雨にも負けず、風になりたい【前編】

投稿日:2012/12/26 18:45:53 | 文字数:2,320文字 | 閲覧数:361 | カテゴリ:小説

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しるる、第七作目のテキストは、前後編のショートストーリー

題材は、こまにさんに作ってもらった曲で、私が歌詞をつけさせていただいた、同名の曲から

しるるフィルターを再度、通して、テキストとなった結果がこの作品


こまにさん http://piapro.jp/comani
同名の曲  http://piapro.jp/t/-pRD

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TEXT
 


#「雨にも負けず、風になりたい」【前編】



未来(ミク)……それは両親が私にくれた名前

未来を強く歩めるようにと……




私は子供時代を、この小さな田舎の村で育った

私が小学校に入ってすぐ、両親が離婚し、母親に引き取られた私は、母の実家のあるこの山奥の村で暮らすことになった

その家には、母の母……つまり、私のおばあちゃんが1人で暮らしていた

私のおじいちゃんは……よその国と戦って亡くなったと母からきいた

そして、母は、その時、あばあちゃんのお腹の中にいた子だともきいた

だから、母に兄弟はいない

おばあちゃんは、女手ひとつで母を育てたのだ





間もなくして、母は生活費を稼ぐために、都会に一人で出て行った

幼かった私は、一緒には連れて行ってもらえなかった

だから、私はいつもおばあちゃんと一緒だった

おばあちゃんは、毎日、家の家事をして、畑に出かけ、私の面倒を見てくれた

おばあちゃんは、いつも笑顔だった



父親がいなくなり、母親ともなかなか会えなかった私は、よく寂しくて泣いていた

そのたびに、おばあちゃんは、笑顔で私をなぐさめてくれた



どこかに行きたいとわがままを言ったりもした

おばあちゃんは、近くの山や川に連れて行ってくれたが、子供だった私は……


「こんなところやだ!遊園地がいい!!」


そんなことを言って、おばあちゃんを困らせていた

おばあちゃんは、騒ぐ私に一つも文句をいわずに「はは……ごめんね」とだけいった







ある日、私は畳の上で寝転びながら、おばあちゃんにきいた


「おばあちゃんは、私がここに来るまで、一人で寂しくなかったの?」


特に意味はなかった

ただ、母親になかなか会えなくて、寂しいという気持ちが、自分だけじゃないと思いたかったのかもしれない


すると、おばあちゃんは家事を一旦やめて、私のほうを向いて笑った


「さみしくなんてなかったですよ。だって、ここにはあの人や、未来ちゃんのお母さんとの思い出もありますからね」


そういうと、棚の上に置いてあった写真を、私の下に持ってきて見せてくれた


「これ……だれ?」


すらっとしていて、かっこいい男の人と、お腹の大きな女の人が白黒の写真の中に笑顔で立っていた


「これはおばあちゃんの旦那さん。つまり、未来ちゃんのおじいちゃん」


私はこの時、初めて祖父の顔を知った


「この後すぐに、おじいちゃんは徴兵されちゃって、二度と戻ってきてはくれなかったけど……未来ちゃんのお母さんが生まれてくれた。あの人にそっくりだったわ……」


おばあちゃんは目を細めて笑っていた




「ねぇ……おばあちゃん?」

「なぁに?」


私がおばあちゃんを呼ぶと、いつもの笑顔で私をまっすぐ見てくれていた


「おばあちゃんは、いつも笑ってるね?なにがそんなにたのしいの?」


私の質問に、おばあちゃんは、さらに笑った


「あははははは!未来ちゃんは面白い事をいうねぇ」

「ねぇ!何がそんなにおかしいの!」


笑われたことに腹を立て、大声で私が怒鳴った


「ははは、ごめんね。」


おばあちゃんが私の頭をなでた


「人間はね、楽しい時も笑うけど、悲しい事や、辛いことがあった時ほど笑うんだよ」


おばあちゃんはそういったが、私には理解できなかった


「うそだ!だって、私、悲しい時は泣くってことくらい知ってるもん!」


いくら小学生の私でも、それくらいは知っている


「そうだねぇ。泣くことも必要かもしれないねぇ。でもね、最後には笑うんだ。そうしないといつまでたっても、前に進めないからねぇ」

「前?」


おばあちゃんの言っていることがよくわからない


「そう、前。未来(みらい)ともいうのかもしれないねぇ。泣いているばかりじゃ、何も解決しないの。笑って、前に進まなきゃね」


その時の私には、完璧には理解できなかった

でも、なぜか、おばあちゃんが正しい……そんな気もした













そして月日が流れ、私が大学生になった年、遠くの大学に通うため1人暮らしをすることになった


「おばあちゃん、行ってきます。夏休みには帰ってくるから」


私は荷物を持って、おばあちゃんに小さく手を振った


「いってらっしゃい。笑顔を絶やさずに頑張るんだよ!」


おばあちゃんは、そういって、私の背中をぱんっと叩いた

私はおばあちゃんに後押しされ、歩きだす



振り返ると遠くに小さくなったおばあちゃんが手を振っている

私は泣きだしそうになったが、ついさっき、「笑顔を絶やさず」って言われたばかりなので、必死で我慢して、前に歩きだした






いざ、大学生活が始まると、忙しい毎日だった

1人暮らしにもなれていないというのもあったが、知らない街で暮らすというのが私にとっては、なかなか大変だった


それでも、大学で友達ができて、アルバイトなんかもして、食費くらいはなんとかできるようになったころ……

気がつくとと夏休みまで、あと少しというところまで来ていた

もうすぐ、おばあちゃんに会える

御土産は何にしようと、良い歳ながら、夏休みが待ち切れなかった







そんなある日、私の携帯が鳴った

電話の相手は母だった



「未来……落ち着いてきいてね……あのね……」









『おばあちゃんが……亡くなったって……』






母の言葉をきいた私は手から携帯をすべりおとしてしまった











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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    わああ……私が好きな感じの奴だ……
    おばあちゃん……

    たぶん、後編で泣きます。

    2012/12/26 20:23:40 From  イズミ草

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    メッセージのお返し

    好きな感じのやつかぁw

    私も、こういうのをもっと書きたい

    2012/12/29 07:27:31 しるる

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