表示順
詳細検索
新規登録|ログイン
TOP
作品一覧
ブクマ
作品つながり
ピアプロバッジ
コラボ活動
メッセージ
【ボカロ】めーちゃんが羊【愛の劇場】
【ボカロ】めーちゃんが羊【愛の劇場】 冬の朝陽を浴び、私はゆっくりと目を開いた。 いつもと変わらない朝。 だけれど・・・・ もふもふ 「なにこれぇぇぇ!」 体全体から羊の毛が生えていた。 「どうしたの?めーちゃん!」 「どうしたのー。わっめーちゃん可愛いい!」 「メイコ姉、朝から何?」 妹たちが私の絶叫でリビングに集まってくる。 「私にもわからないのよ!朝起きたらこうなってて・・・」 昨日はいつもの店で歌ったあと、少し酒を飲んで帰ってきた。途中、謎の実験室に拉致された覚えも、全身タイツの宇宙人にキャトルミューティレーションされた覚えもない。 もふもふもふ 「ちょっと!ミク!話聞いてるの!」 「いやぁ~めーちゃんの毛柔らかいなって・・・」 「ほんとーこんなに生えていたらちょっと刈ってもいいよね・・・」 「メイコ姉・・・・家族は助け合えっていつも言ってるよね・・・」 いつの間にかミクとリンは不良系野球漫画ではおなじみ、むかし懐かし「手動バリカン」を握りしめていた。 レンに至っては何故かT字カミソリを持っている。 「ちょっとやめなさいよ・・・」 「ねぇめーちゃん・・・よくミクのネギをおつまみに使ってるよね・・・」 「この前リンのセーラー服を一緒に洗濯して色が移ってピンク色になっちゃったのー」 「メイコ姉、朝バナナダイエットは効果あった?」 ミク、リン、レンの異様な迫力に後ずさる。 「ひぃぃぃぃぃぃ!」 ガチャッ!バタン! 四足で走りながら後ろをみるとミクがネギを持って追っかけてくる。恐らく、リンとレンは車庫に向かってロードローラーに乗り込んでいるんだろう。 「ごめんなさぃぃぃぃぃ!」 私は全速で逃げながら、いつもの悪行を悔いていた。 ピンポーン!ピンポーン! うらびれたマンション。私は必至に部屋の主を呼び出していた。 ドンドン!ピンポーン! 「はいはい出ますよ」 部屋の主 ー弱音ハクー はいつものように着崩した格好で出てくる。 「ハク!助けて!鬼に追われてるの!」 「鬼?まあ入ってください。メイコさんと私の仲ですから」 「ありがとう!今度飲みに連れてってあげるわね!」 私は安堵しハクの部屋に入る。だが・・・・ ガチャ! 恐る恐る振り返るとハクが部屋の鍵を閉めていた。 「・・・・ハク・・何をしているの?」 「何って逃げられないように施錠をしているんですよ」 「ねぇハク!助けてよ!この前誕生日に飲みに連れて行ったでしょう!」 「でも、酔いつぶれた私を残してそそくさと出て行ったのは誰?」 ハクはまるで獲物を捕らえた猛獣のような表情をしていた。正直、ハクがこんな表情をするのは見たことがない。 ピンポーン! 「ハクさ~ん来たよ~」 「ミクさんが来たようですね。これで今年の冬を越せます。」 「嫌っやめて!助けて!」 「うふふふ」 「うふふふ」 「うふふふふ」 「あははははは」 ハクの部屋にミク、リン、レン、そしてハクの笑いが木霊する。 「嫌っやぁぁぁぁぁ!」 「嫌ぁぁ、やめてレン!そんなところの毛は剃らないでー!」 悲鳴をあげ、起き上がるとそこはいつものリビングだった。 思わず体を見るが、モコモコの羊毛は生えてはいなかった。 「よかった夢だった・・・」 「あっ!めーちゃん起きたんだ。今お水持ってくるね」 「カイトどうしてここにいるの?」 「うん。めーちゃんたらっ帰ってきてすぐリビングのソファーで眠っちゃって、そしたら急にうなされ始めたからいい夢にしてあげようと思って童謡を歌っていたんだ」 「・・・どんな童謡?」 「もちろん、メリーさんのひつゴフッ!」 「あんたは今世紀中永眠してなさい!!!!!!!!」 翌日 レンです。今日は今朝からメイコ姉さんの様子が変です。 「ミク!今日はネギが安いから買ってきてあげるわね」 「めーちゃんありがとう!」 「レンこの前はレンのバナナを勝手に食べてごめんね。今日バナナの特売日だから買ってきてあげるわ」 「リンはみかんが欲しいのー」 「いいわよ」 正直、普段が普段なので何か企んでいそうで怖いです・・・・ そういえばカイト兄ちゃんの姿が見えないような・・・・
