砕け散る想いの欠片に
舞い降りた光　小さな羽音
気付いて

A
消えた時間　廃墟の街に
呼びかける声　届かない my heart

《》←ルビです
「君の未来に輝き添えるように──」
暗い物置で ひとり眠る私

【○】天使の花　紅く散らす　【●】ただ狂おしく
【○】堕ちるほどに　孤独誘う　【●】苦しまないで
【○】聖なる歌で　あなたを壊す　人が望むは　滅びの調べ

【Ａ】
夜明けの鐘が鳴る　舞い降りた天使
悲しみに終わりを　告げるために

【A】
再起を狙って挑んだ夢に見放すセカイ
彼の神託も遊戯(ゲーム)に変わる

　守りたいものは　この胸の中にある
　静かに眠る　そのかすかな鼓動　抱きしめ…
誰のために　私は生きているのだろう？

A
息を殺していた　悪を恐れていた
蝶の番は無残に引き裂かれて　迫る影を許した

閉ざされた真実が　紡ぐ明日を
着こなすだけの私　もういらないよ
縛り続けた羽を　解き放って

朱色（あけいろ）の空越え
光になり消えてゆく蒼の奇跡
deadlock（えいえんのひつぎ）を

初音ミク　2000年代風　機動歌姫ヴォーカリオン主題歌　
Zero History
（Ａメロ）

戦友達が次々と墜ちていく成層圏。
メイコ少佐は、究極のレシプロ戦闘機Ta-152を繰り、核爆弾を搭載したB-29を迎撃に向かう。
絶望的な状況の中、突如として、遙か高空に棲むといわれる伝説の歌姫が姿を現す。

　青い空に、乾いた風。平べったい空の下を、はぐれ雲が散散りに浮かんでいる。
　エアバギーの後部座席に乗って、景色が流れていくのを眺めていた。レザーの向こう側から熱を奪っていく感触で、故郷とは違う風の色を知る。
　――遠くへ来てしまったのだな。そして。

大地を蹴り上げて 闇の中駆ける
どこかで泣き声が 聞こえるから
悪を倒すために この命賭ける

【原言語】
Falko simila flugas cxe cxielo, tio estas deziro iras kosmo.
Forvojagxas lando, alflugas cxielo, kontemplu espero de tie cxi tero.

〔場面５〕
メイコ機のコクピット
「各機聞いたな！１機たりともsapporo上空へは通すな！いくぞ！」

パタ…パタタ…パタパタ……
雨の音。
パタリ…パタ…パタタ…

今頃でなんですがヴォーカリオンの曲がかっこよかったので歌詞付けさせてもらいました＾ｗ＾
【Ａメロ】
科学と音楽のハイテクノロジー　闘志と勇気と理想今たぎらせ

〔場面１２〕
音楽　『Destiny Vector』に切り替わる
イントロはカットし、歌詞「わたしはずっと堕ち続けて」の部分から

〔場面９〕
７０度の急角度で横並びに上昇する３機のMe-163
画面　カイト機のコクピット

だから、泣いてしまって……。
――シッズシッズシッ！
　（っ！？）

絶望へと　向かうこの世界
我らこそが　変えてみせる
火の粉散らし　彗星が昇る

【 Awakening A way 】
【イントロサビ】
あなたに　巡り逢えた奇跡　

ガチャリ。
　「はいはいはい……失礼しますよっと。お、嬢ちゃんここにいたのか」
　「源ノ元（みなのもと）！　司令室だぞ！　ノックぐらいせんか！」

「あれが……！」
坂の一番高い場所から島の北東方向を見てみると、グレー色のミンクス５体が見事な編隊飛行で近づいてくる。
整然としたフォトンライドの白光を曳きながら、真一文字に飛ぶさきに――敵のＶＯＣ数体に包囲されかけているリアーシェがいる！

神鳴る空を抜け　音を越えて翔けてゆく　対（ツイン）の翼
infinite loop（繰り返すリング）の　因果砕く幻想（まぼろし）の　音姫
五つのラインで歌う音女（おとめ）たちが

――――――――――（#2）
　ゲストハウスというのだろうか。打ちっ放しのコンクリートの建物は、小さい窓と厚い壁で細かく区切られていた。こんなのでも戦闘を想定して作られてるようだ。
　エスコートの警備兵は士官が来るから待っていろと、ぞんざいにソファーを指差して去っていった。

ドドドンッッ！
あたしは。
覚悟していたと、思うよ。うん。

――――――――――#3
　エルメルト攻響旅団基地は、元々は普通科陸軍の駐屯基地だった。
　音響技術が発展を極めた時、突如として「ＶＯＣＡＬＯＩＤ」は魔術や宗教や自然科学に続く新たな自然法則の体系となり、世界の姿を一変させた。

　「生きとるやんーーッ!!」
ドッカンガラガラガシャーン！
リアーシェが耐え切れなくなったらしく病室の中に飛び出す。

　『敵がみんな退いていくよっ!?』
　『だーっはっはっはぁ！　おととい来やがれってんだ！』
　「はあっ、はあっ、はあっ……」

――――――――――
　ＮＥＫＯＭＵＲＡＩＲＯＨＡ――――――――――やはり、重音テトはまだ国内か。
　ＫＡＭＵＩＧＡＫＵＰＯ――――――――――捜索が長引いたからな。ゲリラ戦に移行すると厄介だ。

――――――――――#4
　また戦闘かと思ったが、そうでもないみたいだ。弱音ハクはじっと窓の外を見ている。
　「レン君、今日の所はいいですよ。考えて置いてください」

――――――――――#6
　通信が切れる。戦闘を許可する、という事は撃てという意味だ。
　右斜め、方角で南西やや南よりの、ゾディアックラインのはす向かいに、車両の陰に転がり込んだテトを見つけた。旅団の戦闘服を着ているのは、誰か警戒していた兵士から奪い取ったのだろう。

――――――――――
　「じゃあ、私も仕事があるから」
　「待て。仕事だ。あの「ＶＯＣＡＬＩＯＮ」に乗ってたパイロットの人定、付き合って貰うぞ」

　ここに到着して、もう２週間がたとうとしている。
　基地では「ＶＯＣＡＬＯＩＤ」用の個室が当てられているが、寝心地は最悪だった。
　ロクな夢を見ないのだ。やれ、エルメルトが焦土と化すだの、ＵＴＡＵ最強の「ＶＯＣＡＬＯＩＤ」が侵入しただの、睡眠薬が聞かなくなってうなされるだの、やたら生々しい夢ばかり見る。

――――――――――#5
　「司令部通信室からＣ－２。現状を報告せよ」
　「Ｃ－２は異常なし。送れ」

君は何を望む　ここは楽園（ヘスペリス）じゃない
君は何を願う　一つ瓦礫（かけら）残らない　地獄の世界か
いつか　運命は僕らに襲う　その時　君は戦うか？