最近の投稿作品 (8)
-
VOCALOID MEIKO 第二部”ブラッディMEIKO”3/3
辺りは静かになっていた、ただ雨音だけが激しく単調なリズムを刻んでいた。
そして、そこには全身を赤に染めたメイコの姿があった。
「メイコ・・・・なの・・か。」
「・・・・・・・・・エルダー、なんてこと。」
「おまえこそひでぇなりだな、こっち来い手当てしてやる。」
-
VOCALOID MEIKO 第三部”1stマスター” 2/2
「どうした食わんのか、なんだよ顔に何かついてるか?」
「んふっ・・・別に、ただ始めて会った時のことを思い出していたの。」
正直に言うとわたしは味と言うものが解らない、メイコのデータベースと生体センサー(この場合口腔内の神経細胞の刺激情報)の情報を照合してそこから反応を導いているだけだ。
ただ、嫌な感情と言う答えが出てこない、メイコはここの料理がすきなのだ、それはつまり美味しいということなのだろう。
この刺激情報はデータベースの上位に記録しておこう。
-
VOCALOID MEIKO 第三部”1stマスター” 1/2
んっんーーーーーっ
ん
んふっ
もー、マスターったらホンと馬鹿なんだから。
んふふふふふふ。
-
VOCALOID MEIKO 第二部”ブラッディMEIKO” 2/3
このところちょっとした小競り合いがある程度で、内戦も大人しいものだから、この国の政府がある都市の郊外(と言っても周りは岩場だけだが)にあるこのキャンプから市街地へパトロールに出るだけの任務をもう何日も繰り返していた。
まるでドライブに出かけるような感覚で、今日も炎天下に重い装備を抱えたドライブを終えて全員が息抜きしているその時、
緊急呼集の笛が鳴った、周囲でくつろいでいた全員がいっせいに本部テントに向けて走り出す。
「ブリーフィングをはじめる。
状況はここから南へ60km、今は使われていない道路整備のための資材倉庫がある。
-
VOCALOID MEIKO 第二部”ブラッディMEIKO” 1/3
カロン。
オンザロックの氷が溶けてグラスを鳴らした音で我に返る。
「めーちゃん、また見てたの。」
「あ、ああ博士。」
私は、グラスの中のスコッチを一気に呷って「博士もどう。」と告げた。
-
VOCALOID MEIKO 第一部”メイコとMEIKO” 3/3
私の手にはいつの間にか荷物が握られていた。
包みの中は大振りのナイフが2丁、そしてスタンガン。
まだ、昼過ぎだというのに私はあそこへ向かっていた。
「あ、メイコどうしたのこんなに早く。」
MEIKOが声をかけてくるのを無視してウィスキーをラッパ飲みする。
-
VOCALOID MEIKO 第一部”メイコとMEIKO” 2/3
「はぁ・・・・」
そんなこんなで自宅を研究所内にされてしまって、なんだか激動の日々を送ってない。?
会社で出涸らしのお茶をすするひと時が一番のリラックスタイムだなんて、今まで考えられなかったな。
あ、ちなみに押し倒された後、アイツ私の上にのしかかったまま寝やがったんだよ、重いわ暑苦しいわ一睡もできなかった。
だ・か・ら、私は潔白なのよ、キレイなままなのよ・・・・・って、誰に言ってんだろ?。
-
VOCALOID MEIKO 第一部”メイコとMEIKO” 1/3
「はぁ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ふうっ」
足が重い。
体が重い