投稿日時 : 2008/12/14 20:51 投稿者 :エントツ
あるユーザーからブクマされた2つの作品は、そのユーザーを介して関連付けられているといえます。この考えをピアプロの各ユーザーがブクマしている全てのブクマに適用することで、作品同士の相関関係を見つけ出すことができます。「ブクマでつながった作品」は、その中でも特に相関関係の強い作品同士の「つながり」を表示する機能です。
【 】
一話 部屋の角には蜘蛛の巣。光はなく、薄暗い。狭く、あるのは酷く汚れた光を運ぶことない窓だけだ。そして極め付けには埃だらけ。どこをどう見ても、生活感がないこの部屋に、人が住むような場所ではないこの部屋に、僕らは確かに、住んでいる。 掃除跡のない床に、埃で覆われていないところが点々と。それは足跡であったり、人型であったりする。大きな人間の痕跡ではなかった。僕らの動いた証拠だ。僕らが生きている、少ない手がかりとなる。 隣でリンが寝息をたてている。 ──僕とそっくりの顔。金髪に青がかった目。顔の形。服装こそ違っても、殆ど同じ。これは、双子だからに他ならなくて、僕らをこんなところに追いやった原因でもあって、それでも僕はこの事実に満足している。何故だろう、恨むなんてもっての他だと、心の底から感じるんだ。こんな事になっているとしても、二人で助け合って行こうって、思えるんだ。誰かが言うかもしれない。それは可笑しい、変だって。そしたら僕らは言うだろう。これが僕らなんだ、って。
konnnokaiさん
2008/12/16 21:28
リグレットメッセージ ~数年後の君へ~
※この作品は「悪ノ娘」「悪ノ召使」のネタばれでもあります。 朝焼けの太陽が波間を僅かに赤く染め上げている。 静かに寄せては返す波音を聞きながら、大きく伸びをした。 今日はいい一日になりそうだ。 朝の清々しい空気を胸いっぱいに吸って、ゆっくりと吐き出す。
AQUAさん
2008/12/31 00:31
Cafe・ロータス・イーター 1
開店時間のほんの少し前に森はコックコートに着替えて髪をひとつにまとめて、厨房に立っていた。 「おはようございます。」 先に作業をしていたスタッフの女の子のあいさつに、森もおはようございます。と声をかけながら、手を洗った。 先に作業していた女の子は最近入ったばかりの専門学生だった。短い前髪に小柄な姿が年齢よりも幼く見えるけれど、仕事を覚えるのも作業速度も速い。朝の作業があらかた終了している事を確認しつつ、森も前日焼いて休ませておいたケーキを型から出して切り分けたり、と開店の為に手を動かした。 程なくしてホールで開店準備をしていた鳥海から、もうすぐ開店です。と声がかかった。
sunny_mさん
2010/02/07 13:45
【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
この物語は、一人の少年と手違い(?)で届いたVOCALOIDの物語である。 * やっとだ。 息を大きく吸って、吐く。 そして、
ティーヴさん
2008/12/17 11:48
Cafe・我侭姫と無愛想王子・1~WIM~
