A1
春のはやてから さらさらと
流れる梅の香は

A1
乾ききった風が 渇ききった髪を揺らす
遠くなった空に 白い息を飛ばす

冷たい風 冬でもないのに 流れる
鬨の声をあげているように せわしない街
夢をたゆたう 私のたましい 泳いでる

A1
白い街並み
みえる夜明けのかげ

手を伸ばせよ空へ 灼熱の空へ
永く祈り遥か 天を奏でる
神のおとす熱 大地が萌える

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紙を一枚めくるたび
赤くなるこの指先

A1
静かに萌えるは 刹那の時
千代に睦みあう番鳥

A1
今も空高く漂う白い風は
熱い頬 冷ますように

深い群青(あお)に沈む木々たち
遠く響く優しい森の歌声(ざわめき)
雲の隙間 星がきらめく

茜の空に漂う
雲間に刺さった月は
あなたが輪郭なぞり

A1
真夜中の鳥
ざわめく酒場に一人可憐に舞う君に

A1
お嬢ちゃんこっちを見てみよし
愛想を尽かした鬼がいる

A1
流れゆく夢 音立てる寄木細工
転がり落ちて 朝顔が今、咲く

A1
この遠い空から落ちてきた星
海と溶けて世界を包むんだ

A1
あの日公園で話したこと
君はまだ覚えてるかな？

A1
淡い袖に映った あなたの顔は
ただ静かに微笑んでいた

A1
間違い探しばかりしたままで
戸惑い憂う気持ちはDon't stop

IS
昔の話を聞くかい？
此処に光を湛え

A1
夕焼けに染まった あの日歩いた道は
涙に濡れ、水溜りでいっぱいになった

S
雪降る夏の夜に
螢は光を帯びて

IS
言葉消えて 心に沁み渡る
妖しく踊る虚(うつろ) 水底の花よ

A1
風の声を携えて
空に翳した剣は

A1
零れる手を 繕いながら
静かな天へ 身を委ね