桜椿

『頑張れ！頑張れ！』
キミには届いてないの？
ボクは頑張れていないの？
もうボクたちは　ずっと必死で
「頑張って」いるのに
キミたちは　まだ必死に
『頑張れ』っていう
ボクたちが欲しいのは
そんな言葉じゃないのに
その言葉がボクを傷つける...

冗談で…でも、ちょっぴり真剣に
貴方に聞いてみた
「あの子のこと好きなの？」
「違うよ」その言葉に
「え～あやしいなぁ」なんて
ホントはすごく安心したんだよ
帰り道、偶然一緒になった
くだらない話しながら歩いた
そろそろ分かれ道
またね！そう言ってお別れ...

あ～明日から
いー今すぐに
う～嘘ばっか
えー笑顔でね
お～億劫だ
かー語り継ぐ
き～昨日まで
くー曇り空
け～蹴飛ばして
こー今宵の月...

今日もやってきたこの瞬間
迷いに迷い決められない
優柔不断？違う違う
悪いのは私じゃないもん
目の前に並ぶ色とりどりの
rosso,giallo,verde,arancio
キラキラ輝いて見えるの
魅惑のbianco！どうしよう！？
ガラスケースの前にらめっこ
今日はどの子がいいかしら？...

参りましょう、さあ。
今日も赤い頭巾をかぶるの
大好きなおばあさんが作ってくれたから
でもおかげで私の名前が分からない
誰も私の名前を呼ばないの
さあ、出かけましょう
おばあさんが待っているもの
ぶどう酒とケーキを籠に詰め
さあ、お見舞いへいこう
ママは言うの、気をつけなさいって...