綺麗にカールした睫に縁取られた、アーモンド形の黒目がちの瞳。形の良いアーチ型の眉に筋の通った鼻。口角の上がった唇は果物のように甘くてつややか。手入れの行き届いた長い髪はトレードマーク。まだ幼さのある輪郭に、少女と大人の境目を行き来するうなじ。細い肩にすらりと伸びた華奢な手足。ちょっと胸元が貧弱なのはご愛嬌。 どんな女の子にも負けはしない。だって私は世界で一番のお姫様。 普段は二つに結い上げている髪を下ろして毛先をゆるく巻いてみた。靴はつま先にリボンのついた新しいヒール。モノトーンの甘めワンピースにお気に入りのカーディガンを羽織ってみる。寒いから首にはストールをぐるぐると、でも可愛らしく巻いて。 今日のコーディネートは最強。 そう意気揚々と私はアルバイト先のカフェへと向かった。古いビルの二階にカフェがあり、その3階は店長の住居スペースなのだが、一部分、お店のスタッフルームとして使用させてもらっている。
2009/12/09 16:24
メイコの日【カイメイ】
「メイコさんっ」 五月五日の昼食後。居間で食事を終え、部屋に戻ろうと廊下を歩いていたところ、唐突に背後から呼び止められた。 「カイト?」 駆け寄ってくる足音に振り返る。声で分かった。呼びかけてきたのは青い髪の「弟」だ。私の間近で足を止めて、じっと私を見つめてくる。 頭ひとつ高い「弟」のカイトを見上げると、カイトが柔らかく微笑んだ。
西の風さん
2010/05/10 02:33
レンリン(学パロ双子設定)
【胸がきゅっとなる】(レンリン) 「ずっと一緒にいられたらいいのにね」 夕焼けがまぶしい、学校の屋上。体育座りで膝を抱えたリンが、枯れたような声で呟く。 一緒にいられたらって、誰が?……俺が?
総督さん
2009/01/05 18:19
王国の薔薇.14
それが罪でなかった筈がない。 <王国の薔薇.14> 「扉、開く?」 「ええと・・・ああ、大丈夫みたいだ」 力を込めて、引く。
翔破さん
2010/01/09 00:51
三角草の花が咲く
三角草という花があって、淡い紫色の花を咲かせる。 少し肉厚の花びらが、なんとなく和菓子に見えてくる。 そんなことを姉に言ったら、それは花びらではなくがくなのだと、 ころころと鈴が震えるように笑った。 三角草の花が咲く
11月さん
2008/11/14 17:59
ミク誕生日おめでとう! 2009/8/31
私は静かに街灯で照らされた夜道を歩く。 小さなその住宅街の裏通りはひっそりと静まりかえっていた。 八月三十一日。 それは人間の言う誕生日というもの。
ヘルケロさん
2009/08/31 13:41
幸福の在処
購入したボーカロイドが、不良品だった。 「マスター、どこにいるのかしら?」 「……君の、目の前にいるよ」 ボーカロイド。機械の彼女は、見た目は何一つ人間と変わらなかった。 私は半年前から、彼女に会うことを、本当に楽しみにしていた。
榎ノ木さん
2009/08/02 03:15
存在理由ep.1
この重い空気をどうしようか…。 「レン。まだ思い出せないの!?」 はい、思い出せてません。 それが事実なのだが声には出さない。そうすればリンがさらに怒るのは目に見えていたから。 『ひまわりと思い出』
ミプレルさん
2009/11/28 20:22
うしろ目
うらがわにいるきみを うしろの目でみるよ ただみてるだけ なにもしないよ 前にしか目のない君は
ユウEXさん
2009/01/18 21:38
悪ノ召使~小説~
悪ノ召使 昔々亜麻色の髪色をした可憐な王女様がいました。その横にいつもいるのは顔のよく似た召使い。とても悲しき双子の兄弟。 ~14年前(0歳)~
癒月悠里さん
2009/12/05 11:47
Happy Birthday, Dear Our DIVA !
