気紛れな君はいつもアイサインをして
私の心振り回すの
オレンジ色の君を抱きしめ

ひとりぼっちがいやだから
あなたの近くにそっと座った
夕暮れ滲む駅のホームで

綺麗なだけの旋律を追って
迷い込んだ乱立する木々
閉ざされてゆくのは夢の中

【Ａ】
薄紫色の空に　黒煙あげて　君は飛ぶ
待てど暮らせど　まだら雲

あかねさす
夕日の君へただ立ちつくし
「ごめんね」と

心に一つだけ仕舞ってた「何か」を
思い出せないのは
ちっぽけすぎる自分を受け入れない

今日も帰り道　信号で
あの子が見えた　小さい背中
いつものように　横を歩く

斜陽が差し込んで床に残す　アラベスク
サナトリウムの壁の中　幾多の過去は眠っている
私があなたに贈る愛は　歪んでいる

Singing to rain
This is just holy song
Give up? Give up?

いつもと違う帰り道を一人で歩く
夕日が闇に溶けて、またいつもの夜が来る
好きだと言われたこと、ほんとはすごく嬉しかったよ

あなたには
この書きかけの手紙をあげるよ
私の

ファンファーレを奏でて
行進するデータ
ラピスラズリを削って

A1
一日をもっと長く　過ごせたなら僕らは
まるで別人に　なれたかな

乾いた石階段を急かすように
かけ登って行くのは1つの黒い影
この町のジンクスによると とある時刻

空が明るいうちに
西の丘を越えて
昴が閃くのを

綺麗なだけの旋律を追って
迷い込んだ乱立する木々に
閉ざされてゆくのは夢の中で

電車の中、向かいの窓の外
夕焼けが空に色を映していた
ただぼんやりと眺めていたが

空は　まだ昼のようなのに
時計を見れば　夕方の４時前５分なの
不思議不思議

「……う～～ん、この香りが漂っている所を お腹が空いている時 素通りは出来ないのよねぇ。」
「そうそうっ！甘くて香ばしくて、何と言っても食欲をそそるんだから 食べるっきゃ無いでしょう？］
「？！ あっ、今日お財布を忘れちゃったから、奢ってくれない ？」 と、夕方の下校途中。

<サビ>
臙脂色の輝きが
黄金虫色に光出す

窓から夏の　夕暮れの風
子供たちの声
もう月が出ている