オレアリアさん

 初めての方は初めまして、オレアリアと言います! 最近、さりげなく名前変えました(笑)

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  • 「VOCALOID HEARTS」~第31話・陰忍部隊~ 閲覧数:213
    2015/01/05
    22:51

     無数に広がる、吸い込まれそうなぐらい深々と続く、暗い暗い竹藪。そこへ、程好い涼しさを運んでいた風も、夜が更けるにつれて、徐々に冷たく感じられるようになってきた。体の芯まで、すぐに冷えてしまいそうなほどだ。妙な寒気が体に走る。そしてそれは何かーー更に『おぞましいもの』の到来を、予感させるようでもあった。
     神威道場の師範・神威がくぽを狙った暗殺計画は、甲斐なく失敗に終わろうとしていた。平和統括理事会の放った刺客「陽忍部隊」は、洗練された動きと装備をもってして戦いに臨んだが、すべて侍の刀の餌食にーーそう、先程までがくぽの首を必ず取ると豪語していた忍たちも、今や死屍累々を築く山の一つ一つと化していた。戦いとは、つくづく無情なものである。そこかしこに佇む屍たちは、語らずして無念の思いを語る。
    「くっ…我が腹心をみな切り捨てただけでなく、この我さえも打ち負かすとは…!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第30話・陽忍部隊~ 閲覧数:598
    2015/01/07
    00:13

    「今宵の月は、少し陰りが見えるな…」
     神威がくぽ、神威道場の師範。彼はいつもの厳しい稽古を和音マコに施した後、夜も更けた竹藪の入口の石に腰を下ろして休んでいた。僅かな夜風が、草木の葉を飛ばしてくる。そんな空気の中、がくぽは一人涼んでいた。彼は酒も飲まなければ、煙草も吸わない。口にするのは、一汁三菜の倹約した食事だけ。それは何故だろうか。酒煙草は油断と慢心を招き、余計な食べ物は身も心も肥えさせてしまうからだ。
     そして、がくぽは数日前、MARTの総長・カイトの願いで、共に理事会に戦いを挑むことを承諾した。しかし、彼はカイト本人にも伝えていたのだが、この決起は成そうが成さざろうが、確実に敵味方共に多くの犠牲を強いることになると懸念していた。争いと潰えた命を踏み台にしたその先に「平和」などというものがあるのか。言ってしまえばMARTも理事会も、やること考えることは違えど、人とアンドロイドの平和を目指そうという理念は変わらないのだ。でも、自分の耳に入ってくるほとんどが理事会の悪いような話。分かっている様々な事実も照らし合わせば、理事会は正に様々な諸悪の根源と言われてもおかしくないような組織。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第29話・電撃無双~ 閲覧数:1,443
    2013/12/24
    20:03

     もしも亞北ネルという女が、世界のモデル界を魅了するプロポーション抜群の超絶金髪美少女アンドロイドアイドル、なんて存在だったら、どれだけ良かったか…想像していたら、アホらしくなってくる。
     そんな妄想じみたことを考える私は、毎日のように街の警備や要人警護とかの仕事をしている。でも、それは普通の警察活動を行う組織とは少し違って、一都市の軍事防衛を兼ねた「軍警察」とでも言えるか。この軍警察は、通称「AMP」と呼ばれているんだけど、東京の湾内にある大きなアンドロイドの居住区っていうか、特別行政地区っていうか…ああ、も~ややこしい! とにかく、そーいうところを汗水流して守ってるワケ。
     私はAMPの第1師団長・リリィさん直属の部下になるまで、必死になりながら、のしあがっていった。訓練学校を出て下っ端から始まった負けず嫌いな性格の私は、とことん仕事に力を注ぎ、片手間に肉体を鍛え続けた。でも私はそれに物足りず、自分の体を痛めつけてでも、更に体を強化するために研究機関に依頼して自らモルモットになった。その盲目に追い求めた力の代償は、とても大きかったけどね。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第28話・東奔西走する記者~ 閲覧数:1,051
    2014/08/28
    13:24