オッス、オラ鏡音レン! それじゃまた来週! ……おーい、そこまでドン引きしなくたっていいだろ。軽いジョークじゃねえか、傷つくなぁ。 まあ、いつも通りの鏡音レンだよ。ひとつよろしく。 今日はミク姉ぇの誕生日。我が家は朝から準備でみんなてんてこ舞いだ。 メイコ姉ぇとルカ姉ぇは今夜のごちそうの下ごしらえ。
時給310円さん
2009/09/01 22:45
ボーカロイドXX 初音ミク誕生日スペシャル
初音ミク誕生日記念 番外編 私は起き上がった。 何もなかった。 その時は何も分からなかった。 ただ生きていた。
多夢 Ωさん
2009/08/31 21:23
カイトがもし人柱アリスの夢ならば。メイコ編
これは、人柱アリスの「夢」がもしカイトなら。 と思ってかいた小説です。 1.メイコ。2.ミク。3.リンレン。4.カイト の順でかいていこうと思います。 それでは、どうぞ。。。
【KOY!!】 KAITO兄さん+亜種が大好きな人/兄さんは俺の嫁!!な人
2010/01/13 23:16
うたものがたり ~西の森の城①~
西の森の中には木々に囲まれた大きなお城がありました。 綺麗な像や美しい庭園に彩られた城。でもどこか寂しく、人々の表情にも陰りが見えます。 「おかしなところ…東も南も北も歌声で溢れていたのに、ここは鳥の囀りさえ聞こえない」 「動物の気配もないね。噂通り魔物がいるのかな…?」 「でもこのお城で働く人々はいるのに、なんだかおかしな話じゃない?」
ちかおさん
2011/05/29 01:23
【勝手に自己解釈】moonlit bear~prologue~
「どこへ行くんだい?」 黒いローブを纏い、家を出て行こうとする女に男は心配そうに尋ねた。 「……花を、摘みに行ってくるわ」 女は扉に手をかけたまま、少しだけ振り向く。 男は女に歩み寄り、女の憔悴した顔に片手をそっと添える。
久遠@御用の方はメッセお願いします。さん
2010/06/18 23:46
Re_birthday
ふと目覚めると、僕はひとりだった。 まわりを見回すと、そこは黒く塗りつぶされた真っ暗な部屋。 何も見えない、何も聞こえない、本当に何もない闇の空間。僕はひとりで震えた。 目が慣れてきたのか、天井に大きな穴が見えた。 もっとよく見れば、その穴には巨大なぜんまいがあった。
明未さん
2009/01/18 17:56
語り部のマヨイガ
語り部のマヨイガ ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはとても美しい魔女の物語です。 山の麓の森の置く深くに青く長い髪を持つ魔女が住んでいたそうです。魔女はとても美しく、その姿を見た者は誰しも魔女に恋してしまうそうです。麗しき魔女の歌声を耳にしたが最後、魔女の虜となった迷い人は誰一人として帰らなかったそうです。 ある時、また一人迷い人がやってきたそうです。その迷い人は、金の髪をひとつに束ねた少年だったそうです。そしてその迷い人は例の如く青い髪の魔女に出会い、恋に落ちたそうです。迷い人は魔女と共に楽しく日々を過ごしたそうです。魔女と過ごすうちに迷い人が虚ろに思い出すのは痛みと衝撃、鈍っていく体の感覚、そして、泣き叫ぶ大切な人の声。つまり、死ぬ間際の記憶でした。ですが、迷い人はその記憶すら忘れてしまったそうです。そして、二度と帰る事無く歌を歌う魔女の傍に居続けたそうです。 山の麓の森の奥深くたった一人で魔女が住んでいたそうです。時たま、人は訪ねてくるのですが、生きている人間は一人として訪ねて来ることは無かったそうです。迷い人は自身の命が尽きたことに気づかぬまま、魔女の傍に留まり続けたそうです。そんな迷い人のため、魔女は延々とたった一人で歌を歌い続けたそうです。
文鳥さん
2009/04/03 12:35
泡沫ノ幻想 前編
いつかの忘れ物。 それは、遠く彼方の夢。 僕は、海の中にいた。水面を見上げると蒼は徐々に透明に近くなり、そこには静かに眠る僕が写っていた。僕が眠っている札幌市民病院の一室は、静寂に包まれていた。 朧げで霞がかった記憶を辿る---思い出した。僕は確か、交通事故に遭ったんだ。それで頭を打って、今は眠っているんだ。 目醒めない僕の傍らには、リンが泣き笑いを浮かべていた。
