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或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』序章 shixiさん
閲覧数:413
2009/08/30
03:07「らーらーらー…」
歌い終わり小さく一礼した主に、微笑んで目の前に座っていた二人の人形は拍手を送った。
「見事ですよ、マスター」
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或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』第一章 shixiさん
閲覧数:371
2009/08/30
03:22嫌いなものがある。あの人のお気に入りのオルゴール。
蓋を開けて螺子を回すと、小さな舞台で二人の人形が踊る。音楽が止むまで飽きもせず、同じところをぐるぐると。
兄様はあれを気に入っていたけれど、私は好きになれなかった。
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或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』第二章 shixiさん
閲覧数:327
2009/09/08
01:33食事を済ませ、私は兄の手伝いをすることにした。兄に一人だと、いつまで経っても終わりそうにない。
「兄様、早く布を敷いてちょうだいな」
「わかったわかった」
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或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』第三章 shixiさん
閲覧数:310
2009/09/22
21:45私はよく森を探索しては、魔術を使う訓練をした。
植物に呪文をかけて、この季節には出来ない木の実を収穫したり。
肉食動物を操って、動物を狩ったり。
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或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』第四章 shixiさん
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2009/10/25
00:08商人を森の入口まで送った帰り道。
私は、先程見た兄の日記の内容を思い返していた。
『…けれどそれにもいずれ限界が来る。マスターだってそうだった…』
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或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』第五章 shixiさん
閲覧数:299
2009/11/27
15:14『けっして互いを蔑ろにしてはいけないよ』
それは、かつてマスターが何度も私達に言った言葉。
『お前達は二人で一つの存在なのだからね』
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【二次創作】 或る詩謡い人形の記録『言霊使いの呪い』【自己解釈】 耶那さん
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2010/08/25
13:20其に生まれし双生の魔術師
一つの魂を分けたが故
半の力のみ所持