かなきの投稿作品一覧
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低気圧はすみやかにさらば!
はじまりの日は快晴
頼りすぎた強め鎮痛剤
置いて行こう
橋のたもと 春と待ち合わせ
微熱帯びた風が肩を叩いた
雨上がり待ちに待ったオープニング
光も届かないような雲の隙間で
引きこもって凍えてた冬を超えて
希望と同じ色した菜の花を抱く...◎ Opening*Spring
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袖口が汚れてる それもかまわず
ポケットに押し込んだ 最後の手紙
声に出して読むよ 失くさないように
ひとつひとつ 取りこぼさないように
中身のない日常 過去だけが輝いて
思い出せる君の髪は いまも短いままだ
狭い部屋に閉じ込めてた もつれる足で
一瞬にさえも満たない 速度で走れたらな
いくら距離が...◎ 一瞬にも満たない
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明日の服を選ぶみたいに
決められたならいいんだけど
眠れないままの頭の中
最適解 考えた
シーソーみたい 傾くふたり
きみの駅まであといくつ?
見慣れた窓から風船高く
上がってくの眺めてた
サテライトが回る
きみのそばを回る...◆ プラネット・サテライト
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あすへ続く窓を開けて
砕け散ってた未来をつないで
ほんの少しだけまぶしく見えたから
大切に磨き続けていた
いまに消えそうな儚いきらめきは
いつからか粉々になってた
話をしようよ どんなだっていいよ
孤独なんて置いてきた顔をして
涙で埋もれた 記憶の波間に
隠してた音を教えて...◆ ふたり、青い鳥
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空から見たらちっぽけだった
夢とか見なきゃわかんなかった
爛れるようにただただ熱く
額を窓に押しつけていた
考えてたより 軽いカバン
引きずって歩くよ
なにがたりないの なにがいけないの
私のどこがきらいなの
まっすぐ見つめて ひたすら書いてた
いますぐ返してよ...〇 自転車泥棒
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懐かしいなって考えてた
すぐそこ 春がきてた
こんな感じって思い出した
ほっとする そのキャラクター
雪解け またいちから
お知らせ 回すサーキュラー
嬉しくって はなうた
たまにふり返って生きていかなきゃ
違う道だってそうゆうのもいい感じだ
君のおかしなはなし聞くの久しぶり...◎ おかしなはなし
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「No name season」
開けてゆく目の前の 景色に飛び込んだ
ちょっと強気くらいがちょうどいいかも
知らない世界が広すぎるから
不安になるのかな なんだかなぁ
夢は夢として それは置いといて
冷蔵庫になにもない 明日はどうする?
指先ひとつネットワーク 手のひらサイズ
些細で頼りないけど ...● No name season
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傘の花咲く路地 夢みた夢みがち
水たまりを避けて あなたに逢いにゆく
小さな爪の先で はじいた恥じらいは
くもの隙間消えて まよわず前を向く
セピア色した苦いキャンディーが 胸を詰まらせた
噛み砕いたらもう過去 今がいま きらっと
輝いてひとつ そしてふたつ
寄り添ってsinging
こんなことって...◎ フィーリング
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いつも通りの今朝 ソルトの裏
戸棚の奥で眠る夢
瓶詰めの過去がひとつ
これはまさに恋だ!
叶わないことばかりで
諦めたドラマティック
すっぱくて胸をせまくする
知ってしまった現実
背伸びしたあの靴
今はいらない...◎ シトラス
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どこだって同じだと だれかは言ったけど
こんなふうに離れたら 変わるもんなんだな
まっくろなかたまりが 手のひら引っ掻いて
やけに生ぬるい炭酸を飲み干す
右に倣えの毎日 どうかしてる
またソファで眠る深夜 すぐに朝だ
雨が降る ジンジャーリリー 僕は笑えてる?
いつまでも夢に見る あの日あの街を
気...◎ ジンジャーとリリー
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なつかしい風が吹いてる
何度でもきみと出逢う
"まあだだよ" 街角の月
どれくらい声は届いてる?