    (…どうしたもんかなぁ)
     家族どうしで職業が違うってのは、別に珍しくとも何ともない。だけど俺は無名の新聞記者、妹は世間で話題のアイドル。こうも差があると、何だか自分が平凡で惨めに感じられる。
     俺は今、リニアに乗って博多から東京に戻っている。この乗り物は、まるで疾風のような速さで走っている。到着に2時間もかからないのに、車内はまったくと言っていいほど揺れていない。これだけすごいと、鈍行列車のような揺られながら移動している感じが、恋しくなるんじゃないか。

  • 「VOCALOID HEARTS」~番外編・テトの手記~ 閲覧数:708
    2013/08/31
    23:36

     人間とアンドロイドとの平和を作り上げることを目的にした、アンドロイド平和統括理事会。カイトたちのMARTとは、互いが持つ裏側の面で対立しあう、相容れない関係である。
     その直属の査察部隊、AAA(Android・Assessment・Agent)。通称はトリプルエーと呼ばれる。長らく、重音テト・波音リツ・天音ルナの3人によって、この部隊は構成されてきた。いつしか「不動の三星」と、組織の内外で呼ばれるほどに。
     しかしある日、MARTを壊滅させるという最大の作戦の実行を目前にして、執行長の重音テトは別の作戦で突然の失踪を遂げた。多くの謎を残したまま…時を同じくして、天音ルナも突如として理事会を離反し、MART側に寝返ることとなる。いなくなった2人の後に、ただ1人残された波音リツ。これは、そのリツの回想である。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第27話・君に幸あれ~ 閲覧数:377
    2013/12/24
    21:34

     男の名はアル・トーテンコップ。ある人物からの依頼を受け、連邦捜査官の立場と職権を利用しながら、巡音ルカを消すために命を狙う。ルカはいわれのない冤罪で、追われの身となる。対するは恩人を守るために戦う、結月ゆかりと側用人の瑞希。ルカと共に逃走を図り、アルの襲撃を受けるも何とか難を逃れた。だが、これで終わったわけではなかった。執念深いアルの魔の手は、再びルカを掴もうとしている。
    「はっ、あれは…!」
    「どうしたの瑞希ちゃん?」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第26話・夢を紡ぐ者たち~ 閲覧数:714
    2013/12/24
    21:05

     国連会議への出席で訪れたニューヨークで、友人である結月ゆかりと再会した巡音ルカ。その後、彼女はアルと名乗る捜査官に狙われ、命の危険に晒されたが、ゆかりたちの助けによって事無きを得る。しかしアルは、自分の立場を利用して国家権力を行使し、再び彼女を消そうと企む。逃げ場が無くなったルカたちは、ゆかりの友人である兎眠りおん、そして自身の恩人のスイート・アンに助けを求める。
     だが獲物を仕留めようとする狩人は、すぐそこまで来ていた。車で逃げる彼女たちに、刻一刻とタイムリミットは迫っている。ゆかりは携帯電話を手に持ち、電話帳を開いた。
    「アンさんに繋げます。少し待って下さい」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第25話・希望を繋げる者たち~ 閲覧数:589
    2013/12/24
    21:53

     皐月の某日、アメリカのニューヨーク。巡音ルカは国連総会の出席後、海岸に面したとある公園を訪れていた。結月ゆかりとの再会もあり、心の和んだルカだったが、そこへアルと名乗る捜査官がやってきた。アルはルカを犯罪者集団から護衛するためにやってきたと言うが、ルカは気にかかっていた数々の不審な点を指摘し、アルが偽の捜査官だと感づく。アルは微笑を浮かべた後、消音器が取り付けられた拳銃をルカの眉間に突きつけた。
    「…巡音ルカ、あんたほどの聡明な女は初めてだ! それにそこの筋金入りの犯罪者どもよりも勘が鋭い。まったくご立派だよ!」
    「…で、これからどうするのかしら」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第24話・海の向こう側で~ 閲覧数:536
    2013/12/25
    16:19

    「お待たせ、ゆかりちゃん」
    「あっ、ルカさん。お待ちしてました」
    「隣に座っていいかしら?」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第23話・闇の兆し~ 閲覧数:380
    2013/12/25
    11:17

