最近の投稿作品 (12)
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初夏(はつなつ)の赤い花
藪から棒 藪から棒
「墓穴 ほるなら これどうぞ」
そんそんししそん、そんししそん
リンゴは落ちる 落ちるはりんご
藪から棒? 藪から棒?
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三日月草
カレンダーめくる音が
僕の耳をくすぐって
「来月はどこへ行こうか」なんて
ほほ笑む君を霞ませる
田舎の細道 夕暮れ 自転車
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繰り返すクリスマスの街で
アスファルトを叩く靴の音が
二人唄った明日を呼ぶのなら
僕は
今まで聞こえないふりをしていた
君の声を探すから
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ある恋の唄
どんなに願ってみても 時計の針は錆び付いたままで
心の痛みはもう 凍りついて動かない
わかってる
二度と会えない人だけど
さよなら
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君に捧ぐ
少年は唄います
がれきの中で
煙の中で
少年は唄います
愛する人へ
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赤い風船2号
街を出ていくとき
こんなに苦しいのは 初めてのこと
探し物は見つからなかったけど
大切なモノを手にいれた
たぶん 君に会うことは
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赤い風船1号
しぼんでしまえばいい 僕の心の赤い風船
割っても割っても きりがない
一人で恋はできないのだから
早くしぼんで 楽にしてくれ
初めて出会った橋の上
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タクト
側にいてくれるだけでいい
私には何もすることもできません
側にいてくれるだけでいい
例えるなら それはまるで紙人形のようで
側にいてくれるだけでいい
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℡℡ぼうず
伝言メッセージ
クルクル回る
私の耳をくすぐるの
右から左 左から右
ひっくり返せば コイン溢れるわ
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青は白に溶けて消える
雨のせいで うまく喋れないや
かさも持たずに飛び出した 自分のせいなんだけどね
雨の下で 力一杯ペダルをこぐ 転びはしないさ
もしよろしければ 聞いてください
僕はここにいるよ
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虚構愛
あまり考えないようにしてきたけど
それも今日でお仕舞いにしようか
だって君が笑うから
「それからのこと」
「これからのこと」
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スニーカー
ごめんよ 気づいてやれなかった
こんなにボロボロになるまで 僕を支えてくれていたんだね
これでもう 君とはお別れだけど
新しいヤツと仲良くやるから 寂しくなんかないよ
今までありがとう