オモウコト

「ゆーれいに　なりたくなるよね
　今すぐに　ずっと眠りたい
　今日もまた　生きてはみるけど
　ぼくなんて　居なくたって
　何も　かわらないでしょ？」

ウェンディと僕

[A]
透明な体でしょって　回って見せて笑っている
ウェンディというその子のこと　何一つ知らないけど
[B]
ルール決めてみたってだめ　明日まで覚えてない

Doppellegenger

[A1-1]
神様の声に従うように　細い指先で僕を選んだ
唇に乗せた色は虚しく　暗闇の中で咲いてゆく
[A1-2]
鋭い視線で射抜くものは　夕べの赤より綺麗だろうね

Howling

A1
繰り返した目眩で　長い夢を叶えた
祈る声は脆くて　救われずに歪む
B1
窓辺に揺れてた花びら　あざやかな青

オールドピクチャー

ああ、笑顔のきみが写真の中で
変わらなくって泣きたくなった
今、思い描くきみの姿さえ
ずっと同じままで
遠くのきみは何を見てるかな

/delete

A
消えるまで　待てない記憶
止まない雨で　私が壊れた
終わりまで　頭の中に
あなたのための　舞台があるの

コバルトカドミウムヒュー

あー
もうやんなっちゃう
いつもこぼします
むかついちゃって
かべにけりいれて

ながれ星

もどらない　あの日の
奇跡さえ　悲しくて
ぬくもりを　離して
果てのない　永久を泳いだ
水面にゆれて

worlds memory

A
ゆらぐ太陽　空の点滅
繰り返していく
影に隠れて　息を殺した
瞳に映る　漂う光

ツクリモノ

はじまりはひとりきり
寂しくてあなたを創りました
あなたがいなかった日は
もう遠い過去になったので
あなたがいないここが

夜明け前

蒼く染まる残像と
終わりのない空の静寂
ふいに流す涙さえ
静かに消えてゆく
君が望んでいる声を探せずに