1.サロメ
2.聖書に登場する古代オリエントの姫君。母ヘロディアが当時の王ヘロデと結婚したことを批判した預言者ヨハネが投獄されたとき、母に命じられて宴席で舞を舞った。舞の褒美をあたえると約束したヘロデ王に対し、「預言者ヨハネの首を」と望んだサロメのため、ヨハネは首を落とされ、処刑されたという。
3.オスカー・ワイルドその他多くの作者によって題材とされた逸話。ワイルドの戯曲ではヨハネにたいして邪恋を抱いたサロメが、己の恋心をはねつけられた怒りによってヨハネの首を求めたとされる。が、聖書の原典ではそもそも"サロメ"という名も登場せず、単に"ヘロディアの娘が母の望みに従って預言者ヨハネの首を求めた"と記述されている。悪ノ姫君か、あるいは単なる母の操り人形か? サロメ像の解釈によってイメージはいろいろ。
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