おやすみ

おやすみ



星空の海に　漂う記憶
頼りなくゆれる　小さな鼓動
甘くほろ苦く　しみ込んでゆく
今はまだ胸に　優しくしまって

瞳に映るのは　檸檬色の上弦の月
愛しさを照らしだし
夢幻のはざまに落ちゆく

微睡みの淵に　息をひそめて
儚い想いが　ふるえている
柔らかな指で　そっとくるんで
月明かりに濡れて　今日はおやすみ

おやすみ…

おやすみ……

桜の轍

桜の轍


果てしなく続いてるこの道
幾度となく季節はすり抜けて
今もまだ静かに残ってる
春風のような優しい笑顔


一面に広がる薄紅
穏やかに包む日差しの下で
あるはずのない永遠
あなたとなら信じられた


まぶたの裏に写ってる
色鮮やかな景色　今でもまだ
透き通ったあの日の空は
やがてつかめぬ蜃気楼
この手から離れていってしまうのだろうか


ただふたりきり　他に何もいらない
あなたと同じ時を過ごせるなら
想いは舞い上がる花びらとともに消える…



まだ少し冷たい風が　
憶えているぬくもりをさらってく
ひとりで見上げる桜
何もかもが霞んで
おぼろな記憶をたどって
ただ涙があふれた


ただふたりきり　他に何もいらない
あなたと同じ時を過ごせるなら
想いはこの胸に今も息吹き続けている…


花びらにひいた一筋の轍は
あなたへ向かうただ一つの道
私は微笑んで一歩ずつ歩いてゆく

Rapunzel

Rapunzel


闇夜に濡れる歌声 花弁(はなびら)
小さく震え伝わる 訪れ

そっと静かに覆う 羽音の優しいヴェールよ

誘う 甘く囁く旋律
溶ける 抗うこと敵わない
落ちゆく 密かな悦び


永遠(とわ)を願って流れる 香りは
果ての終末迎える 道行き

ずっとこのひとときを 刻んで凍り付かせたい

朽ちる あなたと奏でた音符
抱く(いだく) 微かに残る感触
黄金(こがね)に 輝く想いを


たとえ この声届かなくても
たとえ その瞳閉ざされても
呼び合う 結んだ心で

記憶 くすんで鈍色になり
花も羽音もなくなったけれど
寄り添い 時を越えてゆく

ハルウタ

ハルウタ


忘れないよ いつまでもいつまでも
忘れるはずない 光輝く日々

春風の中 微笑キミ
桜の花びらと共に 空に舞い散る

ふうわりと広がる温もり
空の香りと共にずっと携えてゆく

遥かな時の中 たゆたう心
今はこのまま すべてゆだねて


時が色を変えて
いつかはかなく消えて
遠く遠くかすんで
見えなくなっても
それでも……


遥かな時の中 歩んでゆこう
流した涙 力に変え

春風に触れて この手をかざして
キミの温もり感じてみる
忘れないよいつまでもずっと
色あせることなくボクの中にある

歩道橋の上で ～君がくれたメロディ～

歩道橋の上で ～君がくれたメロディ～


いくつもの季節が すれ違う歩道橋の上
変わらない景色に 行き先を告げず風が吹く
忙しなく流れる 日常のボーダー越えてく
君がくれたメロディ 口ずさみながら

想い結び 伝わってくる温もり 体中に沁み込むんだ
織り重なる笑顔で 輝く明日(あす)を迎えに行く
道を挟んだ歩道橋 階段下りる足音が
「あと少しだけ もう少しだけ」 言葉の代わり 刻まれ

指切りで交わした約束 「ずっとこのままでいようね」と
暮れてゆく太陽 背に
向こう側で手を振る君が 影絵のように揺れていた
名残惜しそう 沈みゆく今日が 僕の気持ち映し出して
世界中の誰より大好きな 君を見つめていたかった


いつもの歩道橋 いつもの帰り道を歩く
変わらない景色に 強い風がうなりをあげる
無邪気なその笑顔 裏腹 袖掴む指先
「バイバイ」こぼれ出す 声がかすれてた

君の手紙 滲み広がるインク 初めて聞く街の名前
置き去りにされたまま 時が音もなくすり抜けて……

道を挟んだその先に 君の姿はもういない
「あと少しだけ もう少しだけ」 唇だけでつぶやく

もう叶うことのない願い ずっとふたりでいたかったんだよ
遠ざかる昨日 繋ぐ
ふたりで奏でたメロディが 今でも耳の奥 残る
温かすぎて 胸にこみ上げて ひとりきり切なさ響かせ
世界中の誰より大好きな 君のもとに届ける

今ならわかる気がするんだ 飲み込めずにいた言葉を
「笑顔でサヨナラしたい」
これが最後のわがままだと 君の文字が泣き笑ってる
そっと目を閉じて 焼きつけておくよ 精一杯手を振る君を
どこよりも素直でいられる場所 ココだったと信じてる


いくつもの季節が すれ違う歩道橋の上
変わらない景色に 行き先を告げず風が吹く
君がくれたメロディ 空に近づき手を伸ばして
高らかに歌うよ どこよりも大切な場所で

DARK SHOOTER

DARK SHOOTER


時の片隅から
息潜め狙うtarget
迷い噛み砕いて
その手で撃ち抜けDARK SHOOTER


闇に沈む世界 足跡掻き消して
膝を抱えたまま 今日もまた眠れない

錆びついた歯車がギリギリと火花散らす

＊1
goin' on! goin' on! 進むしかないなら切り拓くだけ
shout it out! shout it out! 疼いたdesire faster もっと速く
痛みだけがナケナシの真実 力に変え
傷だらけの指先で触れるよ明日に


ノイズ咲き乱れて 苛立ち絡みつく
マーブル淀む空に 意識が溶け堕ちる
軋みだすリアルと 幻想の狭間で見た
漆黒まとうraven ゼロへと向かうのか

胸の奥叫ぶ声渦巻いた蒼き炎

＊2
goin' on! goin' on! 手に入れたいのならもぎ取ればいい
shout it out! shout it out! 荒ぶるdesire higher もっと高く
夢のようにカタチなくしてゆく前に掴め
たとえそれが間違いだとしても明日を


押し寄せてくるfear 飲み干して
渇き潤して yeah


目を開けて
見極めて
抗って
覚悟決めて

＊2 repeat

＊1 repeat



時の片隅から
息潜め狙うtarget
迷い噛み砕いて
闇を今撃ち抜いた