sunny_m
ピアプロID: sunn_m
・オリジナルマスターの「ばあちゃんマスター」シリーズとか、曲の二次創作とか書いてます。
・ほのぼの日常系が多めで時々切ない系あり、ごはんの描写多め。
・話的に長いのが多い。作品の一話目はブクマでリンクしてあります。
☆コラボ【シェアワールド】響奏曲【異世界×現代】に参加中
☆コラボ「ドキッ!KAITOだらけの水着大会!!」に参加してました(動画作成終了のため応募は終了)
ツイッターコメ、ありがとうございます!!
・どうでもいいことばかりつぶやいてるツイッター。
http://twitter.com/sunny_m_rainy
・最近ほとんど稼動していない二次創作用ブログ。
ハレノヒブログ
http://ameblo.jp/sunny-m-rainy/
・オリジナル置き場として、ピクシブにもこっそり進出。
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・ニコっとタウンでもこっそりと物語(?)的なものを書いてました。
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最近の投稿作品 (385)
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夕暮れの空は夢の終わり 【KAITO】昨日見た夢【オリジナル】
その瞬間、君と一緒に昨日見た夢を僕は忘れてしまっていた。
興奮が熾火のように胸の内側でくすぶり続けていた。
収まらない興奮を持て余した僕は、地元の駅前ロータリーのベンチに腰かけたまましばらく過ごしていた。春の夕暮れ。オレンジ色の空の向こうから透明な風が吹いて、僕の短い髪を、首に巻いた薄手のマフラーを、揺らす。どこからか飛んできた白い花びらが目の前をよぎっていく。現実味のない光景の中で、胸の中に灯った火は現実の熱を宿したまま。
夢のような、決して夢ではない、現実。
今日、呼び出された事務所で告げられたのは『歌うたい』の仕事依頼。
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乞福症に処方【ドクター=ファンクビート/nyanyannya feat.KAITO】
無秩序に増殖する建物の群れの底、空気は澱み、ひどく雑多で汚い、底辺の町。ひしめく建物の隙間に渡された物干し竿にはためく色の褪せた洗濯物。建物の側壁に貼り付いた室外機の群れ。露店が連なる路地の奥で怪しくうごめく気配。澱んだ水から立ち上がる生臭い臭気。
ふてぶてしさを感じさせる女たちの喧しい声。肩がぶつかっただけで舌打ちを落とす若者の忌々しさ。
最下層の吹き溜まり。行く当てのないものが辿り着く地。全ての猥雑さと喧騒と不快と快楽をかき集めて煮詰めてぶちまけたような、この町はまるで生きることに貪欲な獣の腹の中のよう。
絶対的に不愉快で、それでいて、この場所にあるものすべて、どれもこれも『生』の匂いに満ちているこの町の雑踏の中を、一人の少年がくたびれた足取りで歩いていた。
まだ大人と呼ぶには少し早い歳の頃。ひょろりとやせた体に大きすぎるTシャツと膝のあたりで切ったズボン。伸ばしっぱなしの長い前髪も、無造作に首に引っ掛けたヘッドフォンも、取り繕うこともしない疲れた顔も、この町ではよく見る姿だ。
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偽恋歌
見下ろした窓の下、赤い髪飾りが通り過ぎて行った。
それは十代半ばくらいの浴衣姿の少女だった。路地裏の小道を一人、からころと下駄の足音を立てながら進んでいく。近所で行われる夏祭りに向かうのだろう。下駄履きに慣れていないのか、そのおぼつかない音色がなんだか可愛らしい。
恋人との待ち合わせだろう。浴衣の裾に気を付けながらも先へと急ぐ少女の背中を見送りながら、メイコはぼんやりとそんなことを思った。
着なれぬ浴衣に下駄の足元。結い上げた髪に飾るのは赤い花。
好きな相手に自分の可愛らしい格好を見て欲しい、と願う恋心。
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【ボカロ】あかいみちしるべ【刀剣乱舞】
!!注意!!
