identity(仮)

「君は君自身なんだよ」って　何回だって聞いたって この世界で一番僕を　信じれないのだ 分かってよ 人生が１つの　物語だとして 僕の「これまで」は　その通りなのかい？ 誰にも見せずに　設計図を描いた 誰にも知られず　破り裂いてた 空っぽが怖くて泣いていた とある夜に考えたのだ　 明日の僕は　今の僕と違うのだろう 僕は誰なの？ 「生きてることが悲しい」なんて　悲しい歌叫んだって 助けてくれるそんな大人は　いないんだよなぁ　ただ 不確かなだけの未来のことを　夢や希望と呼んだって 目指すべき先が見えなきゃ　進めないんだよ 分かってよ 生まれた時は　誰もが同じで 向かうべき未来は　平等に「死」なのだ つまづいたわけを　小石のせいにした つまづいた僕は　もう歩けなかった 溢れてる不安に溺れてた とある朝に気がついたのだ 今日の僕を　明日の僕は忘れるだろう 僕の証は？ 「頑張ることが正しい」なんて　正しいこと言われたって 意味とか理由（わけ）が見つかんなくて　腐っているんだよ　ほら 周りを見れば僕よりダメな　大人たちがいるんだって そうして僕を認めてないと　生きてけないんだよ 分かってよ 「生まれたことが無意味だ」なんて　無我夢中で泣いたって 生まれてしまったことからは　逃げらんないよな　なら 誰かのために生きれなくって　虫けらだって言われても ここでいっそ腹をくくって　抗いたいんだよ 「お前はなんて弱いんだ」って　弱った奴が聞いたって 「今まで頑張ったんだな」って　抱きしめてやるのさ　まだ この世に生まれた意味とか　よく分からないけど そんなもんはきっと後から　つければいいんだよ 分かったよ