【Ａ】
「今はもう昔の…」と　御定まりの口上で奏（うた）う
傾城(けいせい)が華と呼ばれし妓（ひと）の唄　艶(あで)に三味ひとつ

あの雲は今いずこ　とどまること知らず
形を変えてく
季節が巡るたび　遠ざかる思ひ出

月明かり淡く照らし
遠い景色映し出す
暗闇に色付いてく

　A
咲き乱れるは
濡れた曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

　　A
到来に目が覚めた空の果て
浮き足立つは宴の音たち

今宵は、月満ちる晴れの日
朱塗りの杯(さかずき) 傾けて
酒精に誘われ給(たも)うた花舟(はなふね)、

誘(いざな)う瞳に灯る
清(さや)けしサファイア(蒼(あお))
囚(と)らうはヒト揺れの燈火(ともしび)と

A
淀まぬ川のようなあなたの
澄んだ瞳にとらわれました

A1
衣を重ねては
縁(えにし)を結びませ

S
冬と春の間(あわい)の季節
巡り来たる奇跡

A
ふわり…
漂う残り香

【A】
朧 はらり 棚引く薄雲よ
そよぐ 夢見の枝に 繊の朏 掛かりて

ひらひらと舞う木の葉　鞠をつく少女は独り
狐達は祭日を知らず　影踏み鬼はまだ続く　
──おいで　おいで　此方(コチラ)においで

【A】
さあ　決定　決心　決戦　これから　あなたをあなたを　絶対振り向かす　いざ行かん
もう　にっちも　さっちも　どっちも　どうにも　こうにも　どうなの　葛藤

傷つけてあげる
安心して　痕は残さないようにするから
目を閉じて早く

【A】
空 移り変わりゆくもの
逢瀬のままにと 誓います

(かごめ かごめ　かごのなかのとりは　いつ いつ でやる)
騒々 真夏の蝉時雨
女が謳う かごめや かごめ

A
今生(こんじょう)にてただ一度
袖を通す白無垢

A
夢覚めて夕月日
陽(ひ)の刻は遠のきて

【A1】
花の色はゆらりうつり
巡る季節ひとつふたつ

鎖国大帝国日本
【A】
海の果て　浮かぶ我等　大帝国

【1A】
現し世に白くつもった
花筏 故意に散らすがままに

ダイヤの愛ひび割れて
小さな針に砕かれる
真っ赤な波突き抜けて

　　【イントロ】
赤紅(あかべに)の糸で括りましょう
伸ばした小指が

暮れる宵の彩(いろ)に
染まる雲霞(くもかすみ)
揺らぐ空の端に

扇を片手に舞う姿浮かぶ月夜に
静かに祈りの舞舞うは１人巫(かんなぎ)
月の光薄く照らすそこは神域

　
　昔々、ある山の奥に鬼が一匹住んでいました
　鬼はとても美しい青年の姿でしたが、髪と白目は深い海のように青く、

Aメロ1
月が映し出す　記憶に
水面は　耳を　澄ます

我らに用意されたるは
青く、青く澄んだ器
一色(ひといろ)だけなど 佗(わび)しいこと

[A-1]
雲が流れ　月は翳る
星影さえ　暗闇に染まる

桜乱れ咲き 想い馳せる
微笑み合う 貴方の面影と
天真爛漫 時を駆ける

かくれんぼ石けり
目隠しの鬼ごっこ
口ずさむ歌声

百花繚乱。書いては地を覆い
言葉に埋もれる
既存の星の瞬き

高い高いあの山の
くるりまわった裏側に
ひとりの姫が住むという

月明かりさらさらと
時を刻む風は
遠い空の中へ

＜Ａメロ＞
月の光に照らされた　少女の問いかけ
"ウソとホント　どちらがお好み？"　答える者は無く

【A】なんだっていいじゃない？
やりたいことやるだけよ
口出し無用　心配ご無用

（イントロ）　
Ａメロ　色付く季節に　香立つ花を
　　　　吸込む心へと　咲き誇れ

1A
サァ新しい　浴衣に袖
通したら　扉開け　宵へ

Ａ）流るる　業を背負ひ
独り流るる　微かな情置いて
Ｂ）宵闇照らす　淡き光さへ眩み