投稿作品8作品
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そうやって口ばかりであたしを困らせる
それが唯一のあなたの得意技でしょう
そうやって体ばかりで繋ぎたがるのは
それが唯一のあなたの趣味なんでしょう
離れたくても離れられないのは
あなたがそこにいて愛を注いでくるから
あたしの始まりと終わりはあなただから
それでも身体に漂う嘘の匂いあたしを
もっと溺れ...セブンス・ナイン
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明日に…明日に…生きていこう
どんな事があっても陽はまた昇る
自分の気持ちを隠しながら生きるなんて
出来るわけないのに無理をして今日を歩く
周りと比べながら劣っている所を探してしまう
だけど一つ気づいて欲しい僕は僕で人は人
ほらまた虹がこころの中に架かるから
少しずつ顔を上げて明日を見つめよう
明日...あした花
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月明かりが湖面に細長い光の道を描いている。揺れるその道を見つめながら、リサは一人で立っていた。その風景を、古いスウェーデンの言葉で「モーンガータ」と呼ぶことを、彼から教えてもらったのはもう何年も前のことだ。その言葉を耳にした瞬間、心に深く刻まれた感覚は、今でも消えない。
彼、カナトと初めて会ったのは...モーンガーターの記憶
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「未来に手を振る者たち」
木漏れ日が降り注ぐ狭い公園のベンチに、二人は座っていた。片方の青年、アキトは手にビー玉を握りしめ、それをじっと見つめている。小さなビー玉の中には、青と緑の色がぐるぐると渦を巻いていて、それが光を受けるたびに不思議な輝きを放っていた。もう片方にいる少女、カエデは何も言わず、た...「未来に手を振る者たち」
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帰り道、突然、言葉を見つけたよ
触らなくてもそれが何か分かってた
大切な場面を人は忘れてゆく…
いきなり目眩が酷くなったから
多分、これの正体はあなただろう
遥か、いつかの貰った物が多いすぎるから
見えないものまで気付けなかった
こころの奥の奥まで掴み切れない宝物を
あなたに出会わなければ知らなかっ...hand Sign
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夢が覚める時、奇跡が心で叫ぶ。
世界に色がつく頃に生まれた
「過去少女」
鎖の国に散々に捨てられて生まれた
暁の真ん中で沸点を探している
見上げた空の上で羽が無い鳥を見つけて
繋ぎ合わせて出来た未来のお話を
グッバイ、このままでいいよって
言葉の外側で何かを変わるのを待っている
夢が覚める時、奇跡が...「過去少女」
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居なくなる前に…
居なくなる前に抱きしめてよ…
誰かが食べた月を見上げていた
風が涼しい畦道の虫の声に傾いて
知らない旋律の上で体温だけ感じた
死ねない生き物を調べて安心を覚えた
気づかないこころの外側に
近づける何かを探すひとりの夜
居なくなる前に抱きしめてよ
温もりを伝えてよ星にならないで...居なくなる前に
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僕に出来ないものばかりで生まれた君だから
僕が君になろうとしても問題ないでしょうそうでしょう
青と赤の色だけで少し夢を描いてみたんだ
僕らの体の中に青が随分、紛れ込んでるから
愛のうたを歌おう君の中にある感情を歌おう
僕のはじまりは全て君だから君がボタンを押してよ
愛の調味料は君だから僕の全部をあげ...バージン