題名にもあるとおり、刀剣乱舞の世界観でのお話です。
がっつりがっつり出張ってます。
興味が無かったり世界観が混ざってしまうのが好きでない方。
申し訳ありません。お目汚しの前にお戻りください。
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あおいかみさま【AO0?】
カイトが神様になったらしい。
ソファの上でスマホをいじりながら私がそう言うと、洗濯物を畳んでいたカイトは、はぁ、と何とも間抜けな返事をした。
「それは、ええと、KAITO全体のことですか? それともどこかのカイトさんが神的地位まで上り詰めたってことですか?」
「いや、KAITO全般の意味合いっぽい」
そう言って私はずりずりとソファからずり落ちた。そのだらけた姿勢のままでごろりと転がって、カイトの横へとたどり着く。私の行儀の悪さに、カイトは顔を顰めながらめくれ上がったシャツの裾を直してくれた。
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着物くるくる 2
そして一時間後。
少し帯の形がおかしいが何とか形になっている着物姿のミクと、同じくぎこちない着こなしながらも羽織袴姿のカイトと、一人普段着のままのメイコが、それぞれ沈痛な表情で録音室に現れたのだった。それこそ大喜びで姿を見せてくれるものだと思っていたマスターは、テンションの低い三人の姿に驚き、目を丸くした。
「何、何事? メーちゃんは着物、気に入らなかった? 正直、喜んでもらえる自信があったのだけど……」
暗い表情で、なおかつラフなニット姿のメイコに、不安になりながらマスターは声をかけた。もしなんだったら他の着物を一緒に選びましょう、と提案するマスターに、メイコは力なく首を振った。
「……大丈夫です、マスター。ものすごく気に入ってます。できる事ならば私も貰った着物を着て登場したかったです」
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Master番外 着物くるくる・1
今でこそ小岩井家のボーカロイドたちといえば大人数の大家族といった体だが、最初からそうだったわけではない。
ミク一人きりだったところにメイコが来て二人きりで秋をすごし、冬の気配がカイトを連れてきた。春の風と共にリンとレンが来て、生い茂る葉が蒼い影を落とす頃がくぽが迎えられ、梅雨の雲間から青空が見えたのと同時にルカも姿を見せた。そして夏の盛り、鮮やかな陽の光に負けぬ姿でぐみがここにたどり着いたのだ。
ひとりずつ、あるいは二人で手を繋いで。ボーカロイドたちは順番にここへやってきたのだ。
そして、これは小岩井家にまだボカロが三人しかいなかった頃の小さなお話。
暮れも押し迫ったある日。マスターが箪笥から取り出したのは、灰色がかった白地の着物だった。ばさり、と広げれば裾や袂に描かれた波の文様が浮き上がる。画面の向こう側で広げられた、しっとりとした上品な美しさにミクがはしゃいだ声を上げた。
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おやつに詰めた妄想たち・5
H25年の6月の某所でおやつという名の賄賂と一緒に、一部妄想も詰めました。そして、もろっと渡しました。その内容です。
がっつり文章をを足そうと試み中。
まだ続いていたおやつに詰めた妄想たち。笑
予定は未定です。
前のバージョンで読んで下さい~。
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未来飛行・後編
こちらは“BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」” を原曲として書いた二次創作です。
そして後編部分です。
ミクもミクのマスターもバンドのメンバーも、原曲を奏でる彼らをモチーフにはしていますが、すべて私の妄想です。正しくは、ミクさんもバンプも好きすぎてこの楽曲にかなり興奮して勝手に私、妄想しちゃったよ、的な話です。好きすぎて「こんな感じだったらいいなぁ~」とこじらせた結果です。作中の彼らの言動はすべてフィクションなのでご了承ください。
すべて私が勝手に妄想した話を、前編も読んだしそれでもいいよ、という方は前のバージョンで読み進めていってください。
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未来飛行・前編
