音楽事務所にてプロの作詞家としての洗礼をうけたのち、フリーとなる。個の力で前進すべく、センスに頼ってきたその男はデータ解析機構を搭載する改造を自身に施した。この「リリック・サイボーグ」は日々アップデートされる独自の作詞理論と高回転の制作ルーティンで最大の筆力を駆動させる。軽くバグっている完璧主義がリライト調整においても一音単位で確かな精度を実現。その腕以外に覚えはなくポンコツである…燃料は白米とお漬物です。ドウゾ、ヨロシク♪
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いっそ傘を捨てリズムに乗るの
雨の雫(しずく)を降(ふ)らせる雲も
踊りにつかれて明けるように
とても怪しげな雲行きよ
半端な晴れ間(はれま)みせないで
もしも雨が降るというなら
ダンスの用意はあるから
涙みたいにきっと降(ふ)ってね |入力例:ふうてね
たとえ冷たさに濡(ぬ)れても
似たもの同士と...レイニーダンス
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泣いてる独(ひと)りで
君がいないことを
僕は誰にすがる?
「あなたを失ったあの日へ」
走ってゆく だけど遠く
日々は空のかなた消えていったの |入力:いいたの
もし君が潮風だったなら
絶望の波が迫(せま)るそのたびに
涙の海を撫(な)でるため
強いくらい寒いくらい |くら(い):半音余り...潮風
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いますぐ 操縦桿(そうじゅうかん)を握れ ※
彼の掌(てのひら)の
代わりに遺(のこ)りの
地球(ほし)守れ
想(おも)い交(か)わす宇宙(そら)で
弾(たま)が胸を射(い)抜いて
最期(さいご)の声 途切れ
きっと君は遺(のこ)した
「はやく逃げろすぐに」
何も言わずの口が ...セカンド・パイロット・ゴッドレッス
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なくなく?選んだ日々は
「きっとかっこいいから」とわらう
楽々?そんな理想
選びたくない 選べなくない
ひとりの夜に
それでも震(ふる)えてる小さく
正直な肩には
何を背負(しょ)っているの?
悲しい…しい…募(つの)る悲しみにいま
涙腺(るいせん)で...君を守るもの
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「咲いてほしい」
偽(いつわ)りひとつ京に舞(まい)て
花一輪(はないちりん)
泣いてる理由(わけ)さえも
摘(つ)めず
もっと化(ば)かして狐のままじゃ
なみだを買えない
黒いアゲハは
嘘をまとって
不幸の...黒いアゲハ
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ショーウィンドウ
君に着せたかったドレス
隣に僕が映り込んで
純白に見合わない
空っぽの手のひらを仕舞う
確かだったことなんて
寄り添った
路(みち)だけなのに
裸足(はだし)になる
寝室で...ユートピア
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希望的観測を切り捨てても
絶望しないことを修行と呼ぶのさ
無骨(ぶこつ)な板 鍛える手
やがて何を握(にぎ)る?
考えてる暇(いとま)なく
(“a day screaming for the battle”)
昨日の痛みさえなぞりゆく
この傷も重ねたら分厚(ぶあつ)くなれる
拳、解(ほど)け もっと...Iron Fist ‐鉄塊-
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暗がりに咲く虹より
僕が好んでいるのは
まぶしい砂浜で
打ち上げて濡れる
そんなじゃれ合い
白花火
水のしぶき かけあえば
ひかる真昼が灯す海の色
I wanna be
去る季節を温めて...白花火
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明日(あす)だけが 橙(だいだい)
過去をだんだんと 追いかけてみたら
衣(ころも)をまとわず滴(したた)る感情
汗ばんだその心残りを
涙と云(い)う…そうな
煮え切らないのは
シャワーじゃ落とせない
過剰後悔アイデンティティ
冷たい世界で
冷(ひ)えきらないように...さうな
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チリリリリチリリリリ
鳴ってる?スマホアラーム
リリリリン リリリリン
いたずら電話かしら?
チリリリリチリリリリ
朝なの?
鳴っているそれはteltel
誰かしら…アイコン、友達
こんな時間に!
チリリリリチリリリリ...アラームor?
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なびくスカーフに
かぶる熱 砂嵐(すなあらし)
見つけようとすれば
むず痒(がゆ)い目
銀のオアシス 望む道のりと
埋(う)まるブーツ ベルト締(し)めたあの日…
探せ その水源(すいげん)を
探せ 風を頼りに
やがて 見つかったモノ
それは 砂の遺言(ゆいごん)...オアシス
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窓に揺れるカーテン 隙間風(すきまかぜ)
きみは泣いて 肩を震わすミステリー
声と涙 散らばってるその部屋に
黒にじむ薄紙(うすかみ) 出処(でどころ)をたどる
そんな虫眼鏡、みてくれよ
大きなこのウインク面白いだろ?
窓でキセル曇天(どんてん) 向かい風
いまだ解(と)けず 足を震わすミステリー
...笑顔のディテクティブ
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響いて エレクトリックレター 私の…声
底のない SNS(えすえぬ[えす]) その渦(うず)
分け合う痛みだけがいつも足りてる
送信ボタンを押して
この心 電気になる
響いて エレクトリックレター 誰かに
教えて エレクトリックレター 着いたら
フィーリング信じ 放(ほう)る言葉は
井戸の深さをさぐ...エレクトリックレター
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薄紅(うすあか)い桜たち
そこに吹く風は透明
温めるようでいて冷たい
そのいたずら
凍(い)てつく季節仕舞うのが
「よけいなお世話だ」なんて
道をゆくひとのコート静かなら
春風 拭(ぬぐ)い去って 涙 あの 涙
もっと いっそ つよく つよく
励ますための無邪気が...ハルカゼ
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水面(みなも)を揺らめいてる
この小舟 降りることだけを決めたよ
冷たすぎない世界
ちょっとだけ僕にはね窮屈(きゅうくつ)だった
重たいボンベを背負(せお)ったまんまで
残りの荷(に)だけ頼りに
閉ざした口元は絶え絶え(たえだえ)だけど
あの場所よりも
足掻(あが)くのは 青い鰭(ひれ)
苦しくって...深海
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休息だけ忘れ
終電のベルが鳴る
追わないで 追わないで
このガラスのシューズ
疲れ切った足に
触れていいモノなんて
月の光だけ
何を言われようとも平気
ちょっとだけ離れてる齢(よわい)の
口説き方は遠回しよね...月下の靴