【ぽルカ】 恋成

投稿日:2014/01/30 21:11:20 | 文字数:2,174文字 | 閲覧数:427 | カテゴリ:小説

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こっそりともう一つ。
ルカさんお誕生日の短いお話。
なぜかうちのがくぽっさんとルカさん今までで最大のリア充への道がんばり物語になってしまい(こんなはずでは)。
あ、ああそうか…お前らも溜まってたんだな…なんかごめんな…?
小惑星爆発くらいはしてます。ご注意ください。

この人たちは確かにきっかけさえあればアレもコレもトントン拍子に進みそうだな…ってぼくは思いました。
…青い人と赤い人がんばれよ!(言うだけ)

ルカさんフォーク忘れてる!お誕生日おめでとう!明日からまた至高のggrksに戻ってもいいのよ!大好き!

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TEXT
 

今日の主役は貴女だから。
今日しか言えないワガママを、存分に。




「お腹が空きました」
「弁当を用意させよう」
「冷や飯なんかいやです」
「ならば外に」
「動きたくありません」
「…おぶっても良いか」
「いいわけないでしょう!」
「抱き上げるのは」
「ど、どうして貴方はそう恥知らずな真似を平気でしようとするんですか!」
「ルカ殿を抱えられることの何が恥であるか」
「…とにかくお断りです」
「では内々にスタッフが用意したケーキをここに運ばせよう」
「…シャンパンが飲みたいです」
「ならばそれも」
「たこルカの分も」
「承知した」
「大間さんは?」
「承知した」
「……」

仕事終わりの、楽屋だった。椅子に座ったルカと、その足元に膝を付き穏やかに見上げる紫のお殿様。
姫様は、今日も変わらずワガママで。
今日はひときわワガママで。

「他に望みは」
「……」
「……」
「…私が寂しくないように」
ぐっと俯く、肩を流れる桃色の髪。
「そばに、いてください」
「承知した」
「ひとりにしないでください」
「承知した」
「…ここに」
「うむ」
「ここにいてください」
「無論」
「っず、ずっとです!今日が終わるまで、ずっと、って意味ですよ…」
「無論だ。断られてもそうするつもりであったが」
「…寒いんです」
「承知した」

即座に立ち上がり、覆いかぶさってくる。一縷の戸惑いも見せず、ふわり抱きしめる男の腕。
ルカは身を強張らせ、そのあたたかさを冷静に享受しようとがんばった。
恥ずかしくなんかない。
これはこの人を困らせるためだけに言ったワガママだから。

「まだ寒いか」
「……は、ぃ」

強く大きな胸元に押し付けるように抱え込まれて、息もできない。
頭を撫でてほしいと思った。けれど、口にする前にゆったりとした手つきで後頭部を撫でられ、何度も何度も、その優しさに、まるで愛でられているような錯覚にさえ堕ちてルカの意識は酔うようだった。

「他に望みは」
「…このまま」
「うむ」
「このまま、が、いいです」
「日付が変わるまで、か?」

ルカは窮屈な腕の中で頷いた。火照った頬を彼に胸にこすりつけて、たまらなくて強く目を瞑る。
心臓がこれ以上速くなんて動けないと、抗議の声を上げている。

「ルカ」

しばらくして、桃色の髪を梳いていた手が離れ、やんわりと肩をもって引き離された。
このままがいいと言ったのに。
見上げたルカはただ戸惑って彼を見上げる。
がくぽの手の平が白い頬を撫で、細められた瞳は雄弁に何かを語りかけながらルカを見つめ返す。
親指が、ルカのふくりと膨らんだ口唇に戯れのように触れた。
柔らかいばかりの果実のようなそれを、そっと押し、何度も撫で、下の膨らみを少し引っ張ってその内側を暴こうと。
「んっ」
ルカが嫌がって顔を振る。がくぽの指は離れ、そしてまた白い頬を名残惜しく滑った。
「…他に望みは」
それは、問うておきながらまるで何かを催促するような、ひた向きな情熱を秘めていた。
ルカは染まった頬を繕えもせずに、彼を見上げた。
悔しい、と思う気持ちはただ心の表面を上滑りに撫ぜていくだけで、この状況に抗うなんの効果ももたらさない。
だけど本当に悔しいのかどうかすら、もうルカにはよくわからなかった。
「……触れてください」
彼の指が撫でただけで熱を持ってしまった桃色の口唇が、震えながら薄く開いてそう懇願する。
「何処に」
尋ねながら、次に己が取る行動を男は知っていた。
「貴方の触れたいところ、に――…」
屈みこんできた大きな身体はほんの少しだけ強引に、最後まで言わせずにその可憐な口唇を塞いだ。
言葉はがくぽの口唇にのみこまれ、まるで価値のないもののように捨て置かれた。
あとに残ったのは、皮膚と皮膚の間だけに走る微弱な電流、そして熱。
こんなにも静かな行為なのに、暴力的なまでに2人の心をかき乱し、そして融解させる。
―――離れることが許されないような気がした。
2人の継ぎ目は溶け合っているから。
柔らかく食む合間に、心と脳までもが繋がって、ふたりとろとろと溶接されていく。

頭の片隅、おや、と2人は思う。果たしてこれが本当にハジメテであっただろうかと。
こんなにも馴染んで、もう思い出せないくらいにずっと前から、こうすることが当然であったように思えるのに。
でも、請うていた。ずっとずっと、飢えていたのだなあ、と思い知る。
だって笑えてくるほどに、離れることができないでいるからだ。

「…ふふっ」
耐え切れずにルカが破顔し、つられるようにがくぽも小さく吹き出した。
そうしてようやく離れた口唇は少し湿っているばかりで、すでに何事もなかったように澄まし顔をしている。
からだの奥に灯った熱だけは、もう当分消せないけれど。

「他に望みは」

たまらずに再び強くルカを捕えた腕の中で、がくぽは何かを噛み締めるように瞳を閉じた。
ルカの白い指ががくぽの着物の袖を掴み、それから時間をかけて背中へと回される。

「恋が、したいです」

がくぽは笑った。
その望みならとうに叶えられているであろう、と。
むずがるように首を振り、「もういちど教えてください」とねだった。



ルカの口唇が、また熱に溶けていく。

MEIKOさんを筆頭に、年長組、大人組、ボーカロイドが大好きです。

液晶の向こうに行くことは諦めたので悔しいけどめーちゃんはカイトさんに任せることにしました。幸せになれ。幸せになれ。

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