「のっぺらぼうなお話作り」

身勝手な設定容姿端麗物語(語り)
あれもそれも一体どうしておんなじなのか(なのか)
「いつもこうして話を作るんだよ」
だからといっては皆同じ
「あのやり方でこうして作ってね」

＊

朝日が遠目に見える部屋で　
私は出かける準備をしたんだ
いつも通りにコンビニへと行き　
手に取ったお菓子を見ていたら　ふと
懐かしいあの頃を思い出した

葬式

黒い服を着て　何回も何度も
繰り返してきた　人の人生のけじめ儀式
揺れゆく炎を見ながら　仮面を被る
泣くことなど出来ない　下手くそな演技
今まで貫き通してきた　ただの我が儘

子供らしくバイバイ

狭い心で もどかしいまま
ぼくは笑う 笑うの？
ママは今日 パパと喧嘩して
離婚するんだって言ってた
こっそりと 覗いた先に

個性食

料理が上手い　あの女の子
毎日食事を　誰かに作ってる
裁縫だって得意　手芸も出来るの
手先器用　後悔先に立たず
あの子の長所　羨ましいな

歌

（Aメロ）
自分自身を　恐れて
何か見て　痛くて
大人になっても
誰かを好きになれるかな？

嘘つき嘘

「どうしよう？今日は何をしようか？」
話し相手はいつもキミ一人だけ。
二人でいつも通り道の店に、
「何を買おうか？」「別に何でもいいや」
どうせ決まらないなんて嘘をつく。

「私はAliss」

I am Alice　
Alice of the odd country
If Alice overlooks it, I am all available.
If Alice overlooks it, a wish comes true.
（私はアリス　

寒くならないように温かくなれ

さあ一歩もう一歩
寒くならないように
また一歩もう一歩
温かくなるまで
シャララッラララン

Alissと別世界と事件と。１

「本当にこれで他の世界へ行けるなんて、ね」
下を見回せば一面に広がる町灯り。
小さい灯りを見つめながら隣に居るチェシャに言葉を吐く。
「Alissはこんなところを望んだわけじゃないわ」
冷たく、鋭くそう言う。