寂しいなんて言えなかった意地っ張りな僕を　きみは笑って抱きしめてくれた
涙を流すなんてできなかった寂しがりのきみを　僕は慰めてあげられたかな
世界はいつまでも二人の時間を奪わないものだと

キレイなものキタナイもの
思い浮かぶだけ紙に書いていく
僕を構成するものはなんだろう

暖かい湯気が立ちこめる小さな箱
水音が反響して反響して
髪がカーテンのように垂れ下がって視界を狭める

細い白い喉が叫ぶ
息をするたび
音を出すたび

ひらり　舞う　花びらが
桜　舞う　花びらよ
ハルの吹雪　桃色の

白い世界　静寂に包まれて
無音の箱庭 白だけがひかる
聞こえるのはノイズ