ヒールとパジャマ

海はおおきすぎて
朝はまぶしすぎて
目がみえないうちに
服を着なくては
友だちの だいじなひとと

キスしてやりたい

ダメにしたヨーグルト　ごみ箱に棄てて
こんな夜の長さは　たばこじゃ計れない
趣味じゃない音楽、髪色、化粧、スカート
ひとりぼっち、腕の中
朝がくるまえに　ひとつ　ひみつ　あげる

３号車

全部やめた
３号車に容易く運ばれる身体
海月に電話は取れない
ここから
列車が少し傾いて　海に沈んでしまいそう

アイリス

昨夜も 君の気まぐれに触れて
またわからなくなりかけて 飲めないお酒飲んだ
僕は君に近づけやしないのに
触れているはずなのに
そこに居ない君を見てる

ワンタッチの関係

ちょっと遅めのレイトショー
寂しさは今日に置いていくの
ひとりぼっちたちの金曜日に
ねえ、夢でも見たの？
ああ、なんで言いたくなっちゃうのかな

おめでと！

かわいいね　かわいいね
わたしなんかよりずっと
かわいいくせに性格もいいね
ああ、わたしなんかより
明日想いを打ち明けるって

ミルキーウェイ

マグカップの中は息苦しい
底を泳ぐ月と星たちは
僕の手によって今流された
黒い影になって夜空へと順にのぼっていく
きらきらと輝けない

黄昏空中遊泳

ふわふわした思考を成形
瞬間考えてもいいことは
遠い国のテーブルクロス
ほつれは気の持ちよう
もしもそこで息絶えたなら

drifting

どこまでも　ぼくは　ぼくだ
どこまでも　往くよ　往くよ
今日は12点　平均は25点
おやすみ太陽　笑えよお月さん
そんなことないよ　って

ぼくらのペニーレイン

声色は安心の協和音
微笑みの路地裏で咽ぶ
八方美人の山下さん
本当の君は？
金色を纏った伽藍堂