あれほど遠かった朝がすぐそこ
怖くないと言えばウソで
まつげ伏せて唱えた
羅針盤はきみの歌
予感がしていた
どこまでもふたりなら行けるって...◎ ミライ・イノセンス
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幻聴が聞こえてる 幻影も見えている
降りやまないノイズが 掻き消してく
マイナスが爆ぜる音 この手に絡まる糸
だれもいない暗い部屋 また雨降り
冷たい頬に 寄り添う指の熱
あたたかいコーヒーの味
あの日はもう ここにはない
逆光で見えないままの あなたの表情(かお)
「平気」ってほほ笑む それは私の...◎ Hello,darling Hello
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駅から徒歩2-3分の路地裏のカフェ
あなたと覚えた エスプレッソ+シュガー
苦いのは嫌いなの 「行かないで」とか
わがまま言わない 子どもじゃあるまいし
胸の絆創膏が剥がれかかっている
どうか気付かないで ふりだけして
指先に散る赤い花 枯れてく
会いたくないなんて 初めてで困惑する
うそ隠すネイル...◎ REBOOT
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モザイクで描く街で 実しやかな所信表明
保護色で守る嘘は CRITICAL LINE
聞こえない顔で歩く 拡声器から響く銃声
打ち抜けぬ胸のうちは ドアさえないSECRET
KEEPIN' OUT
ビルの隙間、彼方にRISE
疲れきった身体にFADE
熱を持った瞼にFEEL
3.2.1
切り裂け セ...◎ CRITICAL LINE
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どれくらいだっけ サヨナラ言ってから
滲むオレンジは 遠く
夢だったらなって きみが笑ったから
2倍まぶしく 見えた
ひとり ふたり それをつないだのは
寒いねって言える距離
Signal Straight 信号が変わる
遮断機が上がる それさえ待てないほど
そんな情熱は燃やし尽きて とっくに通り過...● Sunset Straight
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脳内を乗っ取った視線 舐めるような
耳を引っ張った 酷い高揚感
紫煙を燻らせたNight ご機嫌ナナメなのWhy?
一夜の永遠をDance お手をどうぞ
堕ちてゆく心ごと 隠したブラウスなど
するりと脱ぎ捨てて ここまでおいで
震わせて吐息Blue 衝動に胸はGroove
純潔の少女によく似た なん...◎ D!VE
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ベランダに続く窓を
開け放つきみの影 もう夕暮れ
オレンジはゆるく淡く
歩くよな速度で 飲まれる街
眠い目をこすりながら
ここに来て 呟いた ソファにそばに
白い灯がともりだせば
ふたりだけ ここだけおいてけぼり
薄いカーテン はためいた隙に
指をつなげば にわか時は止まる...◎ 夜になる
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きっと僕たちは遠い遠い日々 明日を探して
あまく暖かい声のしたほうへ歩いてゆくよ
「おかえり」ってさ やさしく笑ってくれた
毎日は陽だまりに似てた
「ただいま」ってさ いつから言わなくなったの
あの町離れて どこまで行こうと思っていたんだろう
戸棚にならぶメモリー
儚いままここにあって 夜を越えてく...● days for
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まぶた貫いて夜空を駆けてく
滑り落ちた体がなんだかやたら重い
まつげの隙間を埋めるみずたまは
きらめいては爪先落ちる色
僕らここにいてそばにいたんだ
震える群青 ひと息の魔法
古い映写機からから鳴る
ひどいノイズにくらくらする
変わる色をずっと見つめていたかった
君のためにならなんだって出来るとか...◎ 星泣き
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この手を滑り落ちた橙
散らした陽だまりの匂い
陶酔 汚して暮れてくGoodbye
(Goodbye My-)じわじわと自由を奪う
(Goodbye My-)くつがえらない嘘を願う
(Goodbye My-)彼を見てるきみを見てた
みんな 夢なら
細い腕に絡むナイショバナシ
そっと抱きしめてた想いの重...◎ Good bye my-
