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成果物
その記憶に確証が持てますか? -------- 目覚めたのは彼の部屋だった。確か彼と話していたら首元に何かを当てられて……、それで?
*3/27 名古屋ボカストにて頒布する小説合同誌のサンプルです *前のバージョン(ver.) クリックで続きます 1. 陽葵ちず 幸せだけが在る夜に
もう自らの存在を証明する手立ては失った。 あとは生きるか死ぬかを選ぶだけだ。 そうすれば、余計なことは考えなくてもいい。
*10/20 多治見ボカストにて頒布する小説同人誌のサンプルです 前のバージョンからサンプルお楽しみください! 1. ayumin 陥落
演者のエチュード / ゆるりー 思い返せば、その日は本当に「ついていない」日だった。 枕元の目覚まし時計は十五分遅れて起床時刻を知らせ、朝食に十秒で食べられる栄養ゼリーを探せばキッチンで転び、急いで履いた靴下には穴が開きかけ。駅に向かえば電車は五分遅れていて、始業時刻までになんとかデスクに着けたのは奇跡と言っていいだろう。
平成最後の夏は茹だるような暑さだった。 すっかり人の出入りが少なくなったかなりあ荘の共有リビングで、扇風機がひたすら首を振る音だけが響く。 ぶーん、ぶーん、ぶーん……。
【from : 始音海斗 】 メイコさん、お久しぶりです。 始音海斗です
「すぅー、髪といてー」 「リリちゃん待ってて〜」 今日は久しぶりに暇ができたので、ちびリリちゃんとお出かけです。どうしようかなあ、本屋もいいけどカフェ開拓にも行きたいし、あ、でもリリちゃん出してもいいような場所にしないとな……。そんなことを考えながら今日着る服を考える。
全て仕方のないことだ。 その一言で、全て片付いてしまう 今年でそろそろあの地を出て2年が経つ
すっかり日も暮れて、カラスの鳴き声さえもしない午後8時。 不思議な空間を抜け、次に目を開けた時にはアパートの小さな一室の中にいた。 「あ、おかえり!一泊するって聞いた時はびっくりしたよー」
「くそっ……遅かったか……っ!!」 悔しげに、レンが破壊された町の門を叩く。
《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!》 山を超えてきた未来と流歌が町の中へと突入した瞬間、凄まじいアラームが町中に鳴り響いた。 各地のスピーカーが思わず耳を塞ぎたくなるような警告音を掻き鳴らし、周囲の獣や鳥たちも蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていく。
「今から言うことは、全部がホントのことだから」 寂れたビルの屋上で、親友は私の隣で呟いた。私は彼女の顔を見つめたが、彼女は空の雲を数えるように、遠くを眺めている。 それから言うことは出鱈目ばかり。確かに彼女はひねくれ者だけど、いくら何でも砂糖はしょっぱくて塩が甘いなんて、冗談も甚だしいんじゃないか。くだらないと顔をしかめると、そんな顔しないでとりあえず聞いてて、と肩を叩かれた。ぽんぽんとリズムを刻む彼女の手は、いつもより軽かった。
――――――――――私達は誰からも愛されなかった。 家族を失い、親戚にも疎まれた私たちは、全ての人間に忌み嫌われた。 唯一信じていた人間にも、あっさりと裏切られた。
リンが恐怖のあまりミクを抱えて飛び上がった頃―――レンとルカは、ようやくお互いの攻撃のダメージから回復しつつあった。 とは言っても、勢いは若干ルカに流れていた。 その理由は二つ。一つは最後に攻撃したのがルカであること。そしてもう一つは―――――レンの戦力。
《――――――――――ガギィンっ!!》 鋭い金属音と共に、未来の昆虫の腕とリンのグレネードランチャーがぶつかり合い、火花を散らす。 先刻の激突からわずか数分で回復した二人は、再びその得物を振り回していた。
「「「「「「ルカさん、誕生日おめでとうございます!!」」」」」」 「あ、ありがとう…」 今日は私の誕生日とV4X発売決定記念のパーティーだ
「いーち、にーい、…」 「で、次はどう動けと?」 「うん、後で、メモね、するから、待って、」
私は、愛を知らなかった。 誰も教えてくれなかった。 誰も与えてくれなかった。
もし世界がたった五分前に始まったのだとしたら、私という人間をどうやって証明するのだろう? それは突然のことだった。 一時間目のその授業は、普段とは別の席に座ることになっていた。
「ねぇ、Turndog」 「んー? なんぞルカさん?」 「突然だけどさぁ……デートしない?」
「ただいまー」 バイト終わりの午後10時 12/27
誕生日にはきっちりプレゼントを用意すると決めていた。 本当は12月27日までに用意できたうえで、誕生日当日の朝っぱらから驚かすと決めていた。 そしてあなたの笑顔を独り占めしてやろうと企てていたのだ。
むかしむかし あるところに きんいろのかみのおんなのひととおとこのひとがいました ふたりはであい しあわせなひびをおくり そしてかわいらしいふたごをさずかりました
きょうはクリスマス。 おそとではまっしろなゆきがたくさんつもっててとってもさむい。 さっきはおへやのまどをあけただけで、つめたいかぜが、りんにおそいかかってきた。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンp 「うるさいです朝から何ですかっ!!!」 「ちずっ」
「ちずさーん、入りますよー」 ノックをして402号室の扉のドアノブを持つ。 …しかし返事がない。
いつもは騒がしい茶猫家に、今日はピアノの音色が響く。 何事かと早く起き出した茶猫は、右手で三連符を叩き続ける人影を発見した。 (…ルカさんか)
甘いなんて日々の想い出を交ぜながら、かき消すように、そっと苦い黒に砂糖を溶かしていく ミルクとコーヒーが混ざり合うように綺麗になれたらどれほどよかったか 「…苦いのは嫌いです」
私がその部屋に入った時には、すでに満員だった。 皆でいたいけな少女を囲んでどんちゃん騒ぎ。 玄関でその光景を見て唖然、呆然と立ち尽くす私に真っ先に気付いたのは、しるるさんだった。
……………下の階がわいわいと騒がしい。 きっと、皆かなりあ荘のムードメーカーに別れでも告げているんだろう。 そんなことを想いつつ、俺は自室で領収書を数えていた。
『Consider my affliction and my travail. Forgive all my sins.』 「やあ、今日も元気そうで安心したよ」 もし運命なんてものがあるのなら。
うーん、どうしよう。 何か、使いやすくてこう...変わったもの無いかな...。 ...あ、あれがいいかな。
――――――――――魔獣憑きが体に宿す魔獣は、大自然が作り出した『怒りの象徴』である。 自然界に存在する光・闇・雷・炎・雪・水。これら全ての怒りが、動物の形をとって人間に宿ることによって生まれた存在―――――それが魔獣憑きだ。 大自然の怒りの体現者として、人間に牙をむく少女―――――流歌。
ひとつ、ふたつ、みっつ。 今日届いたメールの件数をいくら数えても、そこにあの人の名前はない。 今日優しい言葉を投げかけてくれた人をいくら思い出しても、そこにあの人の顔はない。