     唄音ウタ。愛称はデフォ子と呼ばれる、15歳の少女。カイトからの支援で就職した広告会社で、いつもと変わらない退屈な日々を過ごしていた彼女に、突然「アンリ」と名乗る謎の女性から警告の電話がくる。その直後、アンドロイド平和統括理事会の査察部隊・トリプルエーの議長¨健音テイ¨が現れる。ウタは部屋を変えて息を潜めるが、思いも寄らぬ事態が起こり、自分の存在を悟られてしまう。だが、偶然近くにあったロッカーを発見し、そこへ隠れることにした。
    「唄音君、そこにいるのか…あれ?」
    「いましたか、社長さん?」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第22話・狙われた少女~ 閲覧数:461
    2015/11/06
    18:09

    「連続暗殺事件…物騒な世の中」
     唄音ウタことデフォ子。MARTで支援を受けて社会復帰を果たしたウタは、小さな広告店でうだつの上がらない毎日を送っていた。基本的にやることといえば、街中で昼前から夕方まで延々とティッシュ配り。彼女は正直、そんな仕事に満足はしていなかった。クールで無気力、それでいて人前に晒すことのないサディエストさを持った彼女にとっては、余計に。
     しかしここまできて、ようやくまともな職を掴んだウタは、再びカイトの世話になるわけにはいかないと思い、贅沢は言えなかった。そうして今日も変わらず長く感じる昼休憩の合間に、自分のデスクに弁当を広げて新聞を読んでいた。15歳にはあまり見られない光景だが、カイトに「日頃から新聞を読め」と言われていたので、その習慣が身についているようだ。テレビ番組覧の裏には、連日この¨暗殺事件¨について大きく報道されていた。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第21話・革命の胎動~ 閲覧数:272
    2014/02/11
    12:36

    僕は鏡音レン。
    ここ暫くの間、毎日が驚く事の連続で何だか気持ちが落ち着かない。
    今日もルナさんから告白されて…と言っても勿論¨愛の告白¨じゃないからね!

  • 「VOCALOID HEARTS」~番外編・バトルウェーブ~ 閲覧数:583
    2014/05/25
    21:07

     4月上旬の夜、フランス。パリの高級レストランに、2人のアンドロイドがVIPで来店した。1人は、アンドロイド平和統括理事会の査察部隊、トリプルエーの副執行長・波音リツ。もう1人は、リツと何らかの取り引きをするためにやってきた、金髪の男・レオン。店の洒落た雰囲気、静かに奏でられる弦楽器の演奏、紳士淑女の集まり。それは絵に描いたような、格式高い料理店だった。
    「…こんな店、昔は入るのも夢のまた夢だったよ」
    「レオン様、お好きなものをどうぞ」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第20話・花粉襲来前線~ 閲覧数:351
    2012/03/31
    11:51

    モモ「ふ…ふぇくしょいっ!!」
    TVキャスター¨…続いて花粉情報です。今月から日本各地で大規模な花粉の飛散が予想されそうです。お出かけの際にはマスクを着用されると良いでしょう。¨
    モモ「だ…誰かティッシュ下さ~い!!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第19話・巡音を訪ねて遥々と~ 閲覧数:579
    2013/12/29
    20:09

     私たちの街に積もった雪も溶けはじめ、ようやく春の訪れが感じられるようになってきた。長かった冬も、いよいよ終わりを告げる。そんな時期に私たちがやってきたのは、まだ雪が降りしきる北の大地・北海道。一緒についてきたモモが観光気分になってしまっているけど、今回の目的はそうじゃない。リンちゃんの里帰りも含めた、MARTの緊急総会。それが私たちの目的。
    「さて、北海道の名物と言えば何がある?」
    「りんご!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第18話・慣れない痛み~ 閲覧数:837
    2011/12/30
    08:52

    命の危機に瀕した私の前に突然現れ、テイを麻酔弾で撃ち抜き、助けてくれた謎の女性。
    私が驚いている最中、彼女はアンリと名乗り、こちらをじっと見つめて笑みを浮かべた。
    そしてこう言ったのだった。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第17話・真紅に染まる記憶~ 閲覧数:542
    2014/05/27
    23:22

