煙突からたなびく煙。
自分たちの着ている黒い服。
彼女はもう、ここにいないのだと、改めて実感した。

そろそろ向こうに　辿り着いたろうか
紅く色付く　花は咲いていますか？
扉の前で　いつまでも動けずに

青い空には、雲ひとつなくて清々しいほど晴れ渡っていた。
雲に遮られることの無い強い陽射しが、燦々と私を照りつけるけれど、その熱は風に飛ばされていく。
冷たいうえに強い冬の風が徐々に体温を奪っていき、手の先から冷えていくのがよく分かった。

　　　親愛なる我が叔父に捧ぐ
　　　この物語と祈りが　届けばいいな
　　　――サイハテ

そもそも、むこうは在るのだろうか？
在るのならきっと無事に着けるよね？
扉が開かれ消えていく私の体

――これが報いだというのなら、
私は喜んでこの身を捧げよう。
あの人を失った時から、私に残ったのは"歌うこと"だけ。

　サイハテ・KAITOver．の二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

　サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

小林オニキスさんの『サイハテ』が好きで好きで仕方なくてやっちまいました。
なるべく本家様に沿ったアンサーになっていればと思います。
※本家様から削除の依頼があれば即刻削除いたします。

　サイハテ・レンver．の二次創作小説です。
　死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

サイハテ・KAITOver．の二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

むこうはそもそも在るのだろうか？
在るのならば無事に辿り着けるだろうか？
きっと貴女の歌が導となって私を導いてくれるよね

ほかの替え歌は削除しました。
その報告と、タグが嬉しかったので、タイトルだけ残しておきます。

　サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

　サイハテ・レンver．の二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

むこうはどんな所なんだろうね？
無事に着いた？　雨に濡れずに
扉を開いて彼方へと向かうあなたへ

サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

むこうはどんな所なんだろうね？
僕らにはまだ　遠い場所だけれど
扉を開いて　彼方へと向かうあなたに

痛み、と同時にうずいたのはまっさらな感情でした。
君から流れ出る赤が、その赤が、私の世界をセピアに変えたときから
うまく抱けなくなってしまった感情でした。

　サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

サイハテ（マスター視点：男）
向こうはどんな所なんだろうな
お前もいつか　そこに来るんだろうか

　サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

「……いっちゃうんだねぇ」
大きな桜の樹を見上げて、ポツリと零した。
落ちた先には、小さな墓。

サイハテの二次創作小説です。
　人の死が題材です。
　なので苦手な方はご遠慮ください。

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　なので苦手な方はご遠慮ください。

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　なので苦手な方はご遠慮ください。

石で出来た扉が、ぱくん、と人一人を飲み込んだ。
あっけなかった。
後は黒装束をきたヒトが頭を下げ、写真や花や豪華な装飾されたハコが置かれた、キャスターつきの棚を扉の前に動かす。

　雲ひとつないような、抜けるほど晴天の今日は、悲しいくらいにお別れ日和でした。
　　　サイハテで会いましょう
　私が入院するよりもずっと前から、彼はここにいたらしい。彼の病気は特殊で、手術を受けても生きることができる確率は１パーセントにも満たず、今生きているのも奇跡に近い、のだそうだ。それなら、そんな彼に出会えた私は、神様の悪戯に感謝しなければならない。

　あんなにも幸せだった日々は遠く彼方に押しやられ、今はもうモノクロの世界があるだけ。
　気付いたら立ち尽くしていたその場は、頭からつま先まで真っ黒な格好をした人々がさざめくような泣き声を漏らすばかりの空間で、現実感というものが全くなかった。
　そんな中佇む私には、目の前で静かに眠る貴方がもう二度と目を覚まさないということさえ夢のように感じられて、無感情なままの動作で手に持っていた赤い花を彼の棺に入れた。

　天国というのは、ずいぶんと良いところらしい。
　何せ、行った人が誰ひとり帰ってこないのだから。
　雨が、降っていた。濡れるのも構わずに、いつもどおり、歩き出そうとして

ノートの切れ端千切って なんちゃって
遺書を書いてみた
友達のこと 家族のこと 何も考えず書いた

「むこうはどんな所なんだろうね？」
そんなことはおそらくあなた自身もわかっていないんだろうね。
だから、無事に着いたら便りの一つや二つぐらいちょうだいね。

「こんなに綺麗な空、はじめてみたよ……」
皮肉にも、私が今まで見た中で一番綺麗な空はあなたが旅立つ今日でした。
重い扉の前であなたとこの世で最後の別れをして、私は今、青空の下にいる。

今あなたは何処にいるの？
会いたい 会えない
たった一言伝えたいだけなのに