LOVELESS×××【Prologue】

投稿日:2012/06/17 00:34:59 | 文字数:1,206文字 | 閲覧数:826 | カテゴリ:小説

ライセンス:

はい、他の連載どうなってんだよって感じですね。
レンは女の子設定です。
そしてPrologueって書いてあるのに続くかどうかは未定です。

本家様 http://www.nicovideo.jp/watch/sm13363453

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TEXT
 

私の罪、それは二人を裏切ったこと。
二人は私だけを愛してくれた。どちらかを選べと言った。
私は、選べなかった。どちらも同じくらいに好きだから。
その選択は、二人を裏切ることとなった。


私が犯した罪のせいで、二人はおかしくなってしまったのかもしれない。
私に向けた愛は歪み、精神を狂わせた。
暴走、加速。それの繰り返し。
押さえきれない感情は、やがて衝突を始める。
二人は、どうしても私を手に入れたかったらしい。
結論は、今はまだ出さないでおくことにする。




全ては、あの出会いから始まった。
突如私の前に現れたのは、二人の人影。

『あなた達…いつからそこにいたの?』
『ずっとここにいましたよ』
『どうして?』
『貴方にお仕えするためです』

その頃の私はまだ幼くて、外の世界をよく知らなかった。
そして、あまり他人とかかわろうとしなかった。
だから、周りの人間は二人の男を、私の元へ置いた。

『私に仕える?ご冗談を。私に仕えようとする者は、この屋敷にはいない』
『その通りです。だから、遠く離れた地から参ったのです』
『貴方は、知らなさ過ぎる。そして、常に危険にさらされているのです』
『僕達は、貴方に世界を教える教育係。そして、貴方を守る二つの盾です』
『世界なんてとっくに知ってる。それに、私に盾はいらない』
『お嬢様…』
『彼らのために、私はこの檻で生きているだけ。私は、保険だから。いらない子だから』

生まれた時から、私は必要とされなかった。
彼らのためだけに私は存在する。彼らは自分たちが生きるためだけに、私を檻に閉じ込めた。

『私は、お父様達が死なないためだけに生きてるの。誰も信じない。お父様達がよこした人間は信用できない』
『…お嬢様。貴方が僕達を信用しなくても、僕達二人だけは貴方を一生お守りします』
『お傍にいます。永遠に』
『…そう。じゃあよろしくね。名前は?』
『僕はカイトです。こっちはガク』
『あなたたちの態度は別に評価しない。私はただ生きているだけ…いいわね』
『『はい』』

今まで、道具として扱われてきたも同然だった。
私を必要とする人などいなかった。
でもこの日、私は初めて、大切なものを得た。

『じゃあ、まずはお仕事を与えましょうか。お腹がすいたので、おやつが食べたい気分よ、カイト』
『かしこまりました』
『その後にお勉強をしたいから、ガクは道具を準備してくれる?』
『かしこまりました』
『うん。とりあえずはそんなところかしら…私は自室で待っていますから』

思えば、この日から、私は変わったのかもしれない。
人間らしく生きはじめたのもこの日かもしれない。
私に世界を教えてくれた二人に感謝ね。



これは、世界のどこかで起きたこと。
世界は当たり前のように動いている。
その何気ない日常の中で懸命に生きた、三人の記録。
物語のページは開かれる。

のほほんと生きる物書きです。
ギャグから真面目なものまでいろんなジャンルの小説を書いています。
…のはずが、最近はがくルカを書くことが多いです。


IN率低いです。
マイページ以外では「かなりあ荘」というコラボに出現します。

全体的にgdgdなものが多いです。
小説は、自己解釈もオリジナルもやってます。
だいたいはその場のノリで書いてます。

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