週末はワールドエンド

悪戯な笑顔　楽しそうに君 「もし明日（あす）世界が終わるとしたなら？」 僕の顔のぞく　気まぐれな瞳 どんな答えを　お望みなのかな 「君と一緒なら怖くないよ」とか 「どこまでも二人　一緒に逃げよ」とか？ でも僕は軽く「別に」と答える 君は不満げに唇尖らすだろうけどね だって　君がいるだけで世界は続く 君が僕の世界だからね そうさ　君といるかぎり終わらぬ世界 君が僕の世界の全て 無邪気な寝顔を　見つめ考えた 「もし今日世界が終わるとしたなら？」 窓の向こうには　広がる青空 そうだ　とりあえず部屋を掃除しよ それから遅めの朝食をとろう 君のお得意のパンケーキとお茶で テレビからはほら　ニュースが聞こえる 二人で観ようよ　世界の終わりを告げるニュース だけど　君がいるだけで世界は廻る 君が僕の世界だからね そうさ　君といるかぎり広がる世界 君が僕の世界の全て だから知らない世界（どこか）の話はやめて 明日の予定でも考えていよう いつも通り　たわいなく過ぎる こんな週末も良いんじゃないかな いつか　二人　顔を見合わせて　そっと笑いあい 「それなりに良い人生だったね」 なんて感じに　たわいなく終わる こんな終末なら良いんじゃないかな