「Move！」
遠い異国のおとぎ話　うらやむワンルームのお姫様
鏡の向こうで同じ　顔が見つめる

距離
下手くそな歌　耳元で内緒話
「それ一口ちょうだい」さえも　あんまりできなかった

冬嫌い
足跡残して　歩く夜道
誰もいなくて

独り言
「いつの日かもう一度」なんて　　独り言みたいに
そんな日をもう何千も　　超えてきたのか

「11月某日」
合わせた両手の温もり　冬の気配が近づく日
花束は　いつもの花屋　季節外れの色

バースデー
鍵をかけたのは　私の方なのにね
空っぽの部屋に　残る煙草の匂い

New Day
おはよう　新しい朝
きっと今日から　ほら　新しい私

空
白い帯雲（おびぐも）　広いグラウンド　熱い呼吸を　繰り返し
まだ僕を受け入れない夏を　にらみつけてひた走る

マイヒーロー
あなたの　「守るよ」と笑う　顔
嬉しかったけど

雨上がり
光る街角　湿った匂い　ゆっくり歩いた　懐かしい道
胸に残ってる　優しい手が　今は痛く　心冷やしてる

「愛情欠乏症」
愛情の　余りを
漁（あさ）っては　満たした　胸の空腹

「Seize the day」
当てもないね　ボクらの未来に
誰かの保証を　求めちゃったりして

「オレンジの風景」
息もできないほどに　愛しくて
ぶり返してくる思い出よ

頂
描け
夢を乗せた放物線　ボクの元を　今離れて

「プロローグ」
手を繋いで歩いた
あの頃の思い出が

いちごの花
少し　重い　足どりを連れてく
期待　ばかり　期待できないけど

「stop up」
Stop! stop up! Stop! Stop up!…
呼吸するのも忘れた　びしょ濡れのソファーの下

「涙色」
うつむいた　つま先のシミ
凍え歩く日曜の午後

「beyond words」
【A】
遠い昔から　痛み　気づかないふりして

「おしまい」
右手にいつものコーヒー
伸びた　前髪

「うらめしや」
イチゴ味の　かき氷を　一度だけでも
食べてみたいんだ　溶けちゃうよ　落ちちゃうよ

「KAGUYA」
遠く満ちていく光まで　届くよう
そっと手を伸ばしてみたの

「落書き」
それぞれ　描（えが）いてた　夢の続き
それぞれ　混ざることはないから

「パントマイマー」
あっという間の　パントマイムで
お疲れさんで

「ラブゲーム」
さぁ始めよう 今夜の相手は
大抵決定 アイコンタクト

「バーチャルアクセサリー」
〈Ａメロ〉
冒険の始まり　雨は上がってる

「メリーゴーランドストーリー」
走れメリーゴーランド　ね　王子様
白馬だったら　捨ててもいいから

「モンシロチョウ」
ひざ小僧の傷跡　子どもみたいに走る
無邪気な笑い声と 下がり眉かわいい

「テクノトレイン」
改札口に　人の波が流れては
快速　行く当ても　決められないままで

「雨上がりの空」
追い越した靴音　　落とし物　探し
水たまり飛び越え　　街の景色飛び越え

「シロツメクサ」
作りかけの花かんむり
綺麗すぎて 妙に悲しくて

「Nice to meet you」
差出人のない手紙　なぜか懐かしい　香りがきれいで
夢中で走りだす朝　行く当てなんてさ　わからないけれど

「未来☆ロケット」
水平線　日が昇る　思い切り背伸び
平行線　空の先　混ざって見えたんだ

「ライムソーダ」
ねぇ急いで　なくなる前に
キミはどこにいるの？　かくれんぼ　忘れんぼ

「クローバー」
歩き疲れた道で　落とす視線の先
風に揺れ笑っている　クローバーよ