    (…今しかない!)
     そう考えた私は、廊下の角で身を潜めている。呼吸を殺し、腰の拳銃に手をあてる。暗がりに包まれた廊下の奥から徐々に近づいてくるのは、健音テイ。こうして敵どうしとして再会するなんて、想像もしなった。私の数少ない友達と…
     テイとの出会いは、いつだったか。そうだ、私がいつものように、まったく売れないボーカロイドとして、活動していた時だった。テイもまた、トリプルエーの一員になる、ずっと前の話。今となっては恥ずかしい話だけど、私は昔、役者をやっていた時があった。気まぐれだったドラマの監督は、何を間違えたか名無しの私を主役に抜擢した。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第16話・昨日の友は明日の敵~ 閲覧数:459
    2013/12/30
    00:55

     緊迫した状況のNLI社では、警官隊の壊滅に代わって突入したトリプルエーにより、警察は何もできず膠着状態に陥っていた。皆はキヨテルの次の指示を待っている。
    「氷山課長、命令を…!」
    「…理事会の方々に通達して下さい。これより、特殊部隊を突入させる手はずを整えると」

  • 「VOCALOID HEARTS」~番外編・絶対に笑ってはいけないMART観光旅行~ 閲覧数:798
    2012/12/30
    09:03

    とある日の午前10時…
    MARTの主要メンバーであるいつもの6人が、とあるツインドリルの人物に呼び出されました。
    その前日に届いた手紙にはこう書かれてあったのです。「何気ない日常を、笑いの絶えない時間に変える企画!MARTのメンバーの皆さん、嫌でもご参加下さいねっ!」と。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第15話・白銀の狙撃手~ 閲覧数:440
    2013/01/02
    23:17

    警官「…この部屋の中だ。突入するぞ。」
    警官「…行け!突入!」
    警官「警察だ、動くな!両手を上げてゆっくり立つんだ!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第14話・夢で覚めた思い~ 閲覧数:477
    2013/01/02
    23:08

    クウ「…どうか、私と付き合って下さい!」
    ソラ「ごめんよ、それは無理だ。」
    クウ「…ガビーン!!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第13話・空を仰ぐ正義~ 閲覧数:401
    2012/12/19
    21:50

    ミキ「…答えなさい!」
    ソラ「…………」
    ミキ「穂波君、どうしてキミはいつも勤務時間中にデートするの!?」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第12話・イエローカード 閲覧数:523
    2013/01/27
    20:04

    モモ「アッー!?」
    カイト「な…何だ?」
    モモ「キャーッ!!イ…イヤッー!!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第11話・神威旋響流~ 閲覧数:538
    2013/12/26
    22:31

    「どこを見ているでござるか?」
    「…かはっ!?」
    「勝負あり…まったくこの程度では師範代も務まらないでござるな。赤子の方が歯応えあるのではなかろうか?」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第10話・夜明けの決意~ 閲覧数:642
    2013/01/04
    22:04

    3月11日、午前4時半。
    アイドルスターのグミは、しばらくぶりに仕事の休みが取れたため、かつての恩人・カイトの勧めでMARTの本部に泊まっていくこととなった。
    だがその夜、悪夢にうなされて眠りから覚めてしまった。グミはルナの言葉で再び眠りにつこうとしたが、それでもなかなか寝れない。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第9話・女王の金蜜弾~ 閲覧数:506
    2013/12/26
    22:09

     3月12日、午前5時。MARTと敵対する組織が、ある緊急会議を開こうとしていた。クイーンニードル、そんな名前がつけられた、全体が鋭く尖った大型ヘリコプターが、アンドロイド平和統括理事会の屋上に着陸した。ヘリポートには、数十人余りの親衛隊員が中心を開けて一列並んでおり、ただならぬ雰囲気が立ち込めていた。その理由は、今日の来客にあるようだ。
    「あれが噂のクイーンニードルか…さすがは司令官専用機、想像とは違う物だったな」
    「ええ、あれが本当にただの多目的攻撃ヘリとは思えませんね…」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第8話・夢見る歌姫~ 閲覧数:386
    2013/08/18
    19:52

