分かった。呼びかけてきたのは青い髪の「弟」だ。私の間近で足を止めて、じっと私を見つめてくる。
頭ひとつ高い「弟」のカイトを見上げると、カイトが柔らかく微笑んだ。
メイコの日【カイメイ】
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三角草の花が咲く
三角草という花があって、淡い紫色の花を咲かせる。
少し肉厚の花びらが、なんとなく和菓子に見えてくる。
そんなことを姉に言ったら、それは花びらではなくがくなのだと、
ころころと鈴が震えるように笑った。
三角草の花が咲く
三角草の花が咲く
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悪ノ現在 1
「――お嬢様、おやつの時間です」
豪華なドアをノックしながら、レンは言った。
「入って」
中から聞こえてきた声に応じるようにレンは会釈をしながらドアを開き、手に持った『イチゴのミルフィーユ・オレンジピューレアイス添え』が落ちないように気をつけ、部屋の中に入った。
趣味よくそろえられた調度品の数々、きれいに隅々まで掃除の行き届いた部屋の中、大きな窓の前においた椅子に座り、回りの小物たちに劣らぬ鮮やかさとかわいらしさを持った金髪の少女――リンは窓の外を眺めていた。頬杖をついて物憂げにうっとうしいほどの日の光に目を細くして眉を顰める姿は、下手な絵画よりも絵になった。
悪ノ現在 1
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カイトがもし人柱アリスの夢ならば。メイコ編
これは、人柱アリスの「夢」がもしカイトなら。
と思ってかいた小説です。
1.メイコ。2.ミク。3.リンレン。4.カイト
の順でかいていこうと思います。
それでは、どうぞ。。。
カイトがもし人柱アリスの夢ならば。メイコ編
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ボーカロイドXX 初音ミク誕生日スペシャル
初音ミク誕生日記念 番外編
私は起き上がった。
何もなかった。
その時は何も分からなかった。
ただ生きていた。
ボーカロイドXX 初音ミク誕生日スペシャル
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Happy Birthday, Dear Our DIVA !
オッス、オラ鏡音レン! それじゃまた来週!
……おーい、そこまでドン引きしなくたっていいだろ。軽いジョークじゃねえか、傷つくなぁ。
まあ、いつも通りの鏡音レンだよ。ひとつよろしく。
今日はミク姉ぇの誕生日。我が家は朝から準備でみんなてんてこ舞いだ。
メイコ姉ぇとルカ姉ぇは今夜のごちそうの下ごしらえ。
Happy Birthday, Dear Our DIVA !
レンメイ・カイミク・レンリン・(リンメイ)好きなやつなので・・好きな方いらっしゃったら、お声かけて下さると飛び上がるくらい喜びます。
絵がヘタレなので、詩(?)やら歌詞(?)やら小説(?)やらをほそぼぞ描いて(書いて)いきます。
本命は、「レンメイ」です。(mixiでちゃっかり・・・w
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どれも不規則に更新します(笑