風月（hugetu：ふげつ）

初めは細い糸だったけれども
あなたが横にいることに気づいた
話してるうちに自分の笑顔が
あなたを幸せにすると笑った
細かった線が少しずつ太く
なっていることに今さら気づいた
昔ひとりでいたことを思うと
ずいぶん進んできたんじゃないかな
自分ひとりでは行けないとこも
力合わせると立てると知った...

今何してる
どこにいるの
窓開ければ見える
あいつの部屋静かなまま
イブにふられてた
またふられてた
いったいいつになったら
私のとこ来るんだろ
昔悪い大人に
腕つかまれた...

雪が舞う夜の世界は
誰も立ってくれない
白の中足跡だけが
私記すものなの　　
誰もいない暗い世界
色もない光もない
地平まで歩き続けたが
何もないことを知る
それなのにいきなり来て
私の足跡を消す...

またふられてしまった
なんでモテないんだ
幼なじみに見られ
あきられているんだ
学校一の美少女
背高くてかっこいい
いつも俺を笑い
上から見下ろしてくる
お前だって一人じゃんか
なんでふり続けてる...

あなた追いかけあちらこちら
さっき見たよとみんな言う
私はただ確かめたいの
心の中覗いたのかを
会えば小言や説教ばかり
色気もないしかわいくもない
白衣の下　心の中に
隠してる思いあるの
アインシュタイン　ニュートン
アルキメデスだって解けない...

ゆらゆら揺れる
蜃気楼の街
みんな黙って
幻を見ている
日差しは強く
汗が滴る
信号待っている
前進めない
そしたら
目の前突然...

田舎の彼に会って
これからのこと話す
お互い仕事辞める
言って聞かないの
彼は実家継いだばかりなの
これはもう私辞め
田舎帰ることしか
道がないんだわきっと
あこがれる二人いっしょの生活
でも女性は結婚で暮らし変わる...

野球部のエース
彼のまわりは
いつも人いる
私は入れない
こっそりスマホで
撮ったら
米粒より小さい
そしたら古い
一眼デジカメ
おじいちゃんが...