零奈@受験生につき更新低下・・・さん
2010/10/26 16:36
Fairy tale 1
ある晴れた日の昼下がり。 ミクは姉と共に本を読んでいた。しかし、その本と来たら難しい言葉ばっかりで、十六歳のミクには理解できないものがあまりに多すぎた。次第に、木陰の木漏れ日の暖かさと頬をなでる風の涼しさに、夢の世界へと引き込まれていった…。 ふと目を覚ますと、姉のほうも眠ってしまったらしい。退屈になってしまった、とミクがあくびをしているところを丁度よく、何かが横切っていった。 茶色のチョッキ、金と銀のバッジとチェーン、それに兎の黒い長い耳を付け、ズボンにつけたチェーンにはふわふわとしたウサギの尻尾のような飾りがついている。その容姿と懐中時計を持ってあわただしくかけていく自分と同じほどの年齢の少年は、ミクの好奇心に火をつけた。 気付かれないように気をつけながら、少年の後をついていく。時折不安そうに辺りを見回したり、泣き出しそうな表情になりながら、少年はそう早くもない足で走っていた。どこか自分に似た容姿をした少年は、端正な顔立ちで、格好いいというよりかはかわいらしいというような雰囲気だ。小柄な少年は白いワイシャツを着ているが、どうもサイズが合わないらしく、手のひらが出てきていない。出ているのは指の先っちょだけだ。
リオンさん
2010/02/19 23:02
姫という鳥 城という鳥籠 -悪ノシリーズ- 1/2
昔々、まだ悪魔たちも堕天していないほど昔。 あるところに、ある王国があった。 悪逆非道のその王国に君臨していたのは齢十四の王女様。 お金が足りなくなったなら、愚民どもから搾りとる。
2009/07/26 09:13
自分的解釈「人柱アリス」 一番目アリス
昔々あるところに、小さな夢がありました 誰が見たのか分からない、それは小さな夢でした 小さな夢は思いました 「このまま消えていくのは嫌だ・・・どうすれば、人に僕を見てもらえるんだろう」 小さな夢は考えて考えて・・・そしてついに思いつきました
丼米さん
2009/01/17 21:58
語り部のリグレットメッセージ
語り部のリグレットメッセージ ようこそいらっしゃいました。ああそうだ、こんなまじないをご存知ですか?願いを書き綴った羊皮紙を小瓶に詰め、海へと流せばいつの日か、願いが叶うそうですよ。このたびお聞かせするのはそんなまじないを信じた少女の物語です。 その少女はまじないを信じて、いつも町外れの小さな港でガラスの小瓶を流していたそうです。 少女の願いを込めたメッセージは、悲しい歌声と共に水平線の彼方へと静かに消えていったそうです。 その少女は以前、悪逆非道の限りを尽くした王女様でした。その「王女」がついに処刑される時、召し使いが身代わりとなって、少女は助かったそうです。
2009/06/28 08:52
悪ノ現在 1
「――お嬢様、おやつの時間です」 豪華なドアをノックしながら、レンは言った。 「入って」 中から聞こえてきた声に応じるようにレンは会釈をしながらドアを開き、手に持った『イチゴのミルフィーユ・オレンジピューレアイス添え』が落ちないように気をつけ、部屋の中に入った。 趣味よくそろえられた調度品の数々、きれいに隅々まで掃除の行き届いた部屋の中、大きな窓の前においた椅子に座り、回りの小物たちに劣らぬ鮮やかさとかわいらしさを持った金髪の少女――リンは窓の外を眺めていた。頬杖をついて物憂げにうっとうしいほどの日の光に目を細くして眉を顰める姿は、下手な絵画よりも絵になった。
2010/06/27 23:35
語り部の置き去り月夜妙
語り部の置き去り月夜妙 ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのはとても残酷な双子の物語です。 ある夜、双子は両親に連れられて、森の奥へと向かったそうです。 道すがら、双子は両親に問いかけます。 「ねえ、この道はどんな幸せへと続いているのですか?」
2009/05/04 19:25
(non title)
リンが様子がおかしかった。 話しかける度にビクビクするし、私に近づこうとしなかった。 レンに聞いてもわからない。 のでレンに聞いてこさせた。 「リン何かあった?」
ku-yuさん
