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【GUMI誕】結論:こいつらはバカップルだ

 鬱陶しかった梅雨が明け、水色の空にギラギラと太陽が照りつけていた。日光を浴びない体育館にいるにも関わらずおれの額から玉の汗が次々と浮かび上がり半袖の袖口でそれを拭う。しかしそれでも汗は止まらず、ポタポタと床に流れ落ちた。
 ──何故ならおれらは今バスケットボールをしていて、そのうえ他校と練習試合をしているから。
 コートを駆け回る音、ボールが変則的に弾む音、ギャラリーの歓声や応援が体育館内に響く。それらを軽く聞き流しながら追うおれの視線の先に、敵チームの選手がボールをダンダンと弾ませゴールへ走り出した瞬間、味方チームの選手──がくぽの伸ばした手によってボールをスティールされたのだった。取られた選手は驚きと悔しさを入り混ぜた表情でさっきまで持っていたボールの行方を目で追った。
 ボールはまだ床についておらず、徐々にそのカーブを落としていく。大丈夫、まだ手を伸ばせば取り返すことが出来る──。そう思ったのか彼は手を伸ばした──が、それは誰よりも早く味方チームの一人──カイトが取ることによって叶わなかった。取り返すことに失敗した彼の顔が苦痛に歪む。
「グミヤ!」

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2013/06/30 22:59

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