タグ一覧 > タグ『カフェの話』の作品

  • Cafe・我侭姫と無愛想王子・1~WIM~ sunny_mさん 閲覧数:708
    2009/12/09
    16:24

    綺麗にカールした睫に縁取られた、アーモンド形の黒目がちの瞳。形の良いアーチ型の眉に筋の通った鼻。口角の上がった唇は果物のように甘くてつややか。手入れの行き届いた長い髪はトレードマーク。まだ幼さのある輪郭に、少女と大人の境目を行き来するうなじ。細い肩にすらりと伸びた華奢な手足。ちょっと胸元が貧弱なのはご愛嬌。
     どんな女の子にも負けはしない。だって私は世界で一番のお姫様。
     普段は二つに結い上げている髪を下ろして毛先をゆるく巻いてみた。靴はつま先にリボンのついた新しいヒール。モノトーンの甘めワンピースにお気に入りのカーディガンを羽織ってみる。寒いから首にはストールをぐるぐると、でも可愛らしく巻いて。

  • Cafe・給料3か月分の贈り物・1 sunny_mさん 閲覧数:534
    2009/11/13
    18:00

     夜8時30分頃。テーブルの上、マナーモードにしてある携帯がぶるぶる震えているのを、しかし電話に出る事はせず留守電に切り替わるのを、メイコは床に座り込んだまま横目で眺めていた。
     しばらくして点滅する光と共に、不在着信・一件。という表示がディスプレイに映し出された。そこにきてようやくメイコは携帯を手に取り、ボタンを押し、誰からの電話だったか確認をする。
     相手はカイトから。しかしメイコは折り返しの電話をかけることなく、携帯をテーブルの上へ放り投げた。

  • Cafe・ロータス・イーター 1 sunny_mさん 閲覧数:516
    2010/02/07
    13:45

     開店時間のほんの少し前に森はコックコートに着替えて髪をひとつにまとめて、厨房に立っていた。
    「おはようございます。」
    先に作業をしていたスタッフの女の子のあいさつに、森もおはようございます。と声をかけながら、手を洗った。

  • Cafe・鏡音和菓子店・1~下剋上(完)~ sunny_mさん 閲覧数:292
    2009/11/08
    17:24

     大通りの外れ、喧騒から離れたこの通りには落ち着いたカフェや趣味の良い雑貨屋、洋服屋などがところどころに点在している。ここもそのひとつで、一階が古着屋の建物の二階に、こぢんまりとしたカフェがあった。
     このカフェ、席数は少ないが昼時になるとたいがい満席になる。又、利用するお客様も若い子ばかりでなく、主婦たちのおしゃべりの場にも商店街の店主たちのしばしの一服にも重宝されているようで、幅広い客層から愛されている。
     そんなカフェを前に、まだ中学生ぐらいの少年と少女が仁王立ちに立っていた。少年少女とも身長はほとんど同じ。顔立ちも男女の違いはあるけれど似通っていて、二人共、まなじりの上がった瞳が大きく、どこかネコ科の動物を髣髴とさせた。

  • Cafe・はなうた、ひらり・1~ダブルラリアット~ sunny_mさん 閲覧数:223
    2010/02/04
    22:35

    「中に入りませんか?」
    暗闇の中、暖かなオレンジ色の光が零れ落ちるビルの二階にあるカフェのテラスから、そんな言葉がギターを抱えて震えるルカの上に降ってきた。
     冬に逆戻りしたんじゃないかと思うような、冷たい風が吹き付ける中。ルカはうたを歌っていた。

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