どこにでもいる大学生です
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藪から棒 藪から棒
「墓穴 ほるなら これどうぞ」
そんそんししそん、そんししそん
リンゴは落ちる 落ちるはりんご
藪から棒? 藪から棒?
「赤い蝋燭 記念にどうぞ」
そんそんししそん、そんししそんそん。
夏空の下 少女は笑う
「お嬢さん 切符を拝見」
車掌さんが歌う 洒落口上...初夏(はつなつ)の赤い花
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カレンダーめくる音が
僕の耳をくすぐって
「来月はどこへ行こうか」なんて
ほほ笑む君を霞ませる
田舎の細道 夕暮れ 自転車
蛙の声 響く 消える 響く
「また明日ね。さようなら」なんて
僕は……何をしてる?
愛されて、愛されて
それだけで幸せなのに...三日月草
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アスファルトを叩く靴の音が
二人唄った明日を呼ぶのなら
僕は
今まで聞こえないふりをしていた
君の声を探すから
大丈夫
心配しないで
ちゃんと見つけられるよ
だって今日は
特別な日だから...繰り返すクリスマスの街で
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どんなに願ってみても 時計の針は錆び付いたままで
心の痛みはもう 凍りついて動かない
わかってる
二度と会えない人だけど
さよなら
僕らはどこかで
思い出すだろう
本当に言うべきだった
言葉はくしゃくしゃになって
ときどき 胸のどこかで...ある恋の唄
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少年は唄います
がれきの中で
煙の中で
少年は唄います
愛する人へ
お別れの唄を
人が唄うことをやめた時代
人の変わりに唄を唄うのは
人に非ずの少年でした
優秀な者にはあちこちで仕事が入ります...君に捧ぐ
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街を出ていくとき
こんなに苦しいのは 初めてのこと
探し物は見つからなかったけど
大切なモノを手にいれた
たぶん 君に会うことは
もう二度とない
なのにどうして?
またどこかで この白い帽子を
拾ってくれるような気がするの
あの赤い風船...赤い風船2号
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しぼんでしまえばいい 僕の心の赤い風船
割っても割っても きりがない
一人で恋はできないのだから
早くしぼんで 楽にしてくれ
初めて出会った橋の上
風に飛ばされた帽子を拾うと
「ありがとう」という君の声
恥ずかしいのを隠すために
ちょっとご機嫌斜めを装う君は
秋の夕日に照らされて...赤い風船1号
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側にいてくれるだけでいい
私には何もすることもできません
側にいてくれるだけでいい
例えるなら それはまるで紙人形のようで
側にいてくれるだけでいい
涙を流せば 消えてしまう体は
側にいてくれるだけでいい
あなたに触れることができますか
一瞬の気の迷いが
あなたを殺すなら...タクト
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伝言メッセージ
クルクル回る
私の耳をくすぐるの
右から左 左から右
ひっくり返せば コイン溢れるわ
しまうまシマシマ 昼と夜のライン
その先を見たくて
今 走りだすの
日めくりカレンダー 悲鳴 無理 彼 無駄
ペラペラぬいぐるみ 私をおいて逃走中...℡℡ぼうず
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雨のせいで うまく喋れないや
かさも持たずに飛び出した 自分のせいなんだけどね
雨の下で 力一杯ペダルをこぐ 転びはしないさ
もしよろしければ 聞いてください
僕はここにいるよ
ドロンコのタンポポの花を
大事そうにその手のひらに
泣き虫のくせに微笑んでさ
初めて抱きしめた時の
君のにおい忘れてしまう...青は白に溶けて消える
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あまり考えないようにしてきたけど
それも今日でお仕舞いにしようか
だって君が笑うから
「それからのこと」
「これからのこと」
冗談を言うのが得意なアライグマと旅をしたり
お世辞を言うのが大嫌いなお姫様が涙をこぼしたり
こんな国が消えてしまっても
僕には何の関係もなくて
道で拾った茶色の小瓶から飛び出...虚構愛
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ごめんよ 気づいてやれなかった
こんなにボロボロになるまで 僕を支えてくれていたんだね
これでもう 君とはお別れだけど
新しいヤツと仲良くやるから 寂しくなんかないよ
今までありがとう
ちょっと嫌なことがあったりして もう思い出したくなくて
僕はこのスニーカーと一緒に 何を捨てるのだろう
二人...スニーカー