【ACUTE】歪んだ愛は、激化して 2 > ブクマでつながった作品

【ACUTE】歪んだ愛は、激化して 2

*Miku side





「ん…」


鬱陶しいくらい眩しい陽光に目が眩む。
太陽はもう南中高度に達している。
と、いうことはもう昼だ。


「カイト…?」


気がついたら、カイトはもう居なかった。
キングサイズのベッドの、何も無い真っ白のシーツ。
ひどく無機質なそれに、私の心は少し痛んだ。


くしゃ、と紙の音がして覗いてみると、自分の身体で小さな紙を潰しているのに気がついた。

『仕事に行ってくる。よく寝てたから起こさなかった。ごめん』

小さな紙は、手の中で更にくしゃくしゃになった。
真っ白なシーツの上には、涙も落ちた。







*Luka side






「ちょっと…また来たの?」

「あー…疲れた」


カイトは事も無げに膝に頭を乗せてきた。
私は膝をサっとどけた。
カイトの頭が床に落ちて、鈍い音を立てる。


「痛っ…」

「いい加減にしなさいよ…二股かけるような男は願い下げよ」

「だから別れるって」

「それ何回目よ!?いつまでもそんな嘘が通用すると思ってるの?」


ぎゅっと抱きしめられる感触。
首元にカイトの息がかかる。


「俺を信じてくれないの?」

「し、信じるわよ!でも…」


もう何度目か分からない嘘を、飽きもしないで信じ続ける。
きっと心のどこかでミクを恨んでいる自分が居る。
心のどこかで自己中心的な愛情を押し付ける自分が居る。


「じゃあ、愛してるって言ってよ…ミクじゃなく、私を」


信じるといったあとには、お決まりの台詞がある。
くるくると繰り返した末には、


「愛してるよ」


空虚な、カタチだけの言葉。
確かめ合っているようで、確かめ合ってない。
そういうつもりになって、誤魔化されているだけだ。


「俺は、ルカが好きだよ」


口内には舌が入ってきていた。


高校時代、冗談めかしてしてキスをしたことがあった。
けれど今のキスは、甘ったるいくらいの大人のキスだ。


私にとっては、冗談めかしたキスの方が、甘酸っぱくて、純粋で。
ミクに出会う前のカイトに、すぐ夢中になって。


でも、いつの間にか心が離れてしまっていた。


もう一度、心が近づいたときには、カイトはすっかり変わってしまっていた。
見慣れた町並みに、新しい建物がたったかのような違和感がそこにあった。


もうあの頃に戻ることは出来ない。
でももう一度、あの頃のカイトの笑顔が見れるなら…


カイトの手が服の中に滑り込んできた、その時。


ピリリリリリリリ…

ケータイの着信音が静かな部屋に鳴り響いた。
小窓には、「ミク」と表記してある。


恋愛か、友情か。
私の偽善を引き剥がすものがそこにはあった。

でたでた「南中高度」!
覚えた言葉をすぐ使いたがる習性ww

昼ドラ展開来ましたね…
高校時代に冗談めかして…ってほぼプレイボーイじゃないですかぁ!!

次回からいよいよ修羅場に入ります。
…展開はやいですね…
どうせならもっとドロドロと…

投稿日時 : 2011/11/20 01:15    投稿者 :楪 侑子@復活!

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