イチオシ作品
最近の投稿作品 (20)
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good-bye diary Page:4
寒さにかじかむ手に息を吐きながら、
大量の本を別教室へと運ぶ作業。
何故か私1人だけで作業を進めていて、
いよいよ愚痴がこぼれそうだったそんな時。
図書室のドアがゆっくりと開いた。
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good-bye diary Page:3
それまで同じクラスになったこともなく、
一学年当たりの人数が多かった私の学校では
同学年にどんな子がいるのか
全てを把握することは難しかった。
だからこそ、彼と出逢えたのは、
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good-bye diary Page:2
あの時の私は幼すぎた。
自分のことばかりで、周りなどちっとも見えていなくて
君のこともきっと、よく見えていなかったのだろう。
だからこそ、今になって分かる。
私は君に恋をしていた。
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good-bye diary
今でも思い出せる。
あの桜の匂いと、温かく肌に触れる日差し。
そして、叶うことのなかった初恋。
これは私の過去のお話。
ふと、街中に懐かしい音楽が流れる。
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トロイメライ
今日も 開く 秘密 のドア
わたし だけの 夢の 世界
そこは まるで おとぎ の国
全て描いた とおりになる
まだ 内緒 バラし ちゃダメ
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relation cannon(リレイションカノン)
放課後のチャイムが鳴り響く
校庭駆けてくキミ
「バイバイ」の一言が言えず 飲み込んでしまう
友達とかわす笑顔眩しくて
それはまるで太陽みたい
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Departure
ひとりきり 雨の中
つぶやいた サヨナラは
背を向けて 歩き出した
あなたには 届かない
びしょ濡れで 立ち尽くす
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炉心融解 ~melt down~ 13 -another story-
あれから、1年の月日が流れた。
あの事故はしばらくニュースでも取り上げられ、話題になったが
半年もすると、人々は興味を失い、自然にどのメディアからも消えうせていった。
僕は、研究所を立て直すチームの一員となり、研究所の