殿下のはっぴぃばぁすでぃ -最終話ー ~2月29日の誕生日~
※sm6294445様を見て、勝手に書いた後日談っぽいものの続きの続きです。
※方言おかしいです。多分日本語もです。キャラもです。私の頭は病気でs(ry
※時期おかしいというツッコミは無しで。
※各Pとはまったく関係ないです。私の勝手な妄想です。すみません…。
※日本語、方言変、とか誤字脱字あれば遠慮なくどうぞ。
「な…!?」
いきなり響いた沢山の破裂音にびっくりして、思わず目を見開く殿下。
周りを見ると、そこにはぱんつP、関西弁P、アイス芋P、そして伝票P、それぞれの家のミクやメイコたちがパーティクラッカーを持っていた。
ケーキやご馳走も沢山テーブルに並んでいる。
そのとき時計はぴったり24時を指していて。
『ハッピーバースディ、殿下!!』
殿下のはっぴぃばぁすでぃ-最終話ー
~2月29日の誕生日~
「ふ~、間に合った~」
「めっちゃギリギリやんこれ」
「まあ間に合ったからいいじゃないですか」
それぞれ思ったことを口に出すぱぴこ、閣下、芋っ子に、殿下は?マークを浮かべる。
「ちょ、先輩、ぱぴこさん、芋っ子さん…これどういうこと!?
説明して欲しいと!」
「は?殿下今の聞いとらんかったの?」
「き、聞いたけど…。
でも、俺誕生日無いって…マスターも、テトちゃんたちも…」
「もー、殿下は早とちりだなー、誰も祝わないとは言ってないじゃん!」
はぁ?と首を傾ける閣下と、呆れたようにぶーぶー言い出すぱぴこ。
「僕達が友達の誕生日を祝わないわけないじゃないですか。
殿下さんの誕生日は28日と1日の間の24時丁度ですよ」
にっこりと笑う芋っ子。
「「「お誕生日おめでとう、殿下」」」
3人の言葉。
思わず固まってしまう。
「で、殿下ー?どうしたの?」
「も、もしかしてこういうの嫌でしたか!?」
「え、もしかしてまだ昼の事怒っとるの?
勘弁してやーみんなにサプライズ言われてたんやもーん!」
じっとこちらを見たまま無言の殿下に、あわてたように声をかけるぱぴこ、芋っ子、閣下。
その慌て振りに、殿下はいきなり噴出してしまった。
「ぶっ!ちょ…み、皆…」
「え、ちょ、殿下それ笑うとこやないからな!?というか何処に笑うとこあった!?」
きょとん、とするぱぴこと芋っ子に、折角心配したのに損したー僕の心配返してー、と頬を膨らませる閣下。
また少し笑って、殿下は3人をチラッと見て口を開いた。
「…みんな、ありがとう」
小さいその声は、確かにみんなに届いていて。
その場にいた全員が微笑んだ。
「よーし、じゃあご馳走食べよーごちそー!!」
「え、ちょ、ぱぴこ!?お前それ今回のメインちゃうで!?メインは殿下やからな!?」
わーい、とテーブルに突進するぱぴこに突っ込む閣下。そしてお約束、何も無いのにずっこけるぱぴこ。
「ずべしゃ!」
「いま自分で言った!?」
「ぱ、ぱぴこ君大丈夫ですか!?」
閣下と芋っ子がぱぴこに駆け寄る。
それを見つめていると、2人ミクがよってきた。
「殿下さーんお誕生日おめでとございますー」
「おめでとぅございまぁすぅ」
「あ、はい、ありがとうございますー」
先に口を開いたのは、王冠をかぶっているミク…関西弁Pのミク。ハリセンを持っているのは気のせいではない。なんでやねんと書いてあるのも気のせいではない。
続いてちょっと間が伸びた感じでぱんつPのミク。
2人に礼を言うと、関西弁ミクが「閣下のせいでこけたあ~」「な!?僕のせいちゃうやろー!?」とぱぴこと騒いでる閣下を少し睨みながら言った。
「今日…じゃなくて昨日は電話で兄が失礼してごめんなー、許してくださいねーほんま。後でしっかり言うておきますんでー」
「い、いえ、悪いの殆ど俺だったし…。先輩は…」
「いやー、もうおにいちゃん全然気ぃきいたこと言わへんねんもん。
関西人としてなっとらんわー」
ぷくー、と頬を膨らませて怒る関西弁ミクに、殿下は先輩ざまぁwwwと思いつつ、「ねぇねぇ殿下さぁん」とマフラーを引っ張るぱんつミクのほうを向いた。
その手にはどこかで見た何かがあった。
「……。
ゴボウ…と?」
いや、ゴボウだよね?
いや、そうであってくれ。
「ちがうぅ、ネギのチョコかk(ry」
「ミクうぅぅぅぅうぅう!!それはらめえええぇぇ!」
ぱんつミクが不吉なその名を口にしようとした時、ぱぴこがダッシュでそれを殿下に渡そうとするのをさえぎった。
ご丁寧に持つところまでついているそれをぱぴこが取り上げる。
「なにするのぉおにいちゃぁ~ん」
「ミク、あ~ん」
「あ~…じゃないのお、それ殿下さんのなのぉ」
「らめえ!殿下はミクと暮らしてないからネギの免疫は無いんだよー!?」
ぱぴことぱんつミクの会話を聞いていると、テトとルカが話しかけてきた。
「カイト~」
「テトちゃんルカちゃん」
「今日は誕生日ないとか行ってごめんねー。
実は今日、じゃねえ昨日ずっと皆これの準備してたとよー」
「これ企画したの実はマスターとよ」
「そ、そうとね?」
「うん」
初めて知った事実に少し驚いていると、ネギを阻止したらしいぱぴこが服の袖を引っ張る。
「殿下ー殿下ー!ケーキ食べよーアイスケーキ!」
「へ?アイスケーキ?」
「そう!いもも達が作ったんだよー!」
見ると、そこには殿下の好きなチョコミント味のアイスケーキ。
それを見て、「えー僕食べれないやーん」と口を尖らす閣下。
「殿下さんろうそくつけましょうよ」
「ろうそく?あぁ…」
「すっげ!いもも頭いい!ろうそくつけようぜ!」
芋っ子の提案でろうそくをケーキにさして火をつける。
「これ溶けんと?」
「大丈夫じゃね?」
そして殿下がろうそくの火を吹き消した…瞬間、ぱぴこと閣下が一緒に息を吹きかけた。
「へ!?ちょ、先輩!?ぱぴこさん!?何すると!?」
「えーいいじゃん別にー」
「ついやりたくなるんやもん」
「まあまあ、いいじゃないですか」
怒る殿下をなだめる芋っ子。
「そうそう、いももの言うとうり!
ね、殿下、これからも一緒に遊んでね!」
「え、いきなり話変えたとね、ぱぴこさん」
「まあこれからも一杯しゃべって歌ってな」
「新しいお友達も増えるといいですね」
「…そうとね」
これからも、ずっと、みんなで。
*おまけ*
「というか殿下ってまだ0歳だよね?うるう年だし」
「えー!ぱぴこさん俺まだ子供のままとー…?」
「こらアホ兄ちゃん!何ケーキの火消しとんねん!殿下さんのやろ!」
「うわっ!ミクちゃん許してやー!」
「おにいちゃんのばぁかぁねぎぃ~」
「ネギは悪口じゃないし俺馬鹿じゃないですうー」
「ちょ、先輩!チョコミント嫌なくせにとらんでー!」
「うえぇ…歯磨き粉~」
「皆さん落ち着いてくださーい…」
おわり