耳ながミミー

「嘘をついたら耳が長くなるんだよ」
お母様の口癖だった
嘘をつかなきゃ生きられないこの時代
知ってる？あたしの名前
血に溢れたプールで　一緒に遊ぼうよ

よだかの星

【S】
昇っているのか　墜ちているのか　
もうわからないけど
僕が此処に　いたことだけは　
どうか忘れないでください

息のできないかなしい金魚

【S】
溺れて　溺れて　浮き上がれない
かなし　かなしと　なきまして
沈んで　沈んで　おちていきます
僕は　かなしい　金魚です

sweet lie

【A】
Like sweet cube sugar
crunchily swallow
got a secret
can you pledge me to secrecy?

少年アリス

【A】
コンクリートでできた森　僕には関係ない
何かに追われるように　背を向けた
その足取りはひどく重く　誰もが気づかない
「奴らはイカれてるんだ」　ひとりごつ

黑雪

【A】
僕が悪かった　心にもない言葉
君しかいなかったんだよ
【B】
ほら見て　愚かな世界

腐った果実　百合の香り

【A】
一目見て解りました　この血は呪われている
この身焼く黒い焔　館も燃えあげるだろう
【B】
悪戯に罪重ねた　おぞましい悪魔の刻印

あたし殺し

【A】
あんたには　わかりやしない
奇麗なものなど　ありやしないんだ
【B】
あたしは　地を這って生きてきた

ピカレスク

【Ｓ】
だから愛するしかできない　
魔女の言った通り　孤独に慕う　
盤上の駒は　踊り続けるだけ
【Ａ】

スレイブ

【Ａ】
指に刺さる　甘い金平糖の棘
笹舟の逝く先　痛みの果て
君の言葉　沈む夢物語より
虚言の矛先　仮面の下

死にぞこないの青

【A】
犠牲を膿んだ　愛すべき制度の
死にぞこないの青
【B】
華のやうに愛らしい御前様

白雪

【S】
鏡よ鏡　鏡さん
世界で一番愛されてるのは　誰でしょう
【A】
意地悪しないで　知ったかぶりのイイコちゃん

LION

【A】
もういいじゃない　幸せだった
それでおしまい
【B】
油断してた　それだけのこと

破滅の天秤

【Ａ】
時計の針が　揺れたら
悪戯な花が　ふわり、とそよぎ
頬を撫でるでしょう
【Ｂ】

蜘蛛の糸

搦め捕った 愛し姿
愛欲に 溺るるが儘
蒼々の宵 磔刑の月
快楽に奔る 僕だけの海
宝箱は (隠しましょ 隠しましょ)

Je m'appelle

【A】
ただ意味もなく
欲しいと駄々こねた
ショーウィンドウの手前
拾われて、嬉しいな

射手の花束

【S】
少年は　弓を構えた
如何に夜を　迎うるか
花束を胸に　抱きて
神を傲って　撃ち墜とす

すてきなせかい

【Ａ】
こどくな 時間を
ひとかけら 食べたんだ
おなかが いたいね
かなしいな おかしいね

腹空く犠牲

【A】
果たして 日ノ丸の元
救われたのかい 無垢な雷雲さん
こうしちゃ いられねェダロ
正々堂々 いざ幕擧ゲロ

amnesia

【A】
君の求める 僕じゃあないんだ
君の知ってる 僕じゃあないんだ
【B】
鏡の向こうで また嘲笑（わら）う

獣ヶ辻

【イントロ】
夜の森は　獣達の　聖領域
【A】
翳む視界　闇の奥に　
響く　叫び

いないいないばあ

【A】
お手手を拝借
嫌なこと忘れて ららら唄いましょう
【B】
こわくないさ 口笛吹いて

影にくちづけ

【A】
千々（ちぢ）に削れた 景色
此処はまるで 僕だけの牢獄
【B】
雨音の向こう側 君の影

嘘吐きに花束を

【S】
嘘吐きに 花束を
【A】
無数の傷を 前足に
悦んで 甘い歪みを浮かべるの

α

【A】
こんな願いは 僕のEGO
期待しないで ほしかった
【B】
ねえ 僕は今

暗黒シュプレヒ・コール

【S】
ああ　絶望の丘を　君と2人で　
のぼってきたはずなのに
いつのまにか　下に堕ちていた
【A】

愛し　恋し

【A】
つとめてまた君を思ひ　妄語に夢現つ　
彼方此方と早年頃
悪性の常少女にて　　　何為渡すげにうし　
然ど念ずれと宜ふか

ゆめみるばかもの

【A】
あなたに　首ったけ
秘密の部屋にて　ゆめみるばかもの
【B】
本能と欲　愛を知りたい

白無垢に赫

【A】
最果ての夜に　愛憎を重ねた
君が好きだよと　ゝ（くりかえし）聞かせた
【B】
あの頃に　戻りたいと願った

然様ですか、旦那様。

苦しいかい　苦しいかい
そんなもんさ　諦めなさいな
生命かい　餞別かい
感情に走った　おまえさまには　何もない
あーァ

春告げ鳥

【S】
魔法みたいだね　hurt you please you
どうしたらいいかな　完敗だ　寂しい気持ち　素直に鳴いた
【A】
二人でいこう　おててつないで

父よ、貴方は

【S】
父よ、貴方は強かった
諸行無常　弱肉強食
【A】
栄えし我が國　数多の生命（いのち）

Bougainvillea

【A】
「愛してる」
君は特別　僕の特別　甘くて苦い味がする
恋はテロさ　無垢は罪さ　綺麗な儘で待っていて
【B】

ビリー・バッド

【A】
アテられたのさ　どうしようもない
君には敵わない　遣る瀬無い
ハメられたのさ　めもあてられない
口では勝ち目ない　仕方無い

藤棚の箱

【A】
ズツト待ツていたの　貴方に逢うのを
【B】
長針が　寂しい気持ちを　七十万回通り過ぎて
短針が　愛しい気持ちを　無情な数だけ越してツた