【オリジナルマスター】Lullaby 第二話【注意】
久々に見た元彼に、美憂は随分とご機嫌斜めだったが(これに関しては、結婚の知らせを躊躇った先輩が悪いとは思う)、なんとかなだめて自宅に戻る。思えば、彼女が来ていると連絡をもらって、引き返していたところだった。
「そういえば将哉くん、悠に用があるなら、私たちはいない方がいいかな」
不機嫌のピークが過ぎたか、美憂が先輩に問いかけるが、先輩は少し考えて、首を振った。
「んん、いろんな人の意見をききたいから、美憂さんにもいてもらいたいかな。できれば、彼にも」
「ぼ、僕ですか?」