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懐かしいような くすぐったいような
あんな感覚 ひさびさだったな
ゆびの先で なぞったことば
うそなどない 優しいことば
すれ違うもの ひとつひとつが
声になって 息づくならば
なみだの熱 それもきっと永遠だろう
僕は元気にやってるよ
たまにスキップなんかしちゃってさ
ヘッドフォンに溢れる いつか歌...◎ warm word world
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乗り慣れた路線の 狭い窓から
すこしだけ 青空見えた
悩んでも焦っても お腹は減るし
まぁいいか笑ったら イヤホンをとって
喧噪のなかで思い出してた
「期待してる」と君の声
いつか届くなら 掴みたいと思っていた
果てない夢 やわらかい腕 その他諸々が
いまも僕を生かしている あたたかなひとつ
昨日と...● 青空ユメライン
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すぐにやってくる夜明けの そのざらりとした感触
落ちる 深くまっすぐ 消えてゆく 消えてしまう
さらわれてしまう 寄せて返す日常に
いずれ少しずつそっと泡になる 朝焼けを背に
行くあてもないし ここで終わろうかな
ずきずきのこめかみが 結ぶシルエット
夢を見てたような そうじゃないような
頭ではわか...● フォーリン
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さっきまで見ていた
夢の続きも泡になる朝だ
とっくにもう効かない
カフェインにため息
シンクへと流れてく
きっとまたこうして
ぼやぼやしてる間にも君は
とっくに遠く遠く 離れて離れて
いつかは見えなくなる
やだ だめだ...● ショートスリープ
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舞い上がれ
飽きもせず また積雪
無防備な首元くすぐる空気
昨日のまんま 置き去りの
転がった心とレモネード
恋なのか 好意なのか
浮かんでは消え 繰り返し
ここをまっすぐ行けば
きみに会えるような気してる
目が合うだけなのに こんなに...◎ スノーカラー
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秋晴れ、あざやか金木犀 かすかに香りがした
いくらか時は過ぎたのに 痛みはあの日のまま
いつのまにか遠ざかってく 帰らぬ季節のなか
濡れゆくきみの肩に 傘も差しだせずに
伏せたまつげが震えている
済し崩しにきょうの日が 暮れてくのを見ていた
息つく暇なく駆け抜けてく
振り返れば いつだって後悔ばかり...◎ ぼくらのいつか
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ひとつの陽が沈む地平線
追い続けてた答えが見えたような気がした
履き古したスニーカー脱いで手放す日が来た
いま振り返れば一瞬だったな
みんな知ってる わかってる
目と目が合えば笑顔に変わる
ひたすらがむしゃらにぼくらは生きてきた
空によく似た青い火が 胸の奥熱くって
まだあのまま燃え続けて
何度も何...◎ farewell blue
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開く窓からは 洪水のアクアリウム
揺れる水面に なみだは溶けてゆく
ぽたりぽたり
黄金色は輝く お月さま
ゆらゆらとたゆたう
冷えきってた ボクのつまさき
持て余しているうちに そっと
眠れぬ夜は来て 足元をすくう
昔々のあのおはなし
最後が思い出せないなぁ...● 真夜中と空想 -Midnight tales-
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赤いランプを 頬に点して
空中散歩の 昼下がり
長いしっぽを ピンと伸ばして
受信をしたのは おぼし召し
知らんぷりした 恋の思惑
受信ボックスは 見ないふり
BPMは 158
きかんぼ戸惑い メトロノーム
きらきら おさかな見つめる水面
だけども サインに気付けないまま...◎ ネコジタジレンマ
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call me call me この声が
miss you midnight 届くなら
call me call me あの駅で
miss you midnight 逢えたなら
かじかむ 指から
こぼれて 怖くて
いつからか遠ざかっていた
あれこれと言い訳ばかりだな
いまでも思う 思いだす
飲み慣れ...◎ スプライト開ける夜に