タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(8)
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駅から徒歩2-3分の路地裏のカフェ
あなたと覚えた エスプレッソ+シュガー
苦いのは嫌いなの 「行かないで」とか
わがまま言わない 子どもじゃあるまいし
胸の絆創膏が剥がれかかっている
どうか気付かないで ふりだけして
指先に散る赤い花 枯れてく
会いたくないなんて 初めてで困惑する
うそ隠すネイル...◎ REBOOT
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夕陽の殻割り 生まれる星屑
手と手の温度に とろりとユニゾン
レモンの月影 追いかけてく
エッセンス 一滴だけ搾って
街へそそぐ雪を攫う 風をふわり
ふたり振り切って 生まれ変わる
夜空のシュプール 砕いたビスケット
散りばめて今夜 空になる
イルミネーションのように
闇の隙間埋めて きらめく街角...◆ 街角プチガトー
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ほんの少しの雨
ぼんやりと一人
やさしく濡れた髪から
すべるため息
バスタブに涙くるくる
雑踏の中で
立ち竦む 小さなわたしに
あなたは気付かない
忘れたと言えば 嘘になってしまう
それでも今も 枯れて欠けて...● 花待ち
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まぶた開けば すべて幻
滑る涙は 孤独に輪をかけ
それは色濃く 深く滲んだ
まるであの日の 空のようだ
誰のものにも なれない僕ら
夜明けのもとへ 誘う満ち欠け
月のはなむけ たどる一片
描いた羽根で 飛べるのなら
夢いつまでも 切り離されずに
時のブランコは 止まることなく揺れる...◎ カタハネ
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ついえぬ想いに誘われふりかえる
故里は変わらぬ灯を抱きしめて
幼い日を思い出しては
少し笑みがこぼれた
この想いはいつかとおなじ
誰かのかかとがカランと鳴った
淡い光は星の数だけ
朧月夜のなつかしい夢の跡
螢灯そっと胸にともして
それぞれの愛しい人を想う夜...◎ 螢灯の里
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黄昏に染まる景色と
ロングスカートがそよ風まとった
床に転ばせた荷物は
そっとつめこんだ段ボール2つ分
ひとり歩きだす
初めての街は不思議な色
暗くなる前に家に帰ろう
ぶらんこひとりぼっち
揺れている公園を抜けて行こう
黄昏に染まる小鳥が...◎ そよ風ワンルーム
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陽炎のむこうに見失ったのは誰なの
横断歩道、白 踏み外したのは誰なの
にじむシグナル
にげる水たまり
君の涙跡
追いつけない僕
つばめ低空飛行
目指したのは季節のむこう
陽射しが強すぎて
見上げる両眼が痛くて...● 陽炎の夏
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雨上がりの窓辺
君に逢えるような気がした
雲の影から覗く水たまりは蜂蜜色
こぼれた水滴が瞼を濡らした
ここから歩いたら
そこまでどれくらいだろうか
雫が窓際に降り積もってく
雲に阻まれてもこの心は君へと向かってる
何度も、目が覚めたら君がいればいいのにと強く願うよ
固く目を閉じても...◎ Moon