明日がさよならを告げるのなら

４　明日が
５　さよならを
６　告げるのなら
６　ワインレッドの　
３　街に　　

夏の一番星

プラネタリウムの　一番窓際　いつもひとり　みつあみ　赤いリボンつけて
ぼくはきみのこと　多分知ってるんだ　
同じ３組の　やっぱ窓際　　　　　　　　　　　
プラネタリウムの　無数の光が　ぼくは好きだ　ここだけ　嘘がぜろになるの
きみはお月様　ぼくはお星様　きっと届かない　手を伸ばしても

understand

いつかわかるんだって言い聞かせてる
この難しい小説の意味も
君がくれた手紙の理由も
太陽が傾いた
赤紫の空に叫びたい

はてな

傷ついた　ふりをした
泣かないで、と言われた
そりゃそうだ　悲しくなんかない
朝日がいつのまにかのぼっていた
一睡もできなかった長い夜

ナイトメアヒーロー

真夜中の　午前３時
灰色の世界　しゃがみこんでる誰かの影
泣いてる　気がした
こんなトコには　いてはいけないね
涙ぐむ君の手　握りしめ走る

夕日が見ていた、夏。

君はだめ
君はだめ
繰り返し　わからせてきた
つもりだった　のに　ああ
夕暮れ　帰る坂道

夜道を出発

明日になれば
なんか一つくらい変わっているだろう
そんなポジティブがくだけそうだった
あたしは　そう　恋をしてた
大人になんかなれっこない

たとえ、どんな天気でも。

明くる日　くるくる
気持ちが　くるくる
いい加減　疲れた　
もういいじゃん　だれ？
ああ、わたしか。

いいわけ。

ひっそりと恋に興味がある僕は
よりにもよって君みたいな人を
こっそりと自分でも気づかないほどに
気持ち　大きく育てていたのかな
友達がだんだん目が覚めたように

退屈メリーゴーランドスチューデントっ！

ひごろのつかれ
まだとれない
つづかないバイト
かたがこわれそう
れんらくとれない 高校の友人

defeat

頭の上に
ぽっかり置かれた
謎の物体に
思いを馳せて
早幾日

A songstress's agony

おとぎの　国の Princess
幼い頃憧れてたことに
あなたに　出会ってからね
恥ずかしいけど思い出したのよ
可愛げ　昔あったな

４月の21:05、風を感じて歩く夜

そうか
あんなこともあった
不意に思い出す記憶は
おぼろげ　闇を見上げる
僕のとなりをずらりと並ぶ　桜並木

苦悩のワンダーランダー

追放　追放　即追放
もう　誰も　いらねえよ
影すら　いらつきの元だよ
走って泣いてさ
叫んでさ

さよならもおはようも

止まれと言っても
止まれなかった
それでも沈黙は
守り続けた
誰かに言ってしまえば　そこで

今更

あれからどのくらい経ったか
数えてみたらさ
もう出会ってからおしまいまでと
同じくらいに　なってた
なんか笑っちゃった

捨て身だから

世の中は理不尽でありまして
だからこそ　自分が優位に
立てた時は
その位置が全てになるのでしょう
あたしはそのことが

looping love

微かに記憶に残る君を
引き連れ僕は夢を巡るんだ
足音後ろ姿忘れて
じゃあこの君はどこの部分だろ
普段の声も　思い出せないよ

形

まんまるの傷は ふさがりはしない
しかくでもうほら 限界でしょう
角を曲がりかけ
ほらかけだしてさ
遠くの方 もう 君は見えなくて

風邪っぴきのひとりごと

耳を澄まして
木々のざわめき聴いていた
微睡みの中
おでこが熱くて
汗をかいていた私

ぐっどばい　まい　さにーがーる

おはよう
実はね知ってるんだ
君のまじめさ
そんな姿を僕は目に
いつもさ映してるんだ

september nervous

最初から君に好かれるとは思っていなくて
いつもどうすれば君に嫌われなくて済むかを
考えている気がする
一言ばいばいを告げるのも精一杯で
適当で最善なタイミングなんて

flow into me

どんな風に僕を君が
好きだったか
そんなことを 知らせるような
告白だったの
初めて の こと

めがね

何気ない会話の中
不意に持ち上がった
君と私との共通点
チャームポイントとかいわれてね
ほらやってみようよ　取り替えてみようよ

真空の独白

そろそろ気付こうか
私が本当に失いたくないもの
まあ 最初からわかっていて
守り通してきたんだけど
そろそろ気付こうか

enemy

ぼろぼろになって
笑った君がいた
守られた人間の
苦しみもわかった
涙をふけなくて

虹色花火

雨がやんで
空は笑った
だけど花火は
中止かな
君もきっともう

完璧の隣の腐った品物

困ってほしい
あなたの出来すぎた人生の
ほんの一秒を崩したい
かじった果実の成れの果て
それが私です。

限界寸前の誰にも言えない少年が抱えた秘密のりんご

一人言でさえ
怖くなって言えない
弱気な僕の
行き詰まった感情を
どこかに漏らしたくて

知らんぷり

違う　これは僕の思い込みで
そう　これはただの憧れの末路
もう　君の元へ行くのが
勝手に　許されない気がしているだけで
実際は共に横で歩いて

風が運んだおとぎ話

退屈でどうしようもない
机の上　白紙のノート
窮屈でどうしようもない
でもたったひとつの楽しみ
ここはどこからかの自由な笛の音が響く