気体少女

どいつもこいつも大嫌いだ　僕のことを見下して
苦しみの努力だって報われやしない
「僕だけ不幸だ」なんてさ　自意識過剰ですか？
知らないふりをした水曜の夜
チョコを齧った　偽物の　甘い　甘い　嘘が溶ける
仮面の向こうなんて誰も　知らない　知らない　皆　消えてしまえよ
君の夢をちょこっと頂戴　苦くて黒い...

「他の星が眩しいから」　誰も僕が見えないんだ
「他の星が明るいから」　誰も僕に気付かない
追い越されてはこころが壊れて　笑顔で「すごいね」嘘を吐く
暗がりの僕は闇に落ちては　静かに沈んでくだけ
誰か
見つけて　独りで光れないまま
助けて　　人並みに成れない　僕を
小さなことで傷が付く　そんな脆い星を...

なにもしないなんて　もったいない　こんやは　おほしさまが　きれいだよ
きみがいった　わけじゃないけど　ぼくがたのんだ　だけだよ　「きみの　ほうきに　のせて」
からだが　ふわり　うく　かんかく　とおざかる　ちじょう
こころが　どきり　たかなる　こどう　　　てんじょうへ　いっちょくせん
そらを　とびちる...

永遠に続く声はいつの間にか
何も無かったように途切れた
「声が出なくなる」ただの御伽話
あれから何日が経ったのだろう
無心のまま顔を上げたんだ
それでも空は青いままなんだね
だけど叶うなら　最後まで歌わせて
君は頷いて　歌を作ってくれたんだ
ステージに立つのはこれで
終わりなんだ　悔いの無いように...

嫌なんだ　嫌なんだ　今日が終わるのが
どれだけ　願っても　叶わないんだ　ずっと
嫌なんだ　嫌なんだ　明日が来るのが
どれだけ　願っても　声は届かない
意味は　あるの　問いかけるの
「私は生きていますか」
考えるの　考えるの　眠らないように
目覚ましが鳴っても　日差しが　眩しくても
僕が　起きる　理由...