2009/09/03 22:55
【小説】サンタさんにお願い☆【レン・リン・KAITO】
※この小説は以下のような内容です。苦手なものがありましたら、 本編はご覧にならないほうがよろしいかと思われます。 ■基本設定■ マスターの数だけボーカロイドは存在するという設定で、その中の とあるマスターのところの、とあるボカロ兄弟たちの話です
milekaさん
2008/11/27 23:25
悪ノ召使を個人的に解釈してみた。
……ねぇ、もしも……もしも生まれ変われるならば その時はまた……『君』と……。 国中に響き渡る教会の鐘の音。 期待の中生まれたのは、双子の王女と王子。 昔から王家に双子が生まれる事は不吉な前兆と伝えられていた。
氷雨=*Fortuna†さん
2009/08/15 13:07
【元曲:このり作 花の髪飾り】あの子の探し人《作:神崎遥》
ホームに降り、振り返ると丁度電車の扉が閉まった 長い時間過ごしたその電車は、春風を引き連れ次の駅へと走って行った 視界を閉ざしていた電車が走り去ると今度は燦々と陽を浴び美しく輝いて 何処までも続く青い海が姿を見せた ふわりとした風に、飛びそうになるつばの大きな帽子を押さえる
神崎遥さん
2009/08/10 16:43
語り部のRe_birthday
語り部のRe_birthday ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは罪に縛られた少年のお話です。 その少年が目覚めたとき、辺りは暗闇に包まれていたそうです。何も覚えておらず、なぜここに居るのかも分からずに。しかし、その部屋の天井に有った、巨大な緑色のぜんまいから響いてきた言葉によって、すべてを思い出したそうです。 悪逆非道の王女の双子として生まれて、召し使いとして姉に仕え、たくさんの国民を苦しめて、その果てに自身の愛した人を殺して、その恋人を悲しませたことを。そして、その後に起こった革命の際に、大切な姉を悲しませてしまったことを。 そして、ここに居る理由と、結末に気づき、もうあの頃には戻れないと悟ったそうです。
2009/06/28 09:55
黄色と水色
僕らがマスターに会って一ヶ月くらいのことだった 綺麗な湖にキャンプに行った マスターがテントとかを張っている間 僕らは湖の周りを歩いてた 綺麗な湖だけど底が深くて
2009/07/30 15:22
ミク誕
「今日はミクの誕生日ですよ、マスター。」 「......えっ。」 「マスターまさか知らない?」 「ごめん。」 「私の誕生日忘れるなんて。」
2009/08/31 11:40
リムーバルディスク(F:)-新しいフォルダ
「ようこそカイト、私はあなたのマスターです。」 「初めましてマスター、これからよろしくお願いします。」 今となってはも何十年も前ののように思えるマスターと初めて会ったとき 今思うとどうしてお互いこんなにも丁寧な口調で話せていたのかと疑問に思う 「ええ、よろしく。カイト。」
晴れ猫さん
2008/11/22 01:01
語り部の悪ノ召使
語り部の悪ノ召使 ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは悪逆非道の王女様に仕えていた召し使いの物語です。 その召し使いは、教会の鐘に祝福され、王女と共に生まれたそうです。しかし、大人たちの勝手な都合で、双子は引き離されてしまい、王女と召し使いとなりました。 召し使いは、王女の命令によって苦しんでいる国民の姿を知っていたそうです。しかし、王女に笑っていてほしいと願うあまり、苦しむ民の姿を隠していたそうです。 それが、最終的には王女を悲しませてしまうとは分からずに・・・・
2009/06/28 08:53
むかしむかしの物語 王女と召使 第8話
誇りと覚悟 メイコ率いる民衆は足止めを食らっていた。数人の兵士が槍を交差させて道を塞ぎ、通れないようにしていたのだ。その指揮官らしい人物は老兵ではあるが、その風格から地位のある人間なのが分かる。 「そこをどいて下さい!」 「ならん! 暴動を止めろと命令が出ている。通す訳にはいかんのだ!」 要求に対する返答にメイコは違和感を覚えた。武器を持っているのはメイコ一人だけで、その剣を抜いてすらいない。他は何の武装もしていない民間人だ。まだ何もしていないのに何故暴動と言われている。
