『レター』
言葉を今 君の元へ
届かない声を手紙に

「アラウンドザワールド」
2025年9月 『僕は廃工場の前に立っていた。』
八月と九月の間 僕はまだ地下に眠る少女

ワンコールの着信 教室のざわめきに
耳を塞ぐ やめて やめてうるさいよ
生きるための行為は 逆に自分を蝕み

部活も寄り道も
何にも許されない
夕方５時には

綺麗だね キラキラとイルミネーションが
この前 降りだした 雪も包み込んで
肌に触れ 溶けた雪 一瞬の間

今日も一日が終わる
悔いが残っても
今日も一日が終わる

人間の体にこびり着いてる
少しずつ自分の体を蝕んで
テレビに映る子供はきっと

起きたらまず最初にやることは
顔を洗って歯を磨くんだ
何か外でやることが有るわけじゃないけど

今即興で作ったボクの歌
もちろん誰にも聴かれることない
いつかは届くことを信じ

去年は一人の誕生日
今年も一人の誕生日さ
電話、メールも何も来ない

停滞すること無く進むさ
今日の雨はどこか甘いな
そして今もボクは体に

なんで地球が丸いかを
ボクはまだ知らないけど
なぜか今日がいい日になる

桜、舞降りてく
暖かい風が包む
あの入学式で

長い距離はボクの体に
張り巡って 生かしている
長い距離はボクの生命で

ある朝起きると辺り静寂で
いい朝迎えた眩しい
準備や支度を済ませて

-忘レテイタカッタノデス。-
-苦シカッタノデス。-
-サッサト終ワラセタカッタノデス。-

悲しみ夜の星空
街ごと見下ろす展望
眺めた景色は暗黒

雪が降ってきた午後５時 手が凍える 「寒いな・・・」
人ごみに紛れている ボクはただのエキストラ
白と赤で彩る 街はもうクリスマス

ときに人は間違えてこんなことになる
例：幸せを求めて 争って
どっちが正しいかわからないのか？

最初に僕らは息を吸って
次に僕らは涙を流して
最後に僕らは眠りにつき

黒く錆びた　ボクの心
見落とした　キミの影を
聞きたくない　愚痴ばかりで