    「…何ですって?今後の予定をしばらくキャンセルする!?」
    「もう私、こんな休む暇もない仕事は限界です。今だって3日間の間に仮眠しか取れてないんですよ? 少しだけでいいんです、どうか羽をのばす時間を…」
    「ダメよ!アイドルスターになったこの時期のアナタはどんどんアピールして、もっと自分を売り込んで、更にたくさんのファンや番組を獲得していかなければならないの! それなのに休んでいる暇なんてないわよ!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第7話・アイドルは突然に~ 閲覧数:394
    2013/12/26
    19:31

    「ユフお姉さん、またいつでも来て下さいね!」
    「ユフちゃん、頑張ってね。私、これからもずっと応援してるから!」
    「またいつでも来てね。今度はユフちゃんの大好きな、白雪プリン作りましょ!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第6話・雪歌の使命~ 閲覧数:449
    2013/08/23
    16:46

     3月11日、午後9時。ここはアンドロイド平和統括理事会の会議室。ここに数名のトリプルエーの主要メンバーが集まろうとしていた。
     20席余りの椅子に囲まれて、非常に大きな円卓の机があり、中心の床にはトリプルエーの紋章が描かれている。三つ星が特徴的であり、それぞれの星に¨聖者・正義・制裁¨という意味がある。
    「はろう☆」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第5話・漆黒の制裁者~ 閲覧数:426
    2013/08/23
    16:45

     誰かに後をつけられている。誰かが俺たちを狙っている。誰かがずっとこちらを見ている。
     気のせいか…
     いや、違う。目的は分からないが、確実に俺たちを狙っている。どうして後をつける? どうして隠れている? 用があるなら、正面から出てこい。怖じ気づいたのか? 人目を気にして、出てくる度胸も無いのか?

  • 「VOCALOID HEARTS」~第4話・住処の街並み~ 閲覧数:449
    2013/08/16
    17:48

     3月10日の昼前。MARTの総長・カイトと、鏡音レンと新しくやってきた鏡音リンの3人は、東京にある新宿の交差点を歩いていた。MART周辺の案内を兼ねた、近辺の巡回をするためである。
     田舎町からやってきたリンにとっては、何もかもが新鮮だった。特に最新のファッションなんかは、まったく未知の世界だった。さすがは首都だけに周りはたくさんの人に加え、アンドロイドだらけである。
     この世界で発表された情報によると、人口密度ならぬアンドロイド密度は、東京23区だけを見ても人間の3分の1は確実に超えていると、何処かの偉い人が言ったとか言わなかったとか。

  • 「VOCALOID HEARTS」~第3話・黄の少女~ 閲覧数:467
    2013/08/16
    17:28

     3月9日の夜7時。まだ冬の寒さが若干残っているこの季節に、その少女はやってきた。やがて、この少女の存在がMARTを、そしてレンを大きく変えていくことになろうとは、まだ誰も知る由はなかった。
    「よし、何とか予定の時間までに間に合ったな。薄々モモが料理をヘマして、間に合わなくなるんじゃないかって心配していたんだが…」
    「いやぁ、それほどでも!」

  • 「VOCALOID HEARTS」~第2話・黄昏色の楽器~ 閲覧数:500
    2013/08/16
    02:12

     MARTの大きな音楽室。たくさんの楽器とドラムセットが並べられている近くのテーブルの上に手書きの楽譜があり、題名にはこう書かれていた。
    ¨黄昏色の楽器¨
    夕日に映える 金色の空

  • 「VOCALOID HEARTS」~第1話・目覚めの朝食~ 閲覧数:838
    2013/08/15
    21:31

    「あっつ!!」
     何がって? 気温? それとも日光?
    いやいや、桃音モモが目玉焼きを焦げさせたか、スクランブルエッグに変えてしまった合図である。しかし、一体どうやったらそうなるんだろうか。

  • 「VOCALOID HEARTS」~前書き~ 閲覧数:988
    2013/08/23
    01:11

    ~あらすじ~
     21世紀初頭、世界に衝撃が走った。感情を持つロボットが開発されたというのだ。
     そのロボットたちのことを、人は「アンドロイド」と呼んだ。感情を持つロボットなんてのは空想科学、ファンタジーの世界。このアンドロイドたちの誕生は、生物機械工学の世界の常識と不可能を超越し、革命を起こした。

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