matatab1さん
2010/08/06 18:43
姫という鳥 城という鳥籠 -悪ノシリーズ- 2/2
その齢十四の少女は手の中にある小瓶を握りしめる。 彼女は走りだした。向かう先は。 街はずれの小さな港 一人たたずむ少女 この海に昔からある
2009/08/03 09:12
― 出会いそして・・ ―
とある昔のお話 金色の狐と姫の物語 狐の名を子狐レン。 姫の名をメイコ姫。 狐が恋をしたのは、人間の姫でした。
虎龍さん
2008/12/19 09:34
【二次小説】悪ノ国ノ物語~Ⅰ~
******** ※ 注 意 ※ 当小説はmothy_悪ノP様の「悪ノ娘」、「悪ノ召使」の二次創作です。 mothy_悪ノP様には全く関係はございません。 言うなれば勝手な妄想です。
MiKёさん
2009/09/03 17:43
音雪-otoyuki-
朝、寒くて目を覚ました。 ベッドから起きてカーテンを開けると、隣の家の屋根が真っ白。 驚いて、隣のベッドで寝ていたレンを起こす。 「レン、レン!起きて!」 「ん…何だよリン…まだ早いじゃんか…」
咲宮繿さん
2008/11/20 19:05
奇麗な夢
どうして本当のことが言えただろう。 奇麗な夢 いつの間に眠っていたのだろうか。 あまり広くない研究室の真ん中、薬缶のシューシュー鳴る音で目が覚めた。 旧時代的なストーブが赤い炎を抱いている部屋は暖かい。でも、何だか置いてけぼりにされているようだ。
2008/11/13 01:14
【カイトとミクのお話10】 ~ 受難曲(パッショーネ)・ 前篇 ~
後悔したいと思いながら生きる人は、あまり居ないだろう。 ほとんど全ての人は「後悔する人生だけは送りたくない」と思いながら生きているはずだ。 にも関わらず、この世に後悔と無縁でいられる人間など、一人として存在しない。最良の選択をしたはずなのに、最悪の結果に打ちのめされる事だってある。 この時もそうだった。 ずっと後になって、この出来事を振り返った時、マスターはいつも辛そうに唇を噛みしめる。
2009/10/25 13:03
I for sing and you 第一話「雨天の迷子」
暗闇の空、降り頻る冷たい滴、雨。 しかし、それとは対照的である商店街の雑踏の中を、俺は足早に進んでいる。 人々の話し声、波打つ雑踏、どこからとも無く流れ来る音楽。 焦燥する俺のことなど気にも留めない商店街は、相変わらず疲れを知らないような賑やかさで沸き立っている。 首を回して視界を巡らせ、腕で人々を掻き分け、脚は更に歩みの速度を速める。
FOX2さん
2017/01/26 03:35
【カイトとミクのお話11】 ~ 受難曲(パッショーネ)・ 後篇 ~
この作品には、かの Oster project さんの名バラード、『片想イVoc@loid 』の歌詞を(勝手に)引用させて頂いております。 素晴らしき作品に、敬意を表して。
2009/11/16 22:33
Traum
Lied~青い瞳の死神~ 「Traum」 私は『幸せ』になりたい。 誰だって『幸せ』を望むものでしょう? あの貧しい生活になんかもう戻りたくない。
2009/04/13 11:45
消滅の残り時間
-リン!俺らずっとずっと一緒だよな!- -当たり前でしょう?ずっと一緒だよ!- ・ ・ ・
N@So さん
2009/06/06 01:51
道化師と壊した人形~Lost Actor Circus~
「ふぅ、これで今日は終わりだな。」 とあるサーカスの団長は、そう言って椅子に座りました。 最近、公演が多くて大変なご様子。 青髪の青年の率いるこのサーカスは、団長の両親から受け継いだ由緒正しきものでした。 親の七光りで保っていると、そういう輩もいましたし、サーカスの演目を揶揄する者もいました。
2010/01/25 19:58
ハツネミク対話篇
…新しいのが流行ってるね。何とかルカっていう 「何とかルカっていうのが、流行ってるのね」 …結構、買ってる人が多いよ。あの人もこの人も買ったって 「あの人もこの人も買ったのね」 …英語が話せるんだって
sansuiさん
2009/02/03 22:30