TimeSlip.

【第9話】
何だがずっと走っている気がする。
どれぐらい走っていたのか感覚もなかった。
ただ、気が付いたら蓮と琉華さんがあの崖で、
何かを、話していた。

TimeSlip.

【第8話】
どのくらい意識を失っていたか、
全く覚えていない。
嗚呼、また蓮はいなくなっちゃうんだ。
ただそう思った。

TimeSlip.

【第7話】
何で、何で―――――
微笑みながら私を見下ろしている
琉華さんを私もずっと
目を見ていると、

TimeSlip.

【第六話】
――――　しばらくの沈黙。
「え?」
それは、蓮のまたもや、間抜けな声で破られた。
「ん?どういうこと?何言って...」

TimeSlip.

【第五話】
どうしよう、どうしようっ―――――――
さっきからどうしようとしか考えてない。
沈黙してから、もう5分は経過しているだろう。
俯いてる私に刺さる蓮の視線が痛い....。

TimeSlip.

【第四話】
自分の体が軽く感じたのも束の間、
どんっ、と言う鈍い音とともに、
背中に激しい痛みが襲ってきた。
「い、いったぁ・・・」

TimeSlip.

【第三話】
会いに行く。と、決め、
あの崖まで来たのはいいものの。
残念ながら、一歩間違えれば
本当に死んでしましそうなこの崖から

TimeSlip.

【第二話】
ずっと俯いて何も喋らなくなった私に未来さんは、
「凛ったら、元気だしなって！
　ほら、もう帰ろ！」
「はい、そう...ですね」

TimeSlip.　

君に伝えたいことが、あるんだ。
今すぐ、君へ。
でも、
もう君には伝えられない...
―――――――――――