sweet sweet ○○○！

熱を帯びて行き交う　チョコ、クッキー、キャンディ
みんな夢に揺られてる
ちょっと早い春
くらくら居眠りの予感
昼下がりの微睡み　5限に上限突破

夜空のワルツ

月と歌う
冬の空気も歌う
ガラスのような風が吹く夜
きみが歌う
スキャット付きで歌う

終わりのない季節(仮題)

A
星が降ってくる
遠い荒野に立つ
B
砂の波　水滴の民

春の幼虫(仮題)

A1-1
屋上をのみこむ空に
とけていくの　小さなわたし
A1-2
屋上の片隅、蟻のサーカス団

雪月の道

海の底で安らぎに溺れる
マリンスノーも軽く降りやむ頃
深い夜空照らす星のように
くらげ達も　次々に呑まれてく


眩しすぎて　うまく捕まらない

月夜のラストダンス

目を閉じて　泡になる
月に昇る夢を見よう
ぼくの空　いくつにも
分かたれてる　渡れないよ
昇れないだろ、転べないだろ

夜になれない

ガラスを叩いて
葬いに混じって
手に入れたのは
身に有り余る無音の迷路
夜はまだ来ない

秋空の下には(仮題)

あちこち欠けたまるい空　ゆらゆら
山の神様のため息　
さわさわ　少し寒くて、あの陽差し思い出せるかな
つんと高くて青い空　きらきら
きみの真っ白な手のひら　

雨と月、夢と星

1
うすい心で仰ぐ三日月の
きまぐれなゆらぎに付き合うように
水底をまよう魚のように
夢路のゆきさきを探している