こちらは“BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」” を原曲として書いた二次創作です。
ミクもミクのマスターもバンドのメンバーも、原曲を奏でる彼らをモチーフにはしていますが、すべて私の妄想です。正しくは、ミクさんもバンプも好きすぎてこの楽曲にかなり興奮して勝手に私、妄想しちゃったよ、的な話です。好きすぎて「こんな感じだったらいいなぁ~」とこじらせた結果です。作中の彼らの言動はすべてフィクションなのでご了承ください。
すべて私が勝手に妄想した話を、それでもいいよ、という方は前のバージョンで読み進めてください。
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おやつに詰めた妄想たち・4
H25年の6月の某所でおやつという名の賄賂と一緒に、一部妄想も詰めました。そして、もろっと渡しました。その内容と加筆したものです。
もう今年の某イベントも終っちゃったよ。あはは……。
前のバージョンで読んで下さい~。
H26.7/1 よにんめ投稿。
『どうしました?また甘えんぼモードですか?まったく俺のマスターはホントに仕方のない人ですね。…あれ、拗ねちゃいましたか。そんな風に睨み付けても可愛いだけですよ。ほらこっち向いて。素直になったらぎゅってしてあげますから。
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V3のお姉ちゃんがやってきた日 ―名刺裏SS・はずれくじ―
2014年6月某日の某お祭りに名刺裏SSとしてくっつけたものたちです。
千年の独奏歌についての解釈(というか妄想?)がTL上で流れまくった某4月の出来事に触発されて、文字書きお仲間の藍流さんと千年祭と称して6月の某イベント時に配る名刺の裏側に独奏歌のSSをつけよう!!という企みをしまして。
……という流れがありまして。
それが、いっこまえの投稿作品です。
で、はずれくじも作ろう、ということで。千年祭のSS有りを3つ(SS三編をそれぞれいっこずつ)と、千年祭SS無しをみっつ、作ったんです。
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―千年祭― ~千年の独奏歌名刺裏SS~
2014年6月某日の某お祭りに名刺裏SSとしてくっつけたものたちです。
千年の独奏歌についての解釈(というか妄想?)がTL上で流れまくった某4月の出来事に触発されて、文字書きお仲間の藍流さんと千年祭と称して6月の某イベント時に配る名刺の裏側に独奏歌のSSをつけよう!!という企みをしまして。
結果、名刺裏に収まりきらないものが出来上がりました。
千年の独奏歌にまつわる短編が3つほど。
希望された方には3つくっついたものをお渡しし、あとはアタリハズレで、それぞれをくっつけてお渡ししました(遺言は長すぎるので最後のところだけ)
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おやつに詰めた妄想たち・3
H25年の6月の某所でおやつという名の賄賂と一緒に、一部妄想も詰めました。そして、もろっと渡しました。その内容です。
がっつり文章をを足そうと試み中。
予定は未定です。
前のバージョンで読んで下さい~。
H26.6/8さんにんめ投稿。
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るかとがくぽの日向ぼっこ・7
「まあいいわ。それよりもがくぽ、お腹がすいた」
そう言って、ルカはがくぽの来ているシャツの裾を引いた。はたと我に返り、がくぽはそうだったと大きく頷いた。
「マグロの醤油漬けは昨夜に仕込んだからすぐできる。あとは、味噌汁でもつくろうと思うが」
「じゃあ私がお味噌汁作るわ」
冷蔵庫の中を見ても良い? そんな話をしながら二人で並んで台所へ立った。
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るかとがくぽの日向ぼっこ・6
しかしそれにしても。ついにやったか。と、がくぽはルカの話を思い返しながらしみじみと呟いた。
「ついにやった?」
「カイトのことだ。あいつがメイコ殿に好意を寄せていること、ずいぶん前から本人の口から話を聞いていたからな。いい加減にそろそろメイコ殿に想いを告げろ、と何度も叱咤していたのだが。そうか、やったか」
そう言って満足げに笑みを浮かべるがくぽに、ルカは思わず眉をひそめた。
「そんな、姉さんばかりを好きになっちゃって、もし兄さんが消